2010年07月13日
<スローキャリア> 高橋俊介
「自分自身は上昇志向が強くなさそうだが、仕事やキャリアにはできるだけ前向きに行きたい」
そのような考えを持っている人にオススメなのがこの一冊です。
組織人事コンサルタントである高橋俊介氏が「出世」とは異なる、
「自分自身は上昇志向が強くなさそうだが、仕事やキャリアにはできるだけ前向きに行きたい」
という考えを持っている人々に「スローキャリア」という考え方を提唱しています。
スローキャリアという考え方やキャリアについて「○○でなければならない」など
と考えている人には、なるほどと思うところがいろいろとある一冊です。
その幸運は偶然ではないんです!と併せて読みたい一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
若者のキャリアに関する4つの悩み(勘違い)
1.焦り症候群
どうやって遅れを取ることなく勝ち組に入るかを想像以上に強く意識し、キャリアを焦っている
2.逃避症候群
どうせ勝ち組に入ることはできないとあきらめている。行きつく先はフリーター
3.思い込み症候群
自分らしさを大事にしていきたいと考えている
しかし、一つの職業にこだわりすぎてキャリアの幅を狭めてしまいがち
4.考えすぎ症候群
将来のキャリアゴールが具体的に思いつかず、思い悩み、自己嫌悪に陥ってしまう
キャリアゴールを持っていない人もいる。とにかく先に行動してそれから考えればよい
夢は必ずしも実現しなければならないものではない
夢が破れたらその夢は卒業したものと思って次の夢を見ればよい
好きなことを仕事にするなら楽しいはずと思っていてもそうとは限らない
「○○が好きなこと」と「○○の仕事が向いていること」にはまったくの別物である
やりたいことは見つからないのは当たり前
なんでもいいから仕事に就くことでやりたいことが見えてくる
何歳になってもスキルや知識は身につく
「何のスキルを持っているか」
よりも
「○○のスキルを体得するための行動特性・思考特性を持っているか」
ということの方が重要である
派遣社員や契約社員もキャリアになりうる
正社員か否かではなく、経験や専門知識が大きく評価される職種もある
定期的に自分のスキルやノウハウを棚卸すること
実績、スキル、ノウハウ、ネットワーク、信頼や信用などを棚卸し、自己管理を行なうこと
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