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<交渉のブートキャンプ> エド・ブラドー(2/2)






アメリカ屈指のビジネス交渉術の達人による一冊です。



昨日に引き続き、印象に残ったポイントは以下の通りです。




交渉のための準備
1.目標を設定しておく

1−1.望む最高の結果

1−2.実際の目標

1−3.譲歩できる限界


2.有利な点のリストアップ


3.交渉期限の確認:有利不利に影響する


4.相手に関する情報収集:有利不利の点をリストアップ





交渉のテクニックのいくつか
・交渉ではまず相手の提示する条件を聞いてみること

・納得できる説明をする

・簡単な譲歩をする

・相手の話を聞く

・最後通牒を出す

・交渉を止める




交渉のカード:主張の正当性
1.契約書などの書面記載事項

2.業界の慣習

3.会社の方針

4.前例

5.専門家の裏づけ




交渉の基本はギヴ・アンド・テイクである
そのプロセスにおいて譲歩は欠かせない
しかし、大切なのは「どのように譲歩するか」であって「どの条件で譲歩するか」ではない


見返りのない譲歩はしてはいけない


交渉相手が「取引相手が譲歩してくれた」と思ってくれるように譲歩すること


交渉は目標よりも高い条件で始める




win-winの交渉術3つのルール
1.「対決」を「協調」に変える

相手を理解する

相手の立場で考える

敬意を表す



2.相手の話を聞き、信頼関係を築く

オープン・エンドの質問(はい・いいえでは返答できない質問)を投げかける

相手の関心事を探る

相手からアドバイスを求める

相手の主張を理解する

相手と協調したい姿勢を見せる



3.どちらも満足できる答えを探す

すぐに合意できそうな点から取り組む

交渉の範囲を広げる(例:商品だけでなくアフターサービスまでを契約に含ませる)




価格交渉時のマインド
1.利益を得る権利

2.自分を安売りしない

3.頭を下げない

4.交渉を止める覚悟

5.価格の正当化(相手に価格が適正であると納得してもらうこと)

6.値引きは特定の条件をつけてのみ値引きする(例:大量発注)

7.譲歩を急がない




値上げ交渉の仕方
1.相手が好調なときに値上げを申し出る

2.前もって値上げを予告しておく

3.値上げを正当化する(例:材料価格の高騰)

4.新しい付加価値を追加する

5.値上げを段階的に行う

6.値段はそのままにして製品の価値を下げる、無料だったサービスを有料化する




買い手の交渉テクニック
1.価格(値札)は絶対ではない

2.競争をあおる

3.泣きを入れる

4.相手のこのお客さんは買ってくれるという期待値を下げる

5.買うのを引きのばしする

6.契約後に追加要求する(付加価値をつけてもらう)

7.オーダーを分割する

8.例外扱いしてもらう(展示品、新古品など通常販売とは異なる扱いにしてもらう)

9.時間、コスト、人数をつぎ込ませ、譲歩してでも契約にこぎつけなければならないようにさせる

10.大量購買により値下げさせる




よくつかわれる交渉の戦術(とその対処)
1.脅し→(黙って相手を見つめるなど、脅しに屈しない)

2.ブチギレ→(相手が冷静になるまで待つ)

3.泣き入れ、泣き落し→(相手の真意を見破る、別の提案をしてみる)

4.ゆさぶり→(競合店や競合製品に関する情報を集めておく、差ではなく違いをアピールする)

5.追加要求→(きっぱり断る、価格表を見せて料金を伝える、追加要求を見込んだ価格を設定する)

6.最後通牒→(最後通牒を気にせず交渉を続ける)




交渉のためのチェックポイント(まとめ)
1.目標を設定する(最高、本来の目標、最低限度)

2.交渉で得たいものをハッキリさせる

3.オプション(選択権。転じて取引しないことを選択する余地)があるか否か

4.譲歩できる条件は何か

5.相手は合意に関してどんなプレッシャーを感じているか

6.大きな譲歩なしで相手を満足させるためには何ができるか

7.最初の提示はどうするか

8.どこで交渉を行うか

9.何人で交渉するか

10.共通の利害は何か?

11.どちらも満足するためのオプションがあるか?




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