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(1/2)<「経験値」を伝える技術> ドロシー・レナード、ウォルター・スワップ





本の中ではディープスマートという聞きなれない言葉がでてきますが、簡単に言えば、
「経験を通じてしか学べない暗黙の知識」のことです。

本書はこの暗黙の知識を分析した一冊であり、
・暗黙の知識の性格
・暗黙の知識の形成に影響を及ぼす諸要素
・暗黙の知識の獲得・移転方法

について書かれています。


暗黙の知識や技術は教科書のように伝えることが非常に難しいうえ、
「俺の技を見て盗め!」や「守破離」といった抽象的な表現でしか伝えることができないものでした。

しかし、本書を読んでいくことで、その知識や技術を伝えることの無駄を排除できます。
そしてその結果、知識や技術の伝承をより効率的にすることができます。


・企業の生産現場や暗黙の知識が必要とされる技術職の現場で経験知や暗黙知をどう伝承していけばよいのか?

・早く成長したい、どうやったら先輩のように早くベテランになることができるのか?


こういったことに悩みを持っている人に読んでいただきたい一冊です。





印象に残ったポイントは以下の通りです。2日にわたってお伝えします。



人が暗黙の知識を持っているかどうかは大量の情報の海からパターンを見出だす能力があるかどうかでわかる



経験によってどの分野のプロフェッショナルであるかが決まる



ディープスマートをはぐくむうえで欠かせないのは計画的な練習をする意欲。
そしてフィードバックを受けながら計画的に練習を行なうこと



複雑な分野ではディープスマートを築くのに約10年かかる



エキスパートは抽象化された深い知識は幅広い知識のレパートリーを持っており、それに基づいて過去のパターンから迅速に判断を下すことができる
しかしながら、先入観のせいで間違ったアドバイスをすることもある



知識(ノウホワット:何を知っているか)だけではなく、人脈(ノウフー:誰を知っているか)もディープスマートの一種である




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