2021年04月11日
フリーランス軽貨物ドライバーという働き方
ハードルが低いフリーランスの仕事
僕が運送関係の仕事をしているので、身近だということもあるのですが、
フリーランスの仕事の中で、比較的ハードルが低い仕事は『軽貨物ドライバー』でしょう。
軽貨物ドライバーに必要なもの
- 運転免許証
- 車両 : 軽貨物自動車
- 事業用ナンバー(黒ナンバー)
細かく言えば、その他に自動車保険関係、設定した運賃表、荷物を運ぶ台車や、荷物を固定するラッシングベルト、車止め(輪止め)、作業着、手袋、安全ベスト、ヘルメット(必要な場合あり)等々
随時必要なものを揃えていけばよいものもあります。
基本的に運転ができて、荷物を運ぶ軽貨物自動車があれば、あとは営業ナンバーさえ取得すれば軽貨物ドライバーとして仕事をすることが可能です。
難しい資格を取得することや、プログラミングのような専門スキルを身につける必要もありません。
荷主から荷物を預かって、指定された場所にお届けする。
基本的にはそれだけの仕事です。
そういう意味では、他のフリーランスの仕事よりもハードルが低いといえるでしょう。
ここ最近のネット通販市場の拡大もあって、荷物を配達する軽貨物ドライバーの需要も大きな高まりを見せています。
こういう背景もあって、フリーランスの軽貨物ドライバーになる人がどんどん増えています。
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軽貨物ドライバーは儲かるのか?
軽貨物ドライバーは、運送会社に雇われているわけではありません。
業務を請け負って、自分の軽自動車を使って配達をする業務委託ドライバーです。
フリーランスですので、雇い主から給料が支払われることはありません。
委託料から運送会社に支払う手数料や経費を差し引いた残りが収入となります。
支払う手数料は運送会社や契約内容によって異なりますが、だいたい委託料の15〜20%ほどです。
委託内容や配達地域で変わりますが、1日の売上の相場は1万〜1万4000円ほどです。
仮に、毎日1万2000円の売上があり、週に2日休んで月に22日働いたとすると、総売上は26万4000円(1万2000円×22日=26万4000円)となります。
ほとんどの業務委託ドライバーは、週休2日なんて働き方はしてないと思いますが。
逆に、2つの仕事を掛け持ちして稼いでるドライバーがいるくらいです。
ここから手数料(15%として4万6200円)を支払い、さらにガソリン代などの諸経費も引いた額が毎月の収入となるのです。
働き方はさまざまですが、平均年収はおよそ400万円、もっと稼いでるドライバーもいるでしょう。
【 気を付けたいこと 】
軽貨物ドライバーの仕事をするにあたっては、いくつか注意点があります。
まず、仕事には経費がかかるということです。
配達にかかるガソリン代はもちろん、車両保険やメンテナンス代なども自己負担しなければなりません。
ただし、運送会社から車両をリースする場合はリース料金に含まれていることもあります。
また、個人事業主ですので、健康保険や年金も自分で加入する必要があります。
個人事業主は年度末に確定申告をする必要があります。
仕事を始めたら、経費として申告できるガソリン代や有料道路代などの領収書をきちんと保管し、帳簿をつけておくなど、年度末になって慌てないように準備しておくことが大切です。
確定申告後には所得に応じて納税する必要がありますので、そのお金も確保しておく必要があるでしょう。
仕事を得るためには、運送会社に登録して紹介を受けることが一般的です。
加盟金は無料の会社が多いですが、なかには高額な料金を要求するところがありますので注意しましょう。
また、指定の軽車両を市場よりも高額な料金で購入させるところもあります。
そのような会社は避けた方が無難でしょう。
加入する前に、どんな費用がどれだけ必要なのかをしっかり確認することが大切です。
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軽貨物ドライバーの仕事はキツい?
結論から言えば、体力勝負な面が強い仕事です。
僕の会社では、事務用品関係がメインですので、軽いものがあれば重いものもある。
例えば、ボールペンや消しゴム類が入った箱であれば軽いでしょうし、
逆にコピー用紙なら、10冊入り1箱で20kgというのもあります。
仮に10箱を1か所へ納品するとなれば、合計で200kg運ぶことになります。
軽貨物自動車の場合、積載量は350kgまでと制限されてますので、
どんなに荷物が多くても、合計して350kgを超えることはできません。
1箱20kgのコピー用紙であれば、17箱で限界ということです。
しかし、夏場の暑い中や冬の寒い時期に配送を行っていると体力を消耗するものですし、
配達を行う地域が市街地ですと、マンションの階段の上り下りがあるかもしれませんから、
そこでもやはり体力を使います。
きつい仕事であるという点は覚悟しておく必要があるでしょう。
1台に積み込む数量は、うちの会社の場合で、平均して午前便40〜60個、午後便30〜50個
1日平均でおよそ100個くらいでしょうか。
繁忙期と閑散期で数量が違いますので一概には言えません。
体力勝負ではありますが、腕力はそれほど必要ではありません。
ですので、うちの会社に出入りしているドライバーの中には、
若い女性ドライバーもいれば、70歳過ぎの高齢ドライバーもいます。
拘束時間が長い?
軽貨物ドライバーの仕事は、会社員と違って就業時間という概念がありません。
荷主の予定に合わせた働き方になるでしょうが、ともすると早朝の積み込みから、午後便配達、
更に再配達まで完了して夜になる、ということにもなりかねません。
12時間以上の労働時間で、日額12,000円の売り上げ
時給換算にすると1,000円
アルバイト並みの収入にしかならないことになります。
そこから必要経費を差し引けば、更に安い時間単価ということです。
『いかに無駄なく効率的に仕事をこなすか』が問われますし、
あまりにも安い単価で仕事をさせられるようなら、委託先と交渉して改善を要求してみるか、
最悪の場合『委託先から手を引く』という選択になるかもしれません。
フリーランスという弱い立場的につけこんで、安い単価で請け負わされることのないように、
同じフリーランスの軽貨物ドライバーと常に情報交換したり、
請負単価の相場情報を調べておく等、最新の情報収集を怠らないことが大事です。
まとめ
今回は、フリーランス軽貨物ドライバーについて説明してみました。
専門知識がいらず、男女問わず高齢者まで働ける仕事です。
精力的に働いて稼ぎたい方にとっては、軽貨物ドライバーは魅力的な選択肢となり得ます。
転職や独立を考えたい方は、どうぞ参考にしてみてはいかがでしょう。
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