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2021年03月06日
『情報過多』って弊害が多いよね。って話し
やりたいことがあるのに、あれこれと調べ始めたらキリがなくなって、結局動けなくなる人っているじゃない
最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方(amazon)の著者で明治大学教授・堀田秀吾氏が、オランダのラドバウド大学の心理学者ダイクスターハウスらが行った、中古車を使った2つの実験結果について解説しています。
最初の実験では4台の中古車を用意し、このうち1台だけが非常にお買い得な「当たり」の車になっています。実験の参加者たちにそれぞれの車のスペックを説明し、果たして当たりの車を選べるかどうか、という実験です。参加者は大きく、以下の2つに分けられました。
@よく考えて選ぶグループ
A選ぶための時間が少ない(制限時間が設定され、その前にパズルを解く課題をしてから決めなければいけない)グループ
どちらのグループにも「燃費」「エンジン」など4つのカテゴリーについて車の説明をしました。
この結果、@「よく考えて選ぶグループ」のほとんどが「当たり」の車を選ぶことができ、A「選ぶための時間が少ないグループ」も半数以上が「当たり」を選ぶことができました。
しかし、この実験は前フリ。本命は次の第2段です。
第2段も同じシチュエーションで、4台のうち1台が「当たり」。@「よく考えて選ぶグループ」とA「選ぶための時間が少ないグループ」の2グループで行います。
ただし最初との違いは、「説明する量」です。それぞれの車について説明するカテゴリーを増やし、より詳しい説明をしたのです。例えば、トランクの大きさやドリンクホルダーの数などについても伝えました。
この結果どうなったかというと、@「よく考えて選ぶグループ」の中で「当たり」を選んだ人は25%を切りました。そもそも「当たり」は4台中1台(=25%)なので、当てずっぽうに選んだのと大差ないという結果です。
ところが、A「選ぶための時間が少ないグループ」は60%の人が「当たり」を選ぶことができました。
情報をできる限り集め、最もいいと思われるものを選びたい!そう考える人が多いと思うでしょうけど、実は「ベストな選択」をするためにたくさんの情報を集める、時間をかけることは、かえってよくない選択をすることにつながることがあります。いったいどういうことでしょうか?
長い時間考えても、あまり意味がない
情報過多でかえって混乱してしまい、細かいところに意識が行き過ぎて、小さな欠点やマイナス要因が、大きな問題のように見えてしまう。
そのために、物事をシンプルに大局的に考えられなくなってしまい、誤った判断をしてしいがちです。
何事も時間や情報が多ければ、正しい判断が出来るとは限らないのです。
短時間で決めたグループの正解率が高いという結果の理由として、短時間で決めなくてはいけないグループは、時間がない分、情報に正しく優先順位をつけて、合理的に選択できたのではないかと考えられています。
優先順位をつけておき、細かいところには目を向けない(=忘れていく)。このような習慣が思考のムダを省き、より素早い行動につながっているのです。
やってみないとわからないことが多い
「効率的にやりたい」という考えがあると、行動する前に、なるべく多くの情報を集めてからでないと行動できないと思ってしまうからです。そうやって集めた情報のせいでかえって混乱して、行動できなくなってしまうのです。
しかし、どのやり方が自分に合っているかは、実際にやってみないとわかりません。 やり方で悩んで何もしないくらいなら、とりあえずやってみればいいのです。どのやり方にしろ、やった分だけ成果があるのは間違いないのですから。
でも、人はなるべくラクをして身に付けたいと思う生き物です。ラクをしようとすること自体は悪いことではありませんが、問題はそのやり方です。
例えば英語力などのスキル系のものはほとんど、階段状に成長します。しばらく成長を感じられない期間が続いて、ある日グッと伸びてくるのですが、多くの人はそうした下積み期間に耐え切れません。効率を求めて、あれこれ新しいやり方を模索しますが、それがかえって自分を成長期間に到達することから遠ざけているのです。
大事なのは効率性よりも継続のしやすさで、多少のんびりとしたペースであっても、まずは成長が実感できる段階に到達することを優先すべきなのです。継続するための工夫としては、「自分にとって心理的なハードルの低い、できるだけ簡単なことから始める」「ある程度の効率的なやり方が見つかったら、妥協して見切り発車する」といったものがあります。
人より遅れて何かを始めようとする人は、「もっと効率的にやらなきゃいけない」と焦りがちですが、まずはその考えを改めてください。
一般的には、選択肢が多いほうが成功するチャンスが広がると思われがちです。しかし、人は、選択肢が多いと行動しづらくなるのです。買い物で、数種類のラインナップの商品と、数十種類のラインナップの商品とを比較した場合、種類が少ない商品のほうがはるかに売れやすいという研究結果もあります。
そうはいっても、選択肢が少ないと不安ですよね。行動する前にまったく情報収集をしないのはどうかと思いますが、ある程度情報を集めた段階で、行動に移すことが大切なのです。
完璧を目指しても、大抵は無駄な労力に時間を費やして結果が伴わないことが多いのです。
いろいろ考えて、効率の良いやり方を模索する前に、まずは行動をしてから悩むようにしていきましょう。
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最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方(amazon)の著者で明治大学教授・堀田秀吾氏が、オランダのラドバウド大学の心理学者ダイクスターハウスらが行った、中古車を使った2つの実験結果について解説しています。
最初の実験では4台の中古車を用意し、このうち1台だけが非常にお買い得な「当たり」の車になっています。実験の参加者たちにそれぞれの車のスペックを説明し、果たして当たりの車を選べるかどうか、という実験です。参加者は大きく、以下の2つに分けられました。
@よく考えて選ぶグループ
A選ぶための時間が少ない(制限時間が設定され、その前にパズルを解く課題をしてから決めなければいけない)グループ
どちらのグループにも「燃費」「エンジン」など4つのカテゴリーについて車の説明をしました。
この結果、@「よく考えて選ぶグループ」のほとんどが「当たり」の車を選ぶことができ、A「選ぶための時間が少ないグループ」も半数以上が「当たり」を選ぶことができました。
しかし、この実験は前フリ。本命は次の第2段です。
第2段も同じシチュエーションで、4台のうち1台が「当たり」。@「よく考えて選ぶグループ」とA「選ぶための時間が少ないグループ」の2グループで行います。
ただし最初との違いは、「説明する量」です。それぞれの車について説明するカテゴリーを増やし、より詳しい説明をしたのです。例えば、トランクの大きさやドリンクホルダーの数などについても伝えました。
この結果どうなったかというと、@「よく考えて選ぶグループ」の中で「当たり」を選んだ人は25%を切りました。そもそも「当たり」は4台中1台(=25%)なので、当てずっぽうに選んだのと大差ないという結果です。
ところが、A「選ぶための時間が少ないグループ」は60%の人が「当たり」を選ぶことができました。
情報をできる限り集め、最もいいと思われるものを選びたい!そう考える人が多いと思うでしょうけど、実は「ベストな選択」をするためにたくさんの情報を集める、時間をかけることは、かえってよくない選択をすることにつながることがあります。いったいどういうことでしょうか?
長い時間考えても、あまり意味がない
情報過多でかえって混乱してしまい、細かいところに意識が行き過ぎて、小さな欠点やマイナス要因が、大きな問題のように見えてしまう。
そのために、物事をシンプルに大局的に考えられなくなってしまい、誤った判断をしてしいがちです。
何事も時間や情報が多ければ、正しい判断が出来るとは限らないのです。
短時間で決めたグループの正解率が高いという結果の理由として、短時間で決めなくてはいけないグループは、時間がない分、情報に正しく優先順位をつけて、合理的に選択できたのではないかと考えられています。
優先順位をつけておき、細かいところには目を向けない(=忘れていく)。このような習慣が思考のムダを省き、より素早い行動につながっているのです。
やってみないとわからないことが多い
「効率的にやりたい」という考えがあると、行動する前に、なるべく多くの情報を集めてからでないと行動できないと思ってしまうからです。そうやって集めた情報のせいでかえって混乱して、行動できなくなってしまうのです。
しかし、どのやり方が自分に合っているかは、実際にやってみないとわかりません。 やり方で悩んで何もしないくらいなら、とりあえずやってみればいいのです。どのやり方にしろ、やった分だけ成果があるのは間違いないのですから。
でも、人はなるべくラクをして身に付けたいと思う生き物です。ラクをしようとすること自体は悪いことではありませんが、問題はそのやり方です。
例えば英語力などのスキル系のものはほとんど、階段状に成長します。しばらく成長を感じられない期間が続いて、ある日グッと伸びてくるのですが、多くの人はそうした下積み期間に耐え切れません。効率を求めて、あれこれ新しいやり方を模索しますが、それがかえって自分を成長期間に到達することから遠ざけているのです。
大事なのは効率性よりも継続のしやすさで、多少のんびりとしたペースであっても、まずは成長が実感できる段階に到達することを優先すべきなのです。継続するための工夫としては、「自分にとって心理的なハードルの低い、できるだけ簡単なことから始める」「ある程度の効率的なやり方が見つかったら、妥協して見切り発車する」といったものがあります。
人より遅れて何かを始めようとする人は、「もっと効率的にやらなきゃいけない」と焦りがちですが、まずはその考えを改めてください。
一般的には、選択肢が多いほうが成功するチャンスが広がると思われがちです。しかし、人は、選択肢が多いと行動しづらくなるのです。買い物で、数種類のラインナップの商品と、数十種類のラインナップの商品とを比較した場合、種類が少ない商品のほうがはるかに売れやすいという研究結果もあります。
そうはいっても、選択肢が少ないと不安ですよね。行動する前にまったく情報収集をしないのはどうかと思いますが、ある程度情報を集めた段階で、行動に移すことが大切なのです。
完璧を目指しても、大抵は無駄な労力に時間を費やして結果が伴わないことが多いのです。
いろいろ考えて、効率の良いやり方を模索する前に、まずは行動をしてから悩むようにしていきましょう。
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