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2016年07月23日

ホスピスが美術館になる日

ホスピスが美術館になる日――ケアの時代とアートの未来

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¥2,376から
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本の中で、気になった文章を書き留めておきます。


終わりを始まりへと引き継ぐ目的地。
ギリギリの局面にありながら
人生を有意義に送るところ。

人が死を迎えるとき、一切の見栄や誤魔化しが
無意味になるように、ターミナル・アートは
これまで身にまとってきたあらゆる姿かたちを
脱ぎ捨ててギリギリの次元に立つことをアーティストに
呼びかける。その基盤が無ければアートが成り立たなく
なる瀬戸際に追い込んだ時、置かれた場合の
豊かさをより濃密に意識させる。その場合は
金さえあれば何でも手に入るという意識を
封印しモノを追いかけることから決別するところ
であり終わりを先延ばしにして逃げ回り目をつむって
きた我々の日常の対極にある。

人間が本当に生きているのは他者との出会いを通して
個の豊かさに気付き、失われた自分を取り戻す
瞬間なのである。

自分らしくあるためのギリギリの線が
誰かによって引かれたととるか
自らの手で引いたものなすかのところで
その意味は大きく異なる。

ユーモアは心の点滴

新しい時代にふさわしいアートが生まれるためには
まず、一人一人の中に新しい時間が
つくられなければならない。



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