http://www.art-meter.com/works/?ID=AW120182
この作品も私が手掛けているSenseOfTouchシリーズの一つである。
シリーズを始めて七年近く経つ。
始めは一つの試みだった。
いろいろな描き方、作風を模索していた。
これもその一つだ。
しかし、この描き方にしても、
誰でもが一度は描いてみたことのある描き方だろう。
しかし、よく考えて、自分の行為を振り返ってみた。
確かに、
最初のアプローチは誰でもが通る
一つのパターンのような行為であったが、
他の人は、その後、
たいてい、次のもっと目新しいものに
視点が移っていく。
つまり、初心者や新参者は、必ず
この道を通るが、ほとんどが素通り。
ちょっと、試してみて、次に行く、
その繰り返しだ。
私のこの作品のような描き方は
いろいろな試みの一つとして
面白がってやるものの、
それを突き詰めようとせず、
次の試みへと続く一つの過程のような
ものとして皆は捉えている。
多くの作家がここに停滞しないのは、
この描き方が通常とは異なることと、
本来の写実的な描き方を練習したい場合には
不向きな手法であること
などの理由が挙げられるが、
つまり、本来自分が技術を磨きたい
と思っていたデッサンとかといったものの
妨げになると思たんだと私は感じた。
私は、七年続けている。
つまり、この描き方は私のモノだ。
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