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2021年02月17日

【おすすめ本】『嫌われる勇気』〜PART1 心に残る一節を5つ紹介 ”第一夜 トラウマを否定せよ”〜。

「人はどうすれば幸せに生きられるのか」

この問いに、アドラー心理学では
シンプルで未来志向な考え方で答える。



そんなアドラー心理学の基本概念を、
哲学者・哲人と青年の対話形式で
分かりやすく伝えてくれる本。

『嫌われる勇気』

著作中で、特に心に残った一節を紹介したい。
今回は”第一夜 トラウマを否定せよ”より。

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ー目次ー
  1. 基本概念の1つ”目的論”
  2. トラウマの否定という劇薬
  3. 怒りは出し入れ可能な”道具”
  4. 与えられたものをどう使うか
  5. 人生を決めるのは過去ではなく”いま、ここ”
  6. 所感

1.基本概念の1つ”目的論”

アドラー心理学では、
過去の「原因」ではなく、
いまの「目的」を考えます。

ご友人は「不安だから、外に出られない」
のではありません。

順番は逆で
「外に出たくないから、
不安という感情をつくり出している」
と考えるのです。


『原因論と目的論について』27ページ より


アドラー心理学の基本概念の1つ「目的論」。

先に目的があり、
不安や恐怖などの感情は、
目的を達成するために作り出されている


という考え方。



引きこもりや、精神疾患に苦しむ人の中には
こう言われているように感じるかも知れない。

「冷たく突き放された」
「あなたが選んでそうなったんでしょう」

著書の中でも
「あまりにも厳しい劇薬」と言われている。

2.トラウマの否定という劇薬

いかなる経験も、それ自体では
成功の原因でも失敗の原因でもない。

われわれは自分の経験によるショック、
いわゆるトラウマに苦しむのではなく、
経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。

自分の経験によって決定されるのではなく、
経験に与える意味によって自らを決定するのである。


『トラウマについて』29〜30ページ より


トラウマの否定という劇薬。

あの時のあの経験がトラウマだから、
いま目の前にある●●ができない

ではなく、

いま目の前にある●●をしたくないから
トラウマを”●●しない理由”にする




トラウマに苦しむ人にとって、
耳が痛いどころではなく、
聞きたくないとすら思うかも知れない。

自分の苦しみが
淡々と否定されたような気持ちになるかも知れない。

過去に原因を求めるのではなく、
未来の目的に向かうための劇薬。


3.怒りは出し入れ可能な”道具”

あなたには大声を出す、という目的が先にあった。
すなわち、大声を出すことによって、
ミスを犯したウェイターを屈服させ、
自分のいうことを聞かせたかった。

その手段として、
怒りの感情を捏造したのです。


『感情の支配について』34ページ より

怒りとは出し入れ可能な「道具」なのです。

この母親は怒りを抑えきれずに
怒鳴っているのではありません。

ただ大声で娘を威圧するため、
それによって自分の主張を押し通すために、
怒りの感情を使っているのです。


『感情の支配について』35ページ より


目的論で考えれば、「怒り」は強力な道具。

面倒な説明を省き、
手っ取り早く相手を服従させるため。

相手を威圧し、
自分の思い通りにコントロールするため。



親子、上司と部下、店員とクレーマー。

怒りは、
力や立場が有利な者が使ったとき、
より強力な武器と化してしまう。


4.与えられたものをどう使うか

大切なのはなにが与えられているかではなく、
与えられたものをどう使うかである。


『不幸なわたしについて』44ページ より


何が与えられたかに注目すると、
出てくるのは羨望、嫉妬、そして
「与えられなかった自分」への劣等感。


あの人のように会話が上手かったら
あの人のように明るく前向きだったら
それにひきかえ、自分は…、と。



自分に与えられたものに注目すると、
得られるのは自信、見つかるのは自分の強み。


そして、自分の強みをどう生かすかを
考える余裕が生まれる。

5.人生を決めるのは過去ではなく”いま、ここ”

アドラーの目的論は
「これまでの人生になにがあったとしても、
今後の人生をどう生きるかについてはなんの影響もない」
といっているのです。

自分の人生を決めるのは、
「いま、ここ」に生きるあなたなのだ、と。


『変われない理由について』56〜57ページ より


過去の経験に対してできるのは、
思いを巡らすこと。

そこでどんな感情に襲われても、
過去へ戻って修正することはできない。



変わらない決断、変わる決断。

それをするのは過去の経験ではなく、
「いま、ここ」にいる自分自身。


6.所感

「トラウマの否定」
「目的達成のために不安や恐怖を作り出す」

あまりにも前向きな劇薬。

落ち込みがひどい時、
まったく前向きになれない時には、
ひどく辛辣に映るかも知れない。




目的論が心に響く時。

それは谷底にいる時ではなく、
少し前向きな考え方もできるくらいに回復した時。


少しずつ立ち直り、
未来へ向かう気力が出てきたなら。

「そういう考え方があるのか」
と、納得できるかも知れない。






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理琉(ワタル)
自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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