2020年10月16日
【おすすめ本】『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版』〜PART1 なぜ自殺は感情的に否定されるのか〜。
ー目次ー
- この本を読む前の自分
- この本で得た気づき
- 学びから実戦していきたいこと
1.この本を読む前の自分
生きることは賞賛され、
自殺は叩かれるのはなぜだろう。
苦しくても生き続けることは
無条件に素晴らしいと称えられ、
自殺したい、死にたいと言うと
感情的に否定されるのはなぜだろう。
「命を粗末にするな」
「親や神から授かった命を捨てるなんて」
生きる=善
自殺=悪
当たり前のようにこう言われる理由は何だろう。
2.この本で得た気づき
自殺を無条件で悪とするのは
2つの”安直な主張”があるという。
<1.不道徳>
宗教に関わりのある場合は神から、
無宗教の場合は親から与えられた命は尊い
だから感謝するべきで、自ら捨てることは不道徳
<2.剥奪説>
今がどれだけ悪くても、
生きていれば得られるはずだった
良いことを得る機会を自殺は奪う
そうか。
与えられた命は尊いから
生き続けなければならない
今が苦しくても
生きていればいつか良いことがある
自殺を感情的に否定するのは、
これに反するのが許せないからか。
だけど、これは一見ポジティブなようで、
実は苦しみが隠されてる。
この先、苦しみの方が圧倒的に多く、
今より良くなる見込みがないなら、
自殺した方が合理的なこともある。
だとしたら、
自分が苦しい中、
自殺しない選択を続けてるのに、
お前だけ逃げるなんて許せない。
そんな合理的な選択をされたら、
苦しんで生きてる自分がバカみたいじゃないか。
そんな、
自分の苦しみが無意味になることへの
恐怖を刺激されたくないのかも知れない。
3.学びから実戦していきたいこと
もし、感情的な自殺の否定に出逢ったら、
その人が裏でどんな苦しみを抱えているのかを
想像してみようと思う。
反射的に、感情的に否定するということは、
それだけ生きている今が苦しいということだから。
自殺=無条件に悪だと否定する裏には、
”死んだ方がまし”という思いもあるかも知れない。
「与えられた命は尊いから生き続けなければ」
そう自分に言い聞かせるのが、
本当は苦しいのかも知れない。
そんな背景を考えながら、
まだ自殺してない自分と、
まだ自殺してない自殺否定する人に
向き合っていきたい。
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