【NieR】ウェポンストーリー【DoD】

クラスメイトは私たちのことを羨ましいという。 いいよね、仕事も、お金も人気もあって、もう将来安泰じゃんと。 私たちからすれば貴方達の方が羨ましい。 何にもならなくても、健康であればいいんだよ、と微笑みかけてくれる両親がいるでしょう。 共演した子役たちは私たちを羨ましいという。 三つ子なんてずるいよね。だって希少価値が物言う芸能界でそれだけで、特別な存在になれるんだから、と。 私たちからすればよっぽど貴方達の方が羨ましい。 だって、貴方達は自分の魅..

頭でっかち。変人。 色々な陰口を言われてきた。 でも、周りに何と言われようが関係ない。 いいじゃないですか。 別に、他人にどう思われようが。 自分の好きなように生きれば。 時間を嫌いなことに 使うなんてもったいない。 好きなことだけに使いたい。 あっ。そもそも時間や寿命を自由に 操れるようになればいい話ですね！ 研究テーマが決定しました♪

不幸な私が好き。でも、積極的に自らの環境を不幸にする勇気はない。 できるのは、不倫という手近な場所にある不幸に手を出すことだけ。 本当なら、もっと不幸な環境に身を置くことはできる。私は流されるままに学業に勤しみ、平凡な会社に入社した。ご飯も食べるし、人並みには美容や健康にも気を遣う。 矛盾している？ はい。自分でもそう思います。 ですが人間とは誰しもが大なり小なり矛盾を抱えた生き物でしょう？ 私は人一倍自分の不幸に敏感なだけ。 他者の不幸など..

「えー。トモキ君はご家庭の都合により、 転校することになりました」 ――そんなのは嘘だ。 それくらい僕にだってわかる。 確かに彼は少し変だった。 だから浮いてしまうのは仕方がない。 彼は僕から見ても変わっているように見えたのだから、相当だ。 初めて話した時だって、彼は変だった。 「ねえ、〇×△×△見せて」 「…………恥ずかしいよ」 「大丈夫。俺は笑ったりしないよ。だから見せて？」 命令されたら、僕は断ること..

【古文】 嘆きつつ　一人寝る夜の　明くる間は 　いかに久しき　ものとかは知る 【歌意】 貴方が訪れぬことを嘆きながら、一人寝る夜が明けるまでの間がどれ程長いか貴方はご存じでしょうか。いいえ、おわかりではないでしょう。 【解説】 この歌は夫である藤原兼家へ宛てた恋歌です。出典の蜻蛉日記の中には、夫に次々とできる妻妾について数多く記されているため、夫へ宛てた恨み言ととらえる説もありますが、その真意はわかっておりません。 【感想】 ――私にも、い..

なんで人間はこんなに警戒心がないの？ すぐ後ろにまで近づいても 全く気づくことはないんです。 犬や猫でさえ、敵意に気づき逃げちゃうのに。 人間って本当に殺しやすい。 こんなに簡単な仕事なのに どうして人気な職業にならないんだろう？ 毎日くたくたに疲れる仕事より、 ずっと沢山お金をもらえるのに。 人間ってへん。 人間って本当に変わっている。 おかしいのは、ボクじゃなくて ボクの事をへんと言う人たちだ。 どうしてそのことに気づかないの..

傷つくことを恐れ、行動に移すことが出来ない日々。青白く光るモニターに毒づいても、真実は変わらない。 自分でない誰かに憧れる。 それはとても自然で、誰の心にもある当たり前の感情。 ふとした時に映る自分の顔は嫌いだ。 鏡の前に映る間抜けで臆病な姿こそ、 他人に映る本当の自分なのに。 目的のない日々にはもう慣れた。 だが、この胸にある何かが欠けたような喪失感は何なのだろう……？

視覚を遮ると他の感覚が鋭くなるからね。 目、つぶりな。天国に連れてってやるよ。 油断した相手の胸を一突き。体格差なんてものは頭脳の前にはあってないようなものさ。 頭を失った組織なんて脆いものさ。 そう簡単に頭になれる器など現れない。 瓦解した組を掃討したシンデレラはあざ笑う。 「……あと、3つだ。」

「あんたはそっくりだ」 「誰に、でしょうか？」 「……私の娘だ」 三日前、特別看護室に入院してきた患者の語る 生産性のない話に、看護師は辛抱強く耳を傾けていた。 「もう一度、娘に会いたいものだ……」 「きっとすぐに会えるようになります」 愛想笑いと共にそう呟いた看護師は、 ベッドに横たわる患者の腕に注射した―― 看護師はその患者の娘をよく知っていた。 そして、ちょうど数日前に同じ薬品を投与したばかりであった。

先生にプレゼントをした。 綺麗な音の鳴る、鈴が付いたストラップ。 これでずっと一緒にいられるね、先生。 太陽が昇り始める時間になると、 鈴の音がだんだん小さくなる。 「ああ、またあの場所に帰るのか」と 細めた目で彼の姿をお見送り。 彼の居場所をもっと詳しく知る方法は沢山ある。 でもそれをしないのは、知りたくないから。 私のあげたものがすぐに捨てられることを、 知りたくないから。 知らないから信じられる。..