2019年03月30日
スペイン巡礼㉝ 37日目:限界を超えて歩き続けろ
Pilgrimage in Spain ㉝ Day:Keep walking beyond the limit【5.2011】
5月7日(巡礼37日目) Palas de Rei パラス・デ・レイ 〜 Arzua アルスア (25.5km)
「毎日が限界 Beyond the limit everyday」
すでに体も心も限界を超えている、そんな感じだ。しかも毎日それが更新されて、毎日が限界…。身体中の痛みがひどすぎて、緑滴る美しい風景を楽しむ余裕もないのが現実…。
トレッキング・シューズの左足が山中で半壊したので、パラス・デ・レイの町でスニーカーを買うつもりが、昨日は町の入り口付近、まだ山道からやっと抜けた辺りにあったアルベルゲに入ってしまったため、町中まで来られずスニーカーを買うチャンスがなかった。
しかし今朝はまだ時間が早すぎてパラス・デ・レイの町中のお店が開いていない
開店時間まで待つことも考えたが、アルベルゲには8時以降はいられないので、バルで時間をつぶすしかないが、それもキツイし時間の無駄になるので、応急処置した靴のボンドがもってくれることを祈りつつ、次の大きな町メリデで買うことにして巡礼を再開した。
「久々のラッキー・デイに感謝
Thanks for the lucky day after long time」
そして、一度も歩を止めてバックパックを下ろすことなく歩き続けた3時間後、ようやく着いたメリデの町の入り口にあったバルでベックミーとウーサンに再会。
今日は食にものすごくツイていて、その後メリデの町のスポーツ用品店で無事スニーカーをゲットしたところで雨がぱらつき始めたため手近なカフェに入ったら、これがまた大当たり。
まさに私が求めていたティールームといった感じの可愛らしいカフェで、フラン(スペイン風の濃厚プリン)とミルクティーに大満足。久々に優雅なティータイムを楽しみ、しばらくして雨も上がったので、上機嫌のまま歩き始めた。
いつ降り出すかわからない灰色の空模様だったので一応雨合羽は着て歩いていたが、ほとんど濡れることなく歩き通すことができた。もう全ては、足と肩の痛みとの勝負
何としてもアルスアまで行く!というどこから来るのかよくわからない強い決意のもと、良さそうなアルベルゲや雰囲気の良いバルなど幾多の誘惑をはねのけ、再び一気に13.5キロを休みなく歩き続け、夕方5時頃アルスアに到着。
今日はアルベルゲ選びもうまくいってわりと良い所に入れた。10ユーロは高いがオスタルに比べれば安いものだ。そしてそこのカフェバーがまたしても大当たり。3.5ユーロでめちゃくちゃ美味しいラザニアにありつくことができた。
アルスアといえばタコだ、と昨日パラス・デ・レイで一緒だったアルモが人を誘いまくっていたが、魚介類の食べられない私は興味がないので、彼女の期待には応えられなかった、ごめんね。こんなとき何でも食べられれば、その地の名物を旅の途中で出会った人と楽しめるのに、と残念だったが仕方がない。
一人で食べていると、酔っ払いのミゲルと名乗る若い男に「カミーノが終わったらここに戻ってきて俺と結婚しないか」などと絡まれたのは少しウザかったが、彼らにとって「一人で歩いているアジアの女の子」は相当珍しいらしく、どこへ行っても好奇の目で見られることには慣れていたので、適当にあしらって早々に快適なドミトリーへと引き上げる。
20人ほど収容できる大きなドミトリーだったが、泊まった人は意外に少なくて過ごしやすかった。見知った顔は一人もいなかったが、神経が疲れているようで、逆に誰とも話さなくてよいことが気楽に感じた。
今日は昨日のアルベルゲでの惨めさを帳消しにするような、ラッキーな一日だった。
ありがとう〜!
5月7日(巡礼37日目) Palas de Rei パラス・デ・レイ 〜 Arzua アルスア (25.5km)
「毎日が限界 Beyond the limit everyday」
すでに体も心も限界を超えている、そんな感じだ。しかも毎日それが更新されて、毎日が限界…。身体中の痛みがひどすぎて、緑滴る美しい風景を楽しむ余裕もないのが現実…。
トレッキング・シューズの左足が山中で半壊したので、パラス・デ・レイの町でスニーカーを買うつもりが、昨日は町の入り口付近、まだ山道からやっと抜けた辺りにあったアルベルゲに入ってしまったため、町中まで来られずスニーカーを買うチャンスがなかった。
しかし今朝はまだ時間が早すぎてパラス・デ・レイの町中のお店が開いていない
開店時間まで待つことも考えたが、アルベルゲには8時以降はいられないので、バルで時間をつぶすしかないが、それもキツイし時間の無駄になるので、応急処置した靴のボンドがもってくれることを祈りつつ、次の大きな町メリデで買うことにして巡礼を再開した。
明日は日曜だし、とにかく今日中に代替の靴を買わなければ、と思い定めていたので、絶対に休みは取らない、と覚悟を決めてメリデまで一気に12キロ歩いた。 ずっと足の痛みは引かないままなので、体にムチ打ちながらがむしゃらに、周囲の景色さえ覚えていないほどひたすら前へと進み続けた。 |
「久々のラッキー・デイに感謝
Thanks for the lucky day after long time」
そして、一度も歩を止めてバックパックを下ろすことなく歩き続けた3時間後、ようやく着いたメリデの町の入り口にあったバルでベックミーとウーサンに再会。
ラッキーなことに彼らの食べ残しのピザを二きれいただき、イカリングまでご馳走になった。ピザなんて一人では絶対に頼めないメニューなので(一切れずつ売っているのを見たことがない)超ラッキー! |
今日は食にものすごくツイていて、その後メリデの町のスポーツ用品店で無事スニーカーをゲットしたところで雨がぱらつき始めたため手近なカフェに入ったら、これがまた大当たり。
まさに私が求めていたティールームといった感じの可愛らしいカフェで、フラン(スペイン風の濃厚プリン)とミルクティーに大満足。久々に優雅なティータイムを楽しみ、しばらくして雨も上がったので、上機嫌のまま歩き始めた。
いつ降り出すかわからない灰色の空模様だったので一応雨合羽は着て歩いていたが、ほとんど濡れることなく歩き通すことができた。もう全ては、足と肩の痛みとの勝負
何としてもアルスアまで行く!というどこから来るのかよくわからない強い決意のもと、良さそうなアルベルゲや雰囲気の良いバルなど幾多の誘惑をはねのけ、再び一気に13.5キロを休みなく歩き続け、夕方5時頃アルスアに到着。
今日はアルベルゲ選びもうまくいってわりと良い所に入れた。10ユーロは高いがオスタルに比べれば安いものだ。そしてそこのカフェバーがまたしても大当たり。3.5ユーロでめちゃくちゃ美味しいラザニアにありつくことができた。
アルスアといえばタコだ、と昨日パラス・デ・レイで一緒だったアルモが人を誘いまくっていたが、魚介類の食べられない私は興味がないので、彼女の期待には応えられなかった、ごめんね。こんなとき何でも食べられれば、その地の名物を旅の途中で出会った人と楽しめるのに、と残念だったが仕方がない。
一人で食べていると、酔っ払いのミゲルと名乗る若い男に「カミーノが終わったらここに戻ってきて俺と結婚しないか」などと絡まれたのは少しウザかったが、彼らにとって「一人で歩いているアジアの女の子」は相当珍しいらしく、どこへ行っても好奇の目で見られることには慣れていたので、適当にあしらって早々に快適なドミトリーへと引き上げる。
20人ほど収容できる大きなドミトリーだったが、泊まった人は意外に少なくて過ごしやすかった。見知った顔は一人もいなかったが、神経が疲れているようで、逆に誰とも話さなくてよいことが気楽に感じた。
今日は昨日のアルベルゲでの惨めさを帳消しにするような、ラッキーな一日だった。
ありがとう〜!
タグ:アルスア
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