2021年02月12日
高天原の所在に關する諸説 その9
大陸説
或る論者は高天原を以て、之を大陸に求めんとす。
是れ亦容貌、風俗、習慣等の類似と、特に~話、古傳説、及び國語が、朝鮮、滿洲の方面に深き關係を有すること多きに基づけるものなりとす。
右の説の批評
此の説亦現今の研究の程度に於ては、未だ以て確定の事實として、他をして必ず之を信ぜしむる程の權威なしと雖、さりとて亦之を否定すべきの論據もなく、之を東亞に於ける民族南下の趨勢に鑑み、其の然るにあらざるかを思はしむるものなきにあらず。
殊に我が國語の語系が、南方若くは西隣の民の使用する所と全然異にして、西北、特に朝鮮、滿洲の方面に密接なる關係の認めらるるは、其の~話の彼是相類するもの多きの事實と相俟って、少くも我が國民の上位に立ちて、指導統治の任に當りし民族が、此の方面に深き因縁を有せしものなることは、到底否定し難きに似たり。
然れども斯の如きは、單に之を以て大陸方面なるべしと謂ふを得るのみにして、固より世界地圖上に於て、所謂高天原の地點を指示し得べきにあらず。
其の決定は將來ますます人種學、考古學、土俗學、言語學等の研究の功を積み、其の發達の後に俟つべきものなりとす。
之を要するに、今日の學界の狀態に於ては、天孫瓊瓊杵尊は、高天原の名を以て傳へらるる或る祖國より、群~を率ゐて豊葦原ノ瑞穂ノ國を安國と平らけく治(し)ろしめし給はんとて、先づ我が日向國高千穂峯に降り給へりと謂ふを以て滿足せざるべからず。
或る論者は高天原を以て、之を大陸に求めんとす。
是れ亦容貌、風俗、習慣等の類似と、特に~話、古傳説、及び國語が、朝鮮、滿洲の方面に深き關係を有すること多きに基づけるものなりとす。
右の説の批評
此の説亦現今の研究の程度に於ては、未だ以て確定の事實として、他をして必ず之を信ぜしむる程の權威なしと雖、さりとて亦之を否定すべきの論據もなく、之を東亞に於ける民族南下の趨勢に鑑み、其の然るにあらざるかを思はしむるものなきにあらず。
殊に我が國語の語系が、南方若くは西隣の民の使用する所と全然異にして、西北、特に朝鮮、滿洲の方面に密接なる關係の認めらるるは、其の~話の彼是相類するもの多きの事實と相俟って、少くも我が國民の上位に立ちて、指導統治の任に當りし民族が、此の方面に深き因縁を有せしものなることは、到底否定し難きに似たり。
然れども斯の如きは、單に之を以て大陸方面なるべしと謂ふを得るのみにして、固より世界地圖上に於て、所謂高天原の地點を指示し得べきにあらず。
其の決定は將來ますます人種學、考古學、土俗學、言語學等の研究の功を積み、其の發達の後に俟つべきものなりとす。
之を要するに、今日の學界の狀態に於ては、天孫瓊瓊杵尊は、高天原の名を以て傳へらるる或る祖國より、群~を率ゐて豊葦原ノ瑞穂ノ國を安國と平らけく治(し)ろしめし給はんとて、先づ我が日向國高千穂峯に降り給へりと謂ふを以て滿足せざるべからず。
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