2021年02月11日
高天原の所在に關する諸説 その8
考古學上よりの觀察
更に之を考古學上の研究に徴するに、我が邦に發見せらるる石器時代の遺物の或る種のものが、或は薹灣に於て撥見せられ、或は南洋土人の土俗品に似たるものあり。
これによりて、人或は我が日本民族の祖國を、南洋に求めんとするものなきにあらず。
然れども、斯くの如きの遺物は朝鮮及び滿洲等にも發見せらるるものにして、或は未だ技術の多く發達せざる民族の手工にあらはれたる、偶然の類似とも謂ふべく、或はもと志那本部に住せし原住民が、漢人に其の地を讓りて、南洋にも、滿洲、朝鮮にも移住し、はては我が邦に渡來せりとも解すべきものならんか。
而も事や石器時代にあり、玉を帯び、太刀を佩き、鏡を捧持し給へる天孫降臨傳説の關する所にあらず。
されば此の事は、日本民族を構成する一要素として、南洋現住の民族と源を一にするものの存することを認め、随って日本民族の容貌、骨相が、時に南洋人に近似し、或は風俗、習慣等の、時に南洋のそれに類似するものあることの説明とはなるべからんも、是に由りて、我が天孫降臨の古傳説を説明し得べきにあらざるなり。
されば我が天孫民族の祖國として信ぜらるる高天原を以て、之を南洋方面に求めんとするの説は、亦未だ定説となすべからざるものとす。
更に之を考古學上の研究に徴するに、我が邦に發見せらるる石器時代の遺物の或る種のものが、或は薹灣に於て撥見せられ、或は南洋土人の土俗品に似たるものあり。
これによりて、人或は我が日本民族の祖國を、南洋に求めんとするものなきにあらず。
然れども、斯くの如きの遺物は朝鮮及び滿洲等にも發見せらるるものにして、或は未だ技術の多く發達せざる民族の手工にあらはれたる、偶然の類似とも謂ふべく、或はもと志那本部に住せし原住民が、漢人に其の地を讓りて、南洋にも、滿洲、朝鮮にも移住し、はては我が邦に渡來せりとも解すべきものならんか。
而も事や石器時代にあり、玉を帯び、太刀を佩き、鏡を捧持し給へる天孫降臨傳説の關する所にあらず。
されば此の事は、日本民族を構成する一要素として、南洋現住の民族と源を一にするものの存することを認め、随って日本民族の容貌、骨相が、時に南洋人に近似し、或は風俗、習慣等の、時に南洋のそれに類似するものあることの説明とはなるべからんも、是に由りて、我が天孫降臨の古傳説を説明し得べきにあらざるなり。
されば我が天孫民族の祖國として信ぜらるる高天原を以て、之を南洋方面に求めんとするの説は、亦未だ定説となすべからざるものとす。
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