2021年05月16日
日向に於ける石器時代の遺蹟と其の分布 その7
九州南部縄紋式土器の特徴 2
蓋し此の種の土器を遺せる九州地方の住民は、比較的早く石器時代の狀態より脱離して、未だ十分其の技巧の進歩發達を見るに至らざりしものなるべし。
されどこれを彌生式土器に比するに、其の意匠根本的に相違を呈し、もと同一系統の民族の手に製作せられたるものにあらざるを明示す。
彌生土器は普通赭色を呈し、稀に茶褐色、灰白色のものあるに反し、縄紋土器は茶褐色のもの多く、稀に赭色のものを混ずるに過ぎず。
其の容器の口緣に於ても、彌生式土器は殆ど全部水平に保たれる圓周を以て限られたるに反して、縄紋式土器は往々高低凸凹を呈し、時に彫刻による装飾を附したるものもあり。
蓋し此の種の土器を遺せる九州地方の住民は、比較的早く石器時代の狀態より脱離して、未だ十分其の技巧の進歩發達を見るに至らざりしものなるべし。
されどこれを彌生式土器に比するに、其の意匠根本的に相違を呈し、もと同一系統の民族の手に製作せられたるものにあらざるを明示す。
彌生土器は普通赭色を呈し、稀に茶褐色、灰白色のものあるに反し、縄紋土器は茶褐色のもの多く、稀に赭色のものを混ずるに過ぎず。
其の容器の口緣に於ても、彌生式土器は殆ど全部水平に保たれる圓周を以て限られたるに反して、縄紋式土器は往々高低凸凹を呈し、時に彫刻による装飾を附したるものもあり。
タグ:日向国史
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