2021年05月08日
石器時代概説 その24
彌生式民族 その1
蝦夷がアイヌと同一系統のものたり、叉縄紋土器が彼等の祖先の遺したる物たるべきは、暫く疑なきものとして、之に對する彌生式土器は、如何なる民族の遺物なるべきか。
是に就きては學者間、種々意見を異にするものなきにあらざれども、大體に於て、所謂日本民族の祖先の遺物なりとするに一致するものの如し。
されど具さに其の推移の次第を按ずるに、單に日本民族の祖先と云ふのみにては、説明聊か不十分なるの感なき能はず。
彼等は蓋し日本民族を構成する一大要素として、恐らくは熊襲、隼人等と、其の系統を同じくする民族なりしなるべく、甞ては廣く、九州、四國、中國、近畿地方等に繁延し、東海、東山、北陸の方面にまでも、其の範圍を廣げたりしものにして、所謂出雲民族なるものの如き、亦之に屬するものなりきと解せらる。
かくて天孫民族渡來するに及び、彼等は夙に是と同化融合して、所謂日本民族をなすに至りしものならん。
蝦夷がアイヌと同一系統のものたり、叉縄紋土器が彼等の祖先の遺したる物たるべきは、暫く疑なきものとして、之に對する彌生式土器は、如何なる民族の遺物なるべきか。
是に就きては學者間、種々意見を異にするものなきにあらざれども、大體に於て、所謂日本民族の祖先の遺物なりとするに一致するものの如し。
されど具さに其の推移の次第を按ずるに、單に日本民族の祖先と云ふのみにては、説明聊か不十分なるの感なき能はず。
彼等は蓋し日本民族を構成する一大要素として、恐らくは熊襲、隼人等と、其の系統を同じくする民族なりしなるべく、甞ては廣く、九州、四國、中國、近畿地方等に繁延し、東海、東山、北陸の方面にまでも、其の範圍を廣げたりしものにして、所謂出雲民族なるものの如き、亦之に屬するものなりきと解せらる。
かくて天孫民族渡來するに及び、彼等は夙に是と同化融合して、所謂日本民族をなすに至りしものならん。
タグ:日向国史
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