2021年05月07日
石器時代概説 その23
蝦夷とアイヌ
縄紋土器の遺蹟を止めたりと言はるるコロボツクルなるものは、其の實北海道なるアイヌの祖先と同一系統に屬するものなるべく、史上に所謂蝦夷族の、なほ石器時代の狀態にありしものを云へるものの如し。
よりて近時或は所謂縄紋式土器を以て、アイヌ式土器と稱するものあり。
論者或は史上の蝦夷と今日のアイヌとを以て、別系統の民族なりとするものあり。
然れども蝦夷に關する記録は、各時代を通じて最も圓滑に現在のアイヌに連續するが上に、兩者共に毛髪鬚髯多く、生活狀態頗る相類似し、殊に奥州蝦夷の遺孽として、近世まで青森縣地方に殘存し、アイヌ或はエゾの稱を以て呼ばれたりし人々が、風俗言語等まで、北海道アイヌと同一なりきと認めらるる等、到底之を別系統の民族視する能はざるの材料は、十分に具備するなり。
縄紋土器の遺蹟を止めたりと言はるるコロボツクルなるものは、其の實北海道なるアイヌの祖先と同一系統に屬するものなるべく、史上に所謂蝦夷族の、なほ石器時代の狀態にありしものを云へるものの如し。
よりて近時或は所謂縄紋式土器を以て、アイヌ式土器と稱するものあり。
論者或は史上の蝦夷と今日のアイヌとを以て、別系統の民族なりとするものあり。
然れども蝦夷に關する記録は、各時代を通じて最も圓滑に現在のアイヌに連續するが上に、兩者共に毛髪鬚髯多く、生活狀態頗る相類似し、殊に奥州蝦夷の遺孽として、近世まで青森縣地方に殘存し、アイヌ或はエゾの稱を以て呼ばれたりし人々が、風俗言語等まで、北海道アイヌと同一なりきと認めらるる等、到底之を別系統の民族視する能はざるの材料は、十分に具備するなり。
タグ:日向国史
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