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2021年05月09日

石器時代概説 その25

彌生式民族 その2
而して其の一部の、未だ同化されずして西南僻陬の地に殘存し、比較的後までも固有の習俗を保存せしものを、歴史上に隼人として區別せしものならん。
其の民族の性質如何に就いては、後に隼人族の條下に於て詳説すべきも、大體に於て古代朝鮮半島に住せし韓族、叉は現に臺灣及び南洋諸島に住するマライ族等と、比較的關係近きものなるべく、前章所述の土蜘蛛族と稱せらるるものの中には、此の系統に屬するもの多數を占め、所謂山~の族、海~の族、亦多くは同一系統に屬せしものなるべし。
彼等は最も圓滑に天孫民族と融合し、是と混血せるものは天孫民族を以て自認するに至りしなるべく、其の然らざるものも、何時しか天孫民族と同化して自己の由來を忘れ、他よりも亦之を區別することなく、漸次其の融合混血せるものに均霑して、同じく天~の裔を以て任ずるに至りしもの多からん。
所謂日本民族とは、是等の民族に加ふるに先住のアイヌ系統の民族、外來の志那、朝鮮民族等の血を以てせるもののして、孰れも渾然融和混一し、其の祖先の系統を忘れて、全く區別する所なきに至りし者なりと解せらる。
かくて其の土器製造者は、歴史時代に土師部(はじべ)として、後世に祖先の窯法を傳へ、所謂彌生式系統の土器は、後に土師(はじ)の器(うつは)の名を以て呼ばれ、其の製作意匠は長く日本民族中に存して、今日にまで其の傳統を持續せるものなるべし。
タグ:日向国史
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