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2021年01月16日

高リターンを目指す!株式型おススメファンド

高リターン.jpeg

前回の投資信託コラム「堅い守りの運用!債券型おススメファンド」では、不安定な相場の中でも、資産を大きく減少させないような守りに有用な「債券ファンド」をご紹介しましたが、今回は積極的にリターンを取りに行くための「株式ファンド」についてご紹介しようと思います




まず前提として、株式ファンドにおいてもeMAXIS Slimシリーズが非常に有用であることは変わりないので、「長期積立向きファンド3種の特徴と選び方」でご紹介した、


・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)



が私としては、特にお勧めです
(eMAXIS Slimシリーズの有用性については「eMAXIS Slimシリーズの4つの優位性」についてもご覧ください。)


ただ、それだけだと面白くないので、今回はeMAXIS Slimシリーズ以外でもおススメの株式ファンドを、前回同様、インデックスファンド、アクティブファンドからそれぞれ一つづつご紹介したいと思います
(インデックスファンド、アクティブファンドがそれぞれどのようなものかについては、『インデックスファンドの優位性』の記事をご覧ください。)


楽天・全米株式インデックスファンド


まず、インデックスファンドからのエントリーは「楽天・全米株式インデックスファンド」になります。


楽天・全米株式インデックスファンドは、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)と呼ばれる、米国株式市場に上場する大・中・小型株式、約4,000銘柄から構成される時価総額加重平均型の株価指数に連動するような形で運用されています


同じく米国株式を投資対象とするeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)との違いとしては、S&P500指数がNASDAQの代表的な500銘柄にしか投資しないのに対し、楽天・全米株式インデックスファンドは、S&P500指数がカバーしない小型株までほぼ全て網羅しており、分散性が高いということが挙げられます
(楽天・全米株式インデックスファンドは、時価総額基準で米国株式のほぼ100%を網羅、eMAXIS Slim 米国株式は、約80%をカバーしているようなイメージです。)


とはいうものの、両者ともに米国の株式市場のみを投資対象としていることから、両ファンドの性質はかなり似通っています。
(以下は、2021/1/4時点のデータになります。)


<eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)>
トータルリターン(1年):11.01%
標準偏差(1年):24.26
シャープレシオ(1年):0.45
信託報酬率:0.0968%



<楽天・全米株式インデックスファンド>
トータルリターン(1年):12.64%
標準偏差(1年):25.88
シャープレシオ(1年):0.49
信託報酬率:0.162%



なお、トータルリターン、シャープレシオについては、『リスクとリターンから見る投資対象の選び方』の記事をご覧ください。トータルリターンもシャープレシオも高い方が投資家にとって有利なファンドであることを示します。


直近2年くらいの両者の値動きは以下の通りです。


米国株式ファンドの比較.gif


両者共に、ほとんど同じような値動きをしていますが、2020年の米国大統領選が行われる前までは、信託報酬率の低いeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)がやや優勢な状態で推移してきたことが分かります。


しかしながら、大統領選後は、楽天・全米株式インデックスファンドが大きくeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を引き離し、2021年初め時点では、楽天・全米株式インデックスファンドの方が優勢な状態となっています。


これは、S&P500指数が網羅していない、米国小型株の上昇が大きかったことを示唆しています


このように、楽天・全米株式インデックスファンドは、米国株式全体を幅広く網羅することで、S&P500指数が拾えない部分も取りこぼしなく拾っていけるため、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とは、また異なった優位性があると言えます


ひふみプラス


続いて、アクティブファンドの方からは「ひふみプラス」をご紹介したいと思います


株式のアクティブファンドについては、インデックスファンドのように長期にわたって好成績を残し続けるファンドが少ないため、トータルリターンやシャープレシオなどのデータから絞り込むのも中々困難です
(現在のデータで絞り込みを行ったとしても、アクティブファンドの場合は、たまたま現時点で好成績を残しているだけで、長期的に好成績を残しうるとは限らないケースが多いため。)


そういうわけで、基本的に私は株式のアクティブファンドについて検討したことがなかったのですが、美山アイカさんの記事『ひふみプラスは日本最強の投資信託!数少ない積み立てNISA対象のアクティブファンド』で紹介されていた「ひふみプラス」が中々良いファンドであると思いましたので、この場を借りてご紹介させていただこうと思います


ひふみプラスは、中小型の日本株を中心に投資を行っているファンドであり、インデックスファンドとは異なり、ファンドマネージャーが自分の足と目で投資対象企業をチェック、選別しているのが特徴になります


ひふみプラスの基本データは以下の通りです。
(以下は、2021/1/4時点のデータになります。)


<ひふみプラス>
トータルリターン(1年):20.66%
標準偏差(1年):19.18
シャープレシオ(1年):1.08
信託報酬率:1.078%



信託報酬率1.078%は、アクティブファンドにしては良心的な信託報酬率と言って良いでしょう
(アクティブファンドの信託報酬率は、概ね年率1〜2%くらいが相場です。低ければ低いほど投資家にとっては有利になります。)


また、同じ日本株クラスに相当するeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)ファンドと比較した場合の直近3年間の値動きは以下の通りです


日本株式ファンドの比較.gif


コロナショック発生前までは、両者一歩も譲らず、といった展開ですが、コロナショックが発生した後の回復期においては、ひふみプラスの圧倒的な伸び率によって、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)ファンドを引き離しています


これは、ひふみプラスのファンドマネージャーがコロナショックからの回復期に伸びる銘柄を見事選別出来ていたことを示唆しています


また、先述の通り、アクティブファンドは、ある一時期において(今回のケースであればコロナショックからの回復期だけ)好成績を残す、ということは割とよくあるのですが、このひふみプラスはコロナ発生前は、インデックスファンドと肩を並べるくらいの成績を残し、コロナショック後にはインデックスファンドを上回るというアクティブファンドの本来の目的を達成できている数少ないファンドの一つであると言えます


先のデータは、直近3年程度のデータでしたが、下図は、ひふみプラスがファンド設定されて以来の値動きになります。


ひふみプラスの値動き.gif


こちらのデータを見て頂いても、ほぼ右肩上がりに基準価額が上がっていっており、アクティブファンドによくありがちな「一発屋ファンド」ではなく、長期にわたり安定してリターンが得られる可能性の高いファンドであると言えると思います


まとめ


今回はeMAXIS Slimシリーズ以外でのおススメ株式ファンドとして、インデックス型から「楽天・全米株式インデックスファンド」アクティブ型から「ひふみプラス」をご紹介させて頂きました


いずれのファンドもeMAXIS Slimシリーズが持たない優位性を有するファンドですので、ポートフォリオに少し組み込んでみると面白いかもしれませんね



<お知らせ>
次回の投資お役立ちコラムは、株式について1/30に公開予定です。
(1/23は更新をお休みします。)



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2015年から株式投資、2017年からFXを始めて、投資にはまった男。株式は長期投資中心に、年間利益をほぼ毎年更新中(2019年は約240万円)。今後、個人投資が益々重要になると思われる中で、新しく投資を始める初心者向けに役立つ情報を届けたいと考えブログを始める。   <免責事項>       当ブログに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます(おすすめ銘柄の紹介や相場動向に関する私見記事を基にした取引による損害、など)
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