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2020年05月31日

有望株選別に役立つ3つの財務指標

投資計画.jpg

前回の記事『有望株選別に役立つ財務諸表の見方』に続き、有望株選別のために大事な以下の3つの財務指標について説明します


  1.ROE

  2.PER

  3.PBR


ROE


ROEとはReturn On Equityの頭文字をとった言葉であり、日本語に訳すと「自己資本利益率」となります。


ROEは以下の計算式によって算出される数値です。


(当期純利益)÷(自己資本)=ROE

(実際にはこれに100をかけて%の形で表されることが多いです。)


ROEにより、自己資本をどれだけ効率よく利益獲得に利用できているかを判断することが出来、今後の成長見込株に投資する際の選定基準の一つとなりえます
(今後の成長見込み株に投資する方法をグロース株投資とも言います。)


基準としては、ROEが8%以上あれば平均以上の成長性があるといえ、成長性を特に重視したい場合などは、15%〜20%以上の銘柄を探してみるとよいと思います。


ただし、ROEはあくまで自己資本に対する利益率を見ているため、借入金などの負債がやたらと多い企業はROEが比較的高めに出る可能性があることに注意が必要です


例えば、以下のようなA社、B社の2社があったとします。

<A社>
自己資本10億円、負債90億円、純利益5億円

<B社>
自己資本50億円、負債50億円、純利益5億円


A社、B社ともに株主から集めた資金などの自己資本と借入金などの負債を合わせた合計100億円に対し、純利益5億円ということで、収益性としては同等ですが、ROEの観点で見ると、A社は50%、B社は10%となり、A社が優秀なように見えてしまいます
(当然負債の割合が多くなりすぎると事業の安定性が失われるため、収益性が同等であれば負債が少なく純資産が多い方が望ましいと考えられます。)


このように、ROEを用いて企業の収益性、成長性を測る場合には、同時に自己資本比率についても確認しておくことが必要であると言えるでしょう
(自己資本比率についての説明は、前回の記事『有望株選別に役立つ財務諸表の見方』もご覧ください)


PER


PERとはPrice Earnings Ratioの頭文字をとった言葉であり、日本語に訳すと「株価収益率」となります。


PERは以下の計算式によって算出される数値です。


(現在の株価)÷(1株当たりの当期純利益)=PER


PERにより、企業の利益性に対する現在の株価が、どの水準にあるかを判断することが出来、割安株に投資する際の選定基準の一つとなりえます
(割安株に投資する方法をバリュー株投資とも言います。)


業界によって平均PERが異なるため、基本的には同じ業界内同士の銘柄の割安性比較に用いるのがベストですが、全業界を通した一般的な基準として用いる場合、PERが15倍以下であれば比較的割安水準といえると思います。
(直近の東証一部の業界別平均PERを見てみると、高い方だと電気機器、鉱業、医薬品などの40〜50近く、低い方だと輸送用機器の10弱くらいとなっています。)


ただし、先に見えるマイナス情報(例えば来期減益が濃厚、など)が広まっており、みんなが売りに出してしまっているだけなど、将来的にみるとその銘柄が安値水準で取引されるべきところ、純利益データだけが過去のデータを用いて算出しており、実は全然割安水準じゃない、という落とし穴もあるので、PERを用いた割安株投資を行う際は、ROEや売上高の推移等、他の指標も併せてチェックするなどの注意が必要です
(来期予想純利益を用いた予想PERという指標もありますが、こちらも直前に来期予想純利益の変更などがなされることがありますので要注意です。)


PBR


PBRとはPrice Book-value Ratioの頭文字をとった言葉であり、日本語に訳すと「株価純資産倍率」となります。


PBRは以下の計算式によって算出される数値です。


(現在の株価)÷(1株当たりの純資産)=PBR


PBRにより、純資産に対する現在の株価が、どの水準にあるかを判断することが出来、PERと並んで、割安株に投資する際の選定基準の一つとなりえます


PERと比べると、収益性の基準が入っていないため、個人的には、重要度は下がると考えていますが、PBRが1を下回る場合は、かなり割安水準であるということは覚えておいて損はないと思います。


というのも、会社が仮に解散することになった場合、資産を株主に分配することになりますが、この際にPBRが1を下回った状態で株を購入していると、解散時にもらえる分配資産の方が多いということを示しているからです。
(ただし、上記は理論上の計算であり、厳密にいえば、資産には設備等の分割できないようなものが多く含まれ、それらを現金化する際に少なからず目減りしますので、必ずしもPBRが1を下回っていれば、株式購入時の投資額より解散時の資産分配額が上回るというわけではありません。)


3指標の関係性


ここまでROE、PER、PBRの計算方法とその意義をご説明しました。


自己資本と純資産はイコールと仮定しても個人投資家のレベルではそれほど差し支えない(「純資産」=「自己資本」+「被支配持分」+「中間資本」ですが、被支配持分と中間資本はない場合もあったり、あっても自己資本に対し割合がかなり低いことが多い)ため、これらの3つの指標の間には


PBR=ROE×PER


の関係が成り立ちます。


従って、ROE、PER、PBRの値のうちどれか2つが決まると自動的に残りの1つの値が算出されます


その点を踏まえると、個人的には、会社の成長の源泉である利益性の指標「当期純利益」が計算式に入っている、ROEとPERの2つの値に注目するのがよいと考えています


まとめ


今回紹介した、3つの財務指標についてですが、松井証券などのネット証券会社の多くでは、閾値を設定して条件に合う銘柄をスクリーニングする機能があります
(例えば、ROE15%以上、PER15倍以下などの基準を入力するとそれらの条件に合致する銘柄リストを一発で表示してくれます。)


この機能を使えば、手間をかけることなく、有望銘柄をすぐに見つけ出すことが出来るのでとてもおススメです。


是非、皆さんもこれらの指標を活用して有望株の掘り出しにチャレンジしてみてください



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2015年から株式投資、2017年からFXを始めて、投資にはまった男。株式は長期投資中心に、年間利益をほぼ毎年更新中(2019年は約240万円)。今後、個人投資が益々重要になると思われる中で、新しく投資を始める初心者向けに役立つ情報を届けたいと考えブログを始める。   <免責事項>       当ブログに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます(おすすめ銘柄の紹介や相場動向に関する私見記事を基にした取引による損害、など)
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