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2021年01月30日

信用取引で要注意!「逆日歩」の恐ろしさ

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さて、今回は信用取引での空売りをする上で気をつけたい「逆日歩」と呼ばれるコストについてご説明しようと思います
(「信用取引」「空売り」については、『少ない元手で大儲けを目指す「信用取引」の魅力』の記事もご覧ください。)




逆日歩とは?


信用取引において、資金の融資を受けて買玉を建てた人が支払う、1日当たりの金利を「日歩」と呼びます。


「逆日歩」は日歩の逆で、信用取引の空売りをした際、場合によって発生することがある、1日当たりの追加取引コストの事を指します。


例えば、1/29の逆日歩が0.05円となった銘柄については、1/29終了時点で、その銘柄の売玉を100株持っていた場合、追加で5円のコストが加算されることを示しています


ところで逆日歩は、先ほど「場合によって発生することがある」と記載した通り、日歩と違って必ず発生するコストではありません


では、どのようなメカニズムで発生するのかについて、この後、ご説明していきます


逆日歩の発生メカニズム


信用取引において空売りをするためには、証券会社や証券金融会社から株券をまず借りる必要があるというのは、『少ない元手で大儲けを目指す「信用取引」の魅力』の記事でもお伝えした通りです


そして、証券会社から株券を借りて行う「一般信用取引」においては、貸株等によって証券会社内で調達できる株券の量を越えて売注文を入れることはできず、調達限界到達時点で受付終了となりますが、証券金融会社から株券を借りて行う「制度信用取引」においては、よほどのことがない限り基本的には売注文の受付を停止するということはありません
(一般信用取引、制度信用取引の違いなどについては『「一般信用取引」と「制度信用取引」の違い』の記事もご覧ください。)


何故、制度信用取引において、空売りが停止となりにくいかというと、空売りが多くなりすぎて、株券が不足した場合は、証券金融会社が、生命保険会社や損害保険会社などの機関投資家から現物株を借りてきて株券不足を解消しようとするためです


そして、先述のように現物株を借りる場合は、入札によって株式の貸し出し価格が決定し、証券金融会社がそこで決定した貸株料を支払い、不足株式を確保するという形をとることになります。


ここで発生した費用が、「逆日歩」という形で、信用取引の売玉を持っている人達のコストに上乗せされるというわけなのです


では、このメカニズムにおいて発生する「逆日歩」が何故恐ろしいかを次に解説していこうと思います


逆日歩の恐ろしさ@「いつ発生するか分からない」


先ほどの逆日歩発生メカニズムでご説明した通り、逆日歩が発生するのは、信用取引の売建が多くなりすぎて、貸株が不足した時になります


従って、新規約定日経過後1か月おきに加算される「管理費」や権利確定日を跨いだ際に加算される「権利処理等手数料」などとは違い、「○月○日に売玉を持っていなければコスト支払いから逃れられる」ということが出来ず、ある日突然、事後報告的に加算されるため、非常にコントロールしにくいコストであると言えます


少しでも逆日歩発生を予知しようと思うのであれば、自分が取引しようとしている銘柄の制度信用取引における全買玉数と全売玉数を確認することである程度対応することは可能です
(「日証金貸借取引残高」などと書かれている項目を探していただき、その中の「貸株残高」が「全売玉数」「融資残高」が「全買玉数」に相当します。)


ここで、売玉数が著しく多い状態であれば、「逆日歩が発生する可能性があるかも・・・?」と、警戒することが出来るというわけです


しかしながら、やはり取引時間中には、コストの発生が分からず、翌日になって突然支払いが求められる逆日歩は、かなりの曲者であると言って良いでしょう


逆日歩の恐ろしさA「いくら発生するか分からない」


そして、さらに逆日歩が曲者だと思わざるを得ないのは、「いくら支払いが発生するか」も取引が終わった後でならないと分からないということ


先述の逆日歩発生メカニズムでもご説明した通り、不足分の株式を調達する場合の価格決定は、固定価格での借り受けではなく、入札によって価格が決定されるため、どれくらいの費用が発生するのか、その時々にならないと分かりません


従って、場合によっては、とんでもない額が事後報告でコスト加算されることがあります


例えば、過去の例でいうと、日本研紙という企業の2015年12月25日の終値は、1株当たり104円でしたが、その日の逆日歩は何と40円(100株保有していた人は、この日1日売玉を保有していただけで4,000円の支払い)であり、率にして約40%弱もの逆日歩が発生したことになります


このように、あらかじめどれぐらいのコストが発生するか把握した上で取引をするのではなく、ある時突然不意打ちのように莫大なコスト支払いを強いられる可能性がある逆日歩は十分に気を付ける必要があります


まとめ


今回は、制度信用取引における売玉を保有していた場合に発生しうる「逆日歩」について解説しました


一般的に、空売りを行うために支払う貸株料率の方が、信用買いを行うために支払う資金融資にかかる金利よりも安いことが多く、空売りの方が低コストで取引が出来ると、表面上感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません


しかしながら、制度信用取引の空売りは今回ご紹介した非常に厄介な「逆日歩」が発生する可能性がありますので、この点も十分に留意した上で取引を行っていきたいところです



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2015年から株式投資、2017年からFXを始めて、投資にはまった男。株式は長期投資中心に、年間利益をほぼ毎年更新中(2019年は約240万円)。今後、個人投資が益々重要になると思われる中で、新しく投資を始める初心者向けに役立つ情報を届けたいと考えブログを始める。   <免責事項>       当ブログに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます(おすすめ銘柄の紹介や相場動向に関する私見記事を基にした取引による損害、など)
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