2020年04月18日
新型発生が長期化するわけ?
感染拡大が止まらない新型コロナウイルスですが、世界中で活動自粛が行われています。人との接触を最低限にして感染しないようにする、、、、しかし、どんなにインフルエンザが流行ってもそこまでしませんよね。
その違いは、ワクチンや特効薬があるかないかの違いがある事はご存じだと思います。一刻も早いワクチンの開発が待たれるコロナウイルスですが、実用化までにはまだ時間がかかる見通しのようです。
世界中の医薬品メーカーや研究機関がワクチン開発に力を入れているのにそんなに時間が掛かるの?って疑問におもいませんか?誰かが遅らせているんじゃないか?なんて都市伝説的な話も出てきたり。
ワクチン開発が困難な理由はどこにあるのか?そんな情報をご紹介します。
パンデミックとなった新型コロナウイルス感染症は、ここ1か月で欧米を中心に急速に拡大しています。各国で国境封鎖や感染地域からの入国制限・都市封鎖の措置がとられていますが、なかなか感染拡大を止める事が出来ていません。
日本でも、東京をはじめ都市部で感染者の数が急増しており、一日当たりの感染者報告数も一瞬落ちたものの日々最大値を更新している状態。
焦るワクチン開発ですが、体に投与するものだけに慎重な開発が必要なんです。
ワクチン臨床試験は3段階ある
一般に、どんな医薬品でも有効性と安全性を兼ね備えることが絶対条件です。特に、ワクチンとなれば、治療薬と比べてさらに高い安全性が必要となります。
感染症に対するワクチンは、健康な人に対して、予防の目的で投与されますよね。しかし、ワクチンの投与により健康な人が病気になってしまっては最悪な事態となります。
その為、医薬品開発は原則として、臨床試験を通じて有効性と安全性が確認されることになっています。臨床試験は、法令に定める基準に従って行われるわけですが、ワクチンの臨床試験は三段階で行われることが一般的です。
フェーズI
対象:少人数の健康な成人
規模:小規模
目的:ワクチンの有効性と安全性に関する予備的な探索
フェーズII
対象:健康な人(未成年者や高齢者を含む事もある)
規模:中規模
目的:ワクチンの使用方法などに関する試験(摂取量、摂取スケジュール、摂取経路を明確にする)
フェーズIII
対象:ランダムな被験者
規模:大規模(投与される被験者も投与する医師もワクチンに偽物(もちろん安全)をランダムに加えて、その効果を確認)
目的:集団において有効性と安全性のデータ収集
こうした段階を経てワクチンとして出回ります。このワクチンが開発されるまでの間、人はただ感染を広げないように耐え忍ぶだけ。時間稼ぎをしている状態です。
希望する国々に日本が提供したアビガンも、ネット上では世界各地の人々を利用した人体実験だ!なんて非難もあるようですが、そこの責任も国のトップが踏まえて決断しているわけで嘘をついてばらまいているわけじゃありませんからね。
どこが開発したっていいんですよ。世界が救えれば。
世界の救世主として名を上げたいだけのお国もあるようですが、動機が善であれば結果は自ずとついてくるでしょう。
タグ:ワクチン
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