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2015年10月18日

飴を食べながらのカテーテル検査

膵臓は胃の裏側で背骨に近い場所にある。また「物言わぬ臓器」と言われ、症状が出にくいデリケートな臓器だ。腫瘍も小さいと写らないことが多いらしい。私の腫瘍は2.1cm程に成長しており、CTでもはっきりと写った。私はとてもラッキーだと医師に言われた。腫瘍の場所が特定できるからだ。自分がインスリノーマだと知らずに命を落としていく人も多いという。
しかしまだ、この腫瘍がインスリノーマと確定するには検査が必要だった。

インスリノーマの検査に「絶食試験」というものがある。最長72時間まで食事をとらず水分摂取のみで過ごし、採血を繰り返すという過酷な検査である。途中で低血糖が誘発されれば終了となる。
医師は、私の体はこの試験には耐えられないと判断したため、この試験は実施しなかった。

私はSASIテストというカテーテルの検査を受けた。
インスリノーマは直径1cm程度と小さいものが多く、発見しにくいため、場所の特定には通常の腹部超音波検査やCT検査よりも、超音波内視鏡検査が優れているとされます。また、選択的動脈内刺激剤注入試験(SASIテスト)と呼ばれるカテーテル検査が有用です。これは大腿(だいたい)動脈(注入用)・大腿静脈(採血用)から1本ずつカテーテルを挿入し、膵臓に流れ込むいくつかの動脈のうち、どの枝にインスリン分泌刺激剤(カルシウム液)を注入した時に、最も高濃度のインスリンが膵臓から肝臓を通って流れ出てくるかを比較する検査です。
 この検査で特定される動脈の流域と、超音波内視鏡に映る腫瘍の場所が一致すれば、「その腫瘍からインスリンが大量に分泌されている」という証拠を得ることができます。(引用:gooヘルスケア


私はカテーテルは初めてだった。足の付け根の動脈から管を通して検査薬を膵臓に送って検査をする。
麻酔で眠らせてもらえるなら楽だが、意識を保って検査をする。肩に筋肉注射で精神安定剤を打たれた。一瞬だがチクっとする。足の付け根に局部麻酔をし、そこから管を通す。血管が管を通っても痛みは無い。
しかし怖いのだ。血管を管が通っていると想像すると、とても怖い。管が血管を傷つけたりしないのか。カテーテル前には、医師から術前に最悪の場合の細かい説明をされ、同意書にサインをするので余計に怖い。

動いてもいけないし、硬い手術用ベッドの上で緊張で硬くなっていた。暫くすると精神安定剤も効いてきたのか意識がぼんやりとし慣れてきた。
検査途中で20秒ほど息を止めてくださいと何度か言われた。何度か造影剤を入れた時は体中が熱くなる。
看護師がカウントを取ったりもしている。色々と忙しい検査だなぁとウトウトしていたら、「血糖値が落ちてきました」という看護師の声が聞こえた。看護師が飴をお持ちですか?と聞いてきた。この検査はブドウ糖の点滴は外して行われている。投薬の関係かブドウ糖の点滴はできないのだ。
手提げバックの黄金糖を3つほど口に含んだ。若い男の看護師が「渋い飴をお持ちですね」と冗談ぽく笑った。私は「これが一番効くので」と簡単に答えた。
看護師は軽い気持ちで言ったのだろうが少し腹が立った。黄金糖なんて好きで舐めているのではない。
軽い甘さの飴だと今の私はダメなのだ。飴は命を繋ぐ大切なものなのだ。
血糖値が上がるまで検査は中断された。さらに沢山の飴を必死で舐めて血糖値を上げて検査が再開された。

結局カテーテル検査は2時間以上かかった。 術後は管を挿入した箇所を圧迫止血する。すごい力で押さえられて止血するのだ。その後移動ベッドに乗せられて病室に戻ると旦那が部屋にいた。
検査が長引いたがずっと待っていてくれていたようだ。嬉しかった。
私は尿導の管を付け、翌朝まで下半身を動かせずにいた。腰が痛くてとても疲れた検査だった。

この検査で私がインスリノーマであることが確定した。

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