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2015年10月22日

手術後の合併症(膵液漏)

手術後数日間は喉に管を入れられていた為に声がかすれ、発熱や気怠さが抜けず起き上がってトイレも辛かったが、日が経つにつれ順調に回復に向かった。術後も背中から麻酔が入っていたので内臓の痛みは全く無かった。開腹による外傷的な痛みのみだ。外傷的な痛みは日にち薬だ。痛さのうちには入らなかった。

手術後一週間経つと点滴が外された。点滴と繋がれていた腕が解放された。血糖値の測定も無くなった。毎日朝昼晩の3回、指先に針で穴を開け血液を出して測定しなくても良いのだ。もちろん飴も舐めずにすむ。
手術前は命を繋ぐ飴だったが、現金なもので病気が治ると嫌いになった。一生分の飴を舐めた気がしたのだ。また飴を舐めると、手術前の辛かった日々を思い出すのだ。

手術後一週間以上経っても、膵液漏れが続いていた。ドレーン(管)はお臍の5cmほど右から出ており、そこから濃い尿のような色の膵液がいつも200〜300cc程出て貯まっていた。その膵液の入ったビニールのバッグを持ち歩くのだ。

体力の回復すると私は個室から4人部屋に移った。同じ部屋のメンバーは私以外は全員癌だった。
ナースセンターから一番離れた端の部屋。いわゆる一番軽い症状のメンバーだ。
部屋の方は私より目上の明るい女性ばかりで、夜以外は仕切りのカーテンを全員が開けっ放しでお喋りをしたり励ましあった。

膵液漏は人によって一週間で止まる人もいれば、一ヶ月以上続く人もいる。医師によれば、膵臓の場合、手術後傷口が完全に閉じるのに時間がかかるのだそうだ。術前説明で合併症として膵液漏は聞いていたが、すぐに治ると甘くみていた。

膵液漏が発生している間、食事は膵臓に極力負担の少ないメニューになる。私の手術後の食事は、消化の良い油分無し、味も薄めの素っ気ないほぼ毎日同じメニューだった。油で炒めたり揚げた料理は無い。味の薄い白身の煮魚、豆腐、野菜。全部煮たものだ。果物がほんの少しあったのが救いだ。手術後体重は8kg落ちた。

同じ部屋に胃癌の手術をした女性がいた。胃癌の女性の食事メニューは手術後一週間、二週間と経つと、どんどん美味しそうなメニューに変わっていったが、私のメニューは胃癌の女性よりも素っ気ないものが続くのだった。
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