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2015年10月14日

2009年7月 健康診断で二度目の強烈な発作

2009年7月、また健康診断がやってきた。
健康診断の時間は人によって違う。前年通りバリウム検査等がある私は10時過ぎから検診がスタートになっていた。しかし今回は9時スタートに変更してもらった。謎の発作を起こした前年の健康診断が、トラウマになっていた。検診を早く終わらせたかったのだ。
その日の朝は発作は出なかったが、念の為旦那に会社まで車で送ってもらった。

無事に検診が終わりますように・・。
願いどおりに順調に検診は終わった。良かった・・。バリウム検査の後に下剤をかけた。
12時になると後輩らとすぐに会社の食堂へ行き、楽しくランチを食べた。
午後の仕事は特に何も問題なく就業終了のチャイムが鳴った。

上司や後輩が私に大丈夫かと声をかけてきた。なぜ私にみんな声をかけているのだろう?
私は自分で気づかないうちに低血糖の強い発作を起こしていた。
私は席に座りながら周囲を睨んでいたという。自分では机の上の書類を片付けようとしていたつもりである。
するとその書類の文字の一個一個がふわふわと右左上下に飛んでいくではないか。まるでマトリックスの映画のデジタルの世界に自分が入ったようだった。
それからすぐ激しい痙攣に襲われ、手足が痺れ震えがきた。声が出せない。体がガクガクと揺れ、椅子から転げ落ちそうだった。
後輩が「大丈夫ですか?何か飲み物でも買ってきましょうか?」と耳元で何度も声をかけてくれた。
最初は声を出せなかったが小さな声で「ポカリスエット」と言うことができた。
なぜポカリスエットなのかというと、以前産業医に「カリウムが足らないのかもしれない。ポカリスエットのような飲み物を飲んでいると良いかもしれない」と言われたことがあったからだ。

後輩はすぐに500mlのペットボトルのポカリスエットを買って手渡してくれた。
最初は手で持つのがやっとだったが、なんとか少し飲んだ。それからは音をたてながら一気にポカリスエットを飲んだ。
激しい頭痛、手の痺れが同時にやってきた。痛い・・と声をあげてうずくまった。
頭痛は生涯味わったことがないほどの、頭を鋭いもので刺されるような痛みだった。
チョコレートを周囲の人がくれたので、それも食べた。それも良かったのだろう。
暫くすると頭痛も手の痺れも完全に取れ、普通の状態に戻った。

就業時間を過ぎていたので産業医も帰宅し医務室は閉まっていた。
残業時間に入っていたので社員は少なく大騒ぎにはならなかったが、同じフロアの人達は皆、心配そうに見守っていてくれた。上司からタクシーで会社から帰るように言われ、タクシーチケットをもらった。上司の計らいで後輩の女性が私の家まで同行してくれて心強かった。
その日からポカリスエットが私の守り神のようになった。

その日は金曜日だったので、翌日は緊急で癲癇の病院で診てもらうことになった。脳波をチェックしてもらったが、損傷は無いようだった。
そこで初めて医師から「癲癇ではないと思う。内臓に何かできているかもしれない」と言われたのだ。低血糖を疑うべきだと。
同行していた旦那は癲癇の医者に食ってかかった。癲癇ではなかったのか?と。
以前から旦那は低血糖を疑っていた。しかしどの医者も「低血糖ではない」と言っていたからだ。

翌週の月曜日に会社の産業医へ金曜日の発作作の状況を報告した。
そして癲癇の医者に低血糖を疑うべきだと言われたことも話した。
産業医は私の健康診断の血液検査の結果をすぐにFAXで送らせた。緊急時には金曜日の血液検査結果がもう月曜には出るものなのだ。血糖値は48mg/dlだった。しかし前年は42mg/dlだったのだ。
血糖値の基準値は70〜109mg/dlなので、どちらも明らかに低血糖値だ。産業医はそこで初めて気づいたのだと思う。明らかに見落としである。

すぐに会社指定の病院で検査入院をすることにした。産業医が病院側に話をつけてくれたようで、手続きは驚くほどスムーズで数日後に検査入院が決まった。検査入院は3日間だ。私は嬉しかった。これでやっと私の病気が解明する。ひょっとすると癲癇の医者が言ったように、私は癲癇でも、精神的な病気でもないのかもしれない。病院に入るいう安心感もあったかもしれないが、少しハイになりピクニック気分だった。

その頃の私は仕事の虫だった。検査入院までの数日間は会社へ行った。上司や後輩へ3日間とはいえ、私の仕事で最低限やってもらう事を引き継いだ。しかしどんどん発作は強くなっており、会社ではパソコンで文章が打てなくなり言葉が出なくなった。壁をつたいながら歩いた。周囲はみんな私を心配し、帰るように言った。言葉に甘えて早引けで帰宅した。もう仕事はできなくなっていた。
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