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2014年08月26日

歴史に学ぶ

昨日の戦後のドラマ観られましたか?

戦後、満州に取り残された方々が食べ物がなく次々と死んでいく様は胸を打たれました。

 今の日本は、食物の賞味期限にとても敏感になり過ぎだと思います。誰でも作りたての新鮮なものを望むのは当然であり、その気持ちは私にも良く解かります。
しかし、賞味期限に過剰ともいえる反応をすることによって、まだ十分に食べられるものまで廃棄するという、多大な無駄が生じ国家的な大損失を招いているのも事実です。  かつての日本はもっとおおらかで、自己の判断と責任において選び取っていました。他者が決めた基準に頼らないから偽られることもありませんでした。

今は、他社の基準に頼り切るため逆にそれを利用するものも増え偽られることも多くなったのではないかという見方も出来るのでは無いでしょうか?

 決められた期限を偽ったり、規則を破ったりすることは許されませんが、その様な恥ずべきことを得ないといけないころまで、追い込む消費者側もその姿勢を改める必要があると感じます。

 現代の人々の過剰な反応を人間の進歩、成長と捉えていいのでしょうか?
視聴覚・味覚の発達は進歩といえますが、その反面で他を鑑みない、寄せ付けない、自分だけの世界を構築して自己中心的になりかねない要素も含んでいます。
 食物に限らずあらゆる商品は作って下さる方の工夫と努力は大変なものであり生産者の手を離れてからも、多くの人々の手を経て私達の手に届きます。
その間に関わる人達全てが自らの骨身を削るようにして与えられた指名を果します。

 人としていい加減な気持ちで関わっている人はいないと思います。
特に衛生上で厳しい制約を受けている食品については、細心の注意を払われているはずです。その骨折りを思いやり、感謝の気持ちを抱くことが大らかな心と言えるのではないでしょうか?

 しかし、その折角の努力と骨折りの結晶に対して、店頭に届いた後2,3日、時には一日の寿命しか与えられないとすればもったいない限りです。

 賞味期限という「黄門様の印籠」のもとに膨大な無駄が生じ、その分が次の商品価格に転嫁される不利にも通じています。

 地球に住む人達全てに十分に行き渡らない貴重な食料に対して、自分だけ新しくて安くて美味しいものを望むことが不知不識のうちに他への思いやりに欠けた心を形成することにつながるのでは無いかとおもいます。

 賞味期限は、商品にだけ当てはあるものではなくて人間にも当てはまります。その期限は、年齢によるものではなくて百歳を超えてもなお、まだ十分に余裕を残している人もいれば20代で賞味期限が切れてしまった人もいるでしょう(笑い)人間に与えられる期限の基準はその人が他の人から信頼され、かつ会社に貢献しているかどうかにかかっています。

百歳越えても、多くの人に頼りにされお手本となる生き方をしておられる方は期限を十分に余す人だと考えて、一方で自分さえ良ければとする生き方をしている人は期限切れだと考えると面白し世界が開けて見えますよ。
利他の心を忘れず今日も共に同じ時間、同じ空間を共有しましょう!

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