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「人間が人間として生きていくには、一番大切なのは、頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ。」・・・中村天風

皆さんお疲れ様です。最近特に思うことに今日の格言と同じく、人間で一人では生きられないのですからやはり一番大切なものは心であると思います。
心と心を通い合わせることの大切さを今日は話してみます。

中村辰九郎語録に、若い人に必要なことが４つあると書かれています。

その第１は、親です。いつも守ってくれ、育ててくれ、導いてくれる親。
親の無い人、親と離れて暮らしている人は本来は不幸です。しかし、親は無くても、第二に、先生を持つ人は幸せです。

自分が尊敬出来る先生いるとお会い出来る度に、清められ、深められ、広められ、力づけてくれる様な先生。先生が近くに居なくても第三に友達を持っている人は幸せです。

良い友達を持っている人は、共に高く尊く清らかな目標に向かって心を繋ぎ合える友、魂と魂で相手を尊敬でき共に成長出来る友、その姿を見てその声を聞くだけで心強くなり明るくなれるような友、真の友とは、尊い人生を力強く道連れとして歩むもの。

親は無く、師は無く、友が居ない人は、悲惨であります。しかし、友が居なくても第四に良い本を持つものは幸福です。良い本は自分を育ててくれる親であり、自分を導く師であり、自分と一緒に往く友であります。

時に優れた友として、見る度に触れる度に深さを覚え、清らかさ、高さを感じることによって自分の生きる糧が生まれます。　

その四つの自身を成長させるものを持たない人は、救いようがありません。修養しようという志の無い人は、自らをつまらぬ人間だと思っていないからです。そして、つまらならい人間は、真剣になって自分自身を眺めないので当然集団生活も出来なくなり、社会から離れて一人孤立していきます。

結果どうなるか。そういう人間は、火薬を持たない大砲の様なものとなり、幾ら能力があっても、幾らうまいことを言っても周りからの信用がないことで、協力者を得られず、実行力が乏しくなり役に立たない人間扱いに成り得ます。
心にガソリンを持ち、何時も肝心な時には熱くなれる人をどんどん成長しリーダーとなっていく姿に似ています。