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2014年07月18日

こころこそ大事!

こころに栄養を
今日はドイツの哲学者カント君の話をしましょう
彼は、蹄鉄屋の子に生まれました。彼は、生まれつきのくる病でした。
背中にコブがあり、乳と乳の間は僅か2センチ半、脈は絶えず120から130を打ち、喘息で、いつも苦しげに喘いでいたそうです。
ある時、町に巡回医師がやってきました。少しでも痛みを和らげられたと父はカントを連れて医師に見せました。診てもらってもどうしようもないことは父もカントも解かっていました。

そんなカントを見ながら医師は言います。その言葉がカントを大哲学者にするきっかけとなったのです。
「気の毒だな、あなたは。しかし、気の毒だと思うのは、身体を見ただけのことだよ。考えてごらん。体はなるほど気の毒だ。それは診れば解かる。だが貴方は、心はどうでもないだろう。心までもせむしで息がつまるなら別だが、貴方の心はどうでもないだろう。苦しいとか。辛いとか言った所で、この苦しさが治るものじゃない。あなたが苦しい辛いと言えば、お母さんだってお父さんだってやはり苦しいし辛いよね。言っても言わなくても何にもならない。言えば言うほどみんな余計に苦しいだろう。苦しい辛いというその口で、心の丈夫なことを喜び感謝に考えればいい。体はともかく、丈夫な心のお陰であなたは死なずに生きているじゃないか。死なずに生きているには丈夫な心のお陰なんだからそれを喜びと感謝に換えていったらどうだね。そうしてごらん。私の言ったことが解かるかい?それが解からなければ貴方は不幸だよ。これが貴方を診察した私の診断の言葉だよ。薬は要りませんね。お帰り」

健康とは、健体(すこやかな体)と康心(やすらかな心)のことです。
体を健やかに保つこと。それは天地から体を与えられた人間の務めです。
それ以上に大切なのは心を康らかに保つことです。体が丈夫でも心が康らかでなければ健康とは言えませんし、たとえ体が病弱でも心が康らかなら生命は健やかです。これは、人間個々から小さな組織、国家までありとあらゆる生命体にいえる事だと思います。カントの逸話は私達にそのことを教えてくれています。
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posted by げんき at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 家庭
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