2015年02月22日
543. スティーブ・ジョブズB アップルに復帰 「林先生の痛快!生きざま大辞典」
人のアイデアも平気でパクる
会議で人のアイデアを痛烈に批判したジョブズが、その数日後に「いいアイデアが浮かんだ」と、批判したアイデアを自分のものとして得意げに語ることがよくあったそうです。
ジョブズ自身が「優れた芸術家は真似る。偉大な芸術家は盗む」と語っているそうですが、実はこれも画家のピカソのパクリだそうで…。(笑)
「ジョブズだったら仕方がないか、と諦めさせるパワーもあった」と林先生。
私(よしろう)の記憶では、ピカソ周辺の画家の間で、「おれはあのピカソに模倣された」と自慢げに語る者もいたそうですから、ジョブズの周辺でもそういうことがあったのかもしれません。
「私は自分が正しいかどうかにこだわらない。成功すれば何でもいい…」とはジョブズの言葉。「多くの人が知っているが、私は何かを強く主張しても、反対の証拠を見た途端、180度意見を変えることなんて気にしない」「私はよく間違うが、最後の決断が正しければいい」
いろいろトラブルもあったと思います。
「トラブルをトラブルとしないくらいの力をもっていない限りはおススメはできない」と林先生。「凄いところも凄くて、悪いところも凄い…、いろいろあって一つのジョブズなんですよ」
アップルに復帰
アップルを追放された後、ジョブズはピクサーで大成功。一方、アップルは経営悪化の一途を辿り、あと3カ月で倒産というところまで追い込まれました。
アップルはジョブズを救世主として再び迎え入れることを決断。
新生アップルはiMacを発表し、起死回生の大ヒット。息を吹き返します。そして、iPod、 iPhone 、iPad…。時価総額世界一の企業へと発展しました。
親も子も強烈!
才能も個性も並み外れたジョブズは幼いころ、どんな少年だったのでしょうか?
ジョブズは養子だったそうです。養親は幼いジョブズの才能を見抜き、特別な子どもとして育てました。
いたずら盛りの少年時代、ジョブズは学校の先生の椅子に、自製の爆弾を仕掛けたそうです!
驚いた学校は親を呼び出します。先生に対してジョブズのお父さんは、
「この子が悪いわけではないでしょう。授業をおもしろいと思えないのは先生方の問題です」
「モンスターペアレントです」と林先生。確かに!
しかし、その後、学校側は彼を特別だと認めて、飛び級させました。そうすると、ジョブズはがぜん勉強に精を出すようになったとか…。
学校にクレームをつけたお父さんの行動の是非はともかくとして、ジョブズ少年の中に、「自分は特別な存在である」という意識がより強く植えつけられたのではないかと思います。
生来の頭の良さと才能、そしてお父さんから与えられた全能感…これが時代とマッチして、ジョブズはあれだけの活躍ができた、ということなのでしょうか。
番組は来週もジョブズを取り上げます。
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