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2016年07月09日

貧血の診療1

一般内科で出くわすことの多い貧血。若い女性の鉄欠乏性貧血が大部分を占めるのは確かですが、ごく一部に血液悪性腫瘍も潜んでいたりと奥が深いです。

「貧血」は疾患名ではなく症候です。その原因を探す必要があります。

大きく病態生理としては3つに分けられます。
1、急性のまたは慢性の失血・出血
2、骨髄での赤血球産生低下
3、赤血球破壊亢進(溶血)

しかし実際の診療ではMCVを用いて分類した方がその後の流れがスムーズにいきます。

以下、貧血初期診療の大まかな流れです。

汎血球減少あり→被疑薬がないかをチェックしつつ専門医へ紹介

汎血球減少なし、網状赤血球数高値→溶血性疾患を鑑別

汎血球減少なし、網状赤血球数正常〜低値→MCVで鑑別
・<80 小球性貧血
・80〜100 正球性貧血
・>100 大球性貧血


注意すべき点はいくつかあります。
・必ず過去の血算も見る(急性or慢性、下がり始めたタイミングに何かイベントはなかったかなど)
・網状赤血球は数でみる。赤血球が減っている場合パーセントでみると評価を誤ることも
・MCVは幅をもって考える。例えば、MCV 82の場合正球性だけどもちょっと小さいから小球性貧血をきたす疾患も鑑別に入れるべき。
・可能であれば末梢血塗抹標本を見る。苦手なら検査技師さんに診てもらう。鉄欠乏性貧血、遺伝性球状摂家球症、自己免疫性溶血性貧血など多くの疾患は末梢血塗抹標本でわかります。(わかってもその後の精査は必要ですが)

この後は余裕があるときに溶血性貧血、小球性、正球性、大球性のさらなる鑑別の仕方を書いていきます。

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