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2016年07月14日

リウマチ性多発筋痛症

学生時代ちらっと名前の聞いたことのあるこの病気、初めて担当医としてみることになりました。
なのでまとめてみようと思います。

リウマチ性多発筋痛症(polymyalgia rheumatica:PMR)はほかに原因のない肩、腰周囲の筋肉痛をきたす病気でCRP高値、赤沈亢進などの炎症を認める。特異的な所見はなく、関節リウマチなどの他の膠原病や感染症などを否定しながら総合的に行う。

原因不明。リウマトイド因子、抗CCP抗体も陰性である。

PMRの肩、上腕、大腿部の痛みは筋痛、滑液包炎、滑膜炎から起こる。

PMRの全身症状として、微熱、食欲不振、体重減少、全身倦怠感、抑うつ症状がみられる。
筋症状は、両側の肩、頸部、腰、臀部、大腿などに疼痛とこわばりが出るが筋力低下はない。

診断基準Birdらの基準
1 両側の肩の痛みまたはこわばり感
2 発症2週間以内に症状が完成する
3 発症後初めての赤沈値40mm/hr以上
4 1時間以上続く朝のこわばり
5 65歳以上発症
6 抑うつ症状もしくは体重減少
7 両側上腕の筋の圧痛
の7項目のうち3項目を満たすもの、または1項目以上を満たし臨床的あるいは病理的に側頭動脈炎を認めるもの

本邦PMR研究会診断基準では
1 赤沈の亢進40mm/hr以上
2 両側大腿部筋痛
3 食欲減退、体重減少
4 37度以上の発熱
5 全身倦怠感
6 朝のこわばり
7 両側上腕部筋痛
のうち60歳以上で3項目以上で確定診断。

治療はPSL 10-15 mg/dayが著効するが慎重に減量しないと再発しやすい
側頭動脈炎を合併している場合失明の危険もあり注意が必要である。

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2016年07月05日

血管炎の分類

学生時代から大嫌いだった血管炎の分類。世界的にコンセンサスのある分類が臨床上使用されているのでまとめてみました。

2012年のChapel Hill会議により血管炎の名称が変更、追加された。

1、大血管炎
・高安動脈炎 Takayasu Arteritis: TKA
・巨細胞性動脈炎 Giant Cell Arteritis: GCA


2、中血管炎
・結節性多発動脈炎 Polyarteritis Nodosa: PAN
・川崎病 Kawasaki Disease: KD

3、小血管炎
○ANCA関連血管炎
・顕微鏡的多発血管炎 Microscopic Polyangitis: MPA
・多発血管炎性肉芽腫症(旧Wegener肉芽腫症) Granulomatosis with Polyangitis: GPA
・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(旧Churg-Strauss症候群) Eosinophilic Granulomatosis with Polyangitis: EGPA

○免疫複合体性小血管炎
・抗GBM抗体関連疾患 Anti-GBM Disease
・クリオグロブリン血管炎 Cryoglobulinemic Vasculitis: CV
・IgA血管炎(旧Henoch-Schonlein紫斑病) IgA Vasculitis: IgAV
・低補体蕁麻疹様血管炎(抗C1q血管炎) Hypocomplementemic Urticarial Vasculitis: HUV(anti-C1q Vasculitis)

4、多彩な血管を侵す血管炎
・ベーチェット病 Behcet's Disease: BD
・コーガン症候群 Cogan's Syndrome: CS

5、単一臓器での血管炎
・皮膚白血球破砕血管炎 Cutaneous Leukocytoclastic Angitis
・皮膚動脈炎 Cutaneous Arteritis
・原発性中枢性神経系血管炎 Primary CNS Vasculitis
・孤発性大動脈炎 Isolated Aortitis

6、全身疾患に関連した血管炎
・ループス血管炎 Lupus Vasculitis
・リウマトイド血管炎 Rheumatoid Vasculitis
・サルコイド血管炎 Sarcoid Vasculitis

7、病因が判明している血管炎
・C型肝炎ウイルス関連クリオグロブリン血管炎 Hepatitis C Virus-Associated Cryoglobulinemic Vasculitis
・B型肝炎ウイルス関連血管炎 Hepatitis B Virus-Associated Vasculitis
・梅毒関連大動脈炎 Syphilis-Associated Aortitis
・薬剤関連免疫複合体性血管炎 Drug-Associated Immune Complex Vasculitis
・薬剤関連ANCA関連血管炎 Drug-Associated ANCA-Associated Vasculitis
・腫瘍関連血管炎 Cancer-Associated Vasculitis

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2016年07月04日

膠原病の疾患標識抗体

膠原病の疾患標識抗体は研究段階のものも含めれば、ものすごく数が多く、覚えるのに苦労します。
そこでわが国で健康保険適用のある疾患標識抗体をまとめてみました。これくらいならすっきり覚えれる。ハズ。

膠原病の抗体.png

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抗リン脂質抗体症候群の診断基準

膠原病患者に合併していることが多い抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome : APS)。診断基準を記載します。注意すべきは抗リン脂質抗体陽性と抗リン脂質抗体症候群の診断とは別物だということ。

臨床基準の1項目以上が存在し、かつ検査項目のうち1項目以上が存在するとき、抗リン脂質抗体症候群(APS)とする
臨床基準
1.血栓症 画像診断、あるいは組織学的に証明された明らかな血管壁の炎症を伴わない動静脈あるいは小血管の血栓症
・いかなる組織、臓器でもよい
・過去の血栓症も診断方法が適切で明らかな他の原因がない場合は臨床所見に含めてよい
・表層性の静脈血栓は含まない
2.妊娠合併症
@ 妊娠10週以降で、他に原因のない正常形態胎児の死亡、または
A (i)子癇,重症の妊娠高血圧腎症(子癇前症)、または(ii)胎盤機能不全による妊娠34週以前の正常形態胎児の早産、または
B 3回以上つづけての、妊娠10週以前の流産(ただし、母体の解剖学的異常、内分泌学的異常、父母の染色体異常を除く)

検査基準
1.International Society of Thrombosis and Hemostasisのガイドラインに基づいた測定法で、ループスアンチコアグラントが12週間以上の間隔をおいて2回以上検出される。
2.標準化されたELISA法において、中等度以上の力価の(>40 GPL or MPL、または>99パーセンタイル) IgG型またはIgM型の抗カルジオリピン抗体が12週間以上の間隔をおいて2回以上検出される。
3.標準化されたELISA法において、中等度以上の力価 (>99パーセンタイル)のIgG型またはIgM型の抗β2グリコプロテインI(β2-GPI)抗体が 12 週間以上の間隔をおいて2回以上検出される。
(本邦では抗β2−GPI抗体の代わりに、抗カルジオリピン/β2--GPI複合体抗体を用いる)

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全身性硬化症の各抗体と臓器障害

リウマチ膠原病内科ではとにかく抗体の名前が多く、その無機質な暗記には苦労する。

しかし、全身性硬化症では、各抗体によって臓器障害の発生部位が変わってくるという意義があり、興味深い。

以下、抗体ー陽性頻度ー関連病型ー関連臓器障害の順に記載する。

○ 抗トポイソメラーゼT抗体(抗 Scl-70抗体)ー30%ーびまん皮膚硬化型ー間質性肺疾患、皮膚潰瘍

○ 抗RNAポリメラーゼV抗体ー5%ーびまん皮膚硬化型、腎クリーゼ、悪性腫瘍

○ 抗セントロメア抗体ー30%ー限局皮膚硬化型ー臓器病変は軽度で少ない、時に肺動脈性肺高血圧症

○ 抗U1RNP抗体ー10%ー限局皮膚硬化型ー肺動脈性肺高血圧症、他の膠原病の重複症状

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リウマチ治療に用いられる生物学的製剤

関節リウマチに用いられる生物学的製剤をまとめてみた。

○腫瘍壊死因子(TNF;tumor necrosis factor)阻害薬・・・6剤
○インターロイキン(IL;interleukin)ー6阻害薬・・・トシリズマブ
○T細胞の共刺激を阻害する・・・アバタセプト

具体的な商品名と合わせて
○TNF阻害薬
・IFX ; infliximab・・・レミケードレジスタードマーク、レミケードBSレジスタードマーク
・ETN ; etanercept・・・エンブレルレジスタードマーク
・ADA ; adalimumab・・・ヒュミラレジスタードマーク
・GLM ; golimumab・・・シンポニーレジスタードマーク
・CTZ ; certolizumab pegol・・・シムジアレジスタードマーク

○ILー6阻害薬
・TCZ ; tocilizumab・・・アクテムラレジスタードマーク

○CTL4-Ig融合蛋白
・ABA ; abatacepy・・・オレンシアレジスタードマーク

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全身性強皮症の診断基準

以下の基準は全身性強皮症の臨床診断の必須条件ではなく、疫学・治験において各実例のみを抽出集計するための分類基準である。

全身性強皮症の診断基準:厚生労働省2003年

○大基準

手指あるいは足指を超える皮膚硬化

○小基準

1) 手指あるいは足指に限局する皮膚硬化
2) 手指先端の陥凹性瘢痕あるいは指腹の萎縮
3) 肺基底部の線維症(両側性)
4) 抗トポイソメラーゼ抗体(抗Scl70抗体)、抗セントロメア抗体

* 限局性強皮症を除外する
* 手指の所見は循環障害による、外傷などによるものを除く
* 大基準を満たす場合、あるいは、小基準の1)および2)-4)の1項目を満たす場合、診断する

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2016年07月02日

関節リウマチ(RA)に対するTNF阻害薬使用ガイドライン

日本リウマチ学会からTNF阻害薬使用ガイドラインが出されています。

研修医の身でなかなかTNF阻害薬の使用を決定する機会は少ないですが、禁忌と使用する際の注意事項をまとめておきたいと思います。

○ 投与禁忌
1 活動性結核を含む重篤な感染症を有している
2 NYHA分類V度以上のうっ血性心不全を有する。U度以下は慎重な経過観察を行う
3 悪性腫瘍、脱髄疾患を有する

○ 要注意事項
1 重篤な有害事象は感染症が最多。特に結核、日和見感染症のスクリーニング副作用対策が重要。
2 B型肝炎ウイルス感染者(キャリアおよび既往感染者)においては「B型肝炎ウイルス感染リウマチ性疾患患者への免疫抑制療法に関する提言」および日本肝臓学会「B型肝炎治療ガイドライン」を参考に対処する
3 投与時Infusion reaction、アナフィラキシーショックなどに注意する。
4 生物学的製剤投与下における整形外科手術では創傷治癒遅延に注意することを推奨する←どうもはっきりしたエビデンスはまだ出ていないみたい
5 投与中は妊娠、授乳を回避することが望ましい
6 悪性腫瘍の頻度を上昇させる可能性が懸念されており、悪性腫瘍の既往歴・治療歴をゆうする患者、前癌病変を有する患者への投与は慎重に検討すべき

ざっくりまとめてみるとこんな感じです。詳しくは日本リウマチ学会からTNF阻害薬使用ガイドラインを参考にしてください。

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リウマチ疾患活動性評価

リウマチの疾患活動性評価にはさまざまな指標がある。

よく使われるのは全身の28関節を用いた評価法。

28関節は両側の肩、肘、手、膝関節で8か所。DIPを除く手指の関節両手で20か所の合計28か所。

TJC (/28) Tender joint count: 圧痛関節数
SJC (/28) Swollen joint count: 腫脹関節数
ESR (mm/時) Erythrocyte sedimentation rate: 赤血球沈降速度(赤沈)
CRP (mg/dl) C reactive protein: C反応蛋白
VAS (/100mm) Visual analogue scake: 全般評価(アナログスケール、医者・患者両方が用いる)

28か所の関節の圧痛、腫脹の有無と炎症マーカー、アナログスケールを用いて様々な指標が算出される。

○ disease activity score(ESRを用いる場合)
DAS28-ESR = 0.56×√(圧痛関節数)+ 0.28×√(腫脹関節数) + 0.70×Ln(ESR)+0.014 × 患者による全般評価(100mmVAS)
○ disease activity score(CRPを用いる場合)
DAS28-CRP = 0.56×√(圧痛関節数)+ 0.28×√(腫脹関節数)+ 0.36×LN( (CRP)×10 +1)+0.014×(VAS)+0.96


○ simplified disease activity index
SDAI= 圧痛関節数 + 腫脹関節数 + 患者による全般的評価(10cmVAS)+ 医師による全般的評価(10cmのVAS)+ CRP(mg/dl)

○ clinical disease activity index
CDAI = 圧痛関節数 + 腫脹関節数 + 患者による全般的評価(10cmのVAS)+ 医師による全般的評価(10cmのVAS)

手計算でするのはややこしいですがこれらの指標についてネットで検索すれば、自動で計算してくれるサイトがたくさんあります。疾患の活動性については、寛解、低疾患活動性、中等度疾患活動性、高疾患活動性と分けられますが、それぞれの指標についてcut off 値が違うのでここでは割愛させていただきました。

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2016年07月01日

ステロイドの副作用

リウマチ膠原病内科で頻繁にお世話になるステロイド。

副作用がスラスラ言えるのは学生レベル。
一応列挙しておくと、ステロイド潰瘍、感染症、耐糖能低下、高血圧、精神症状、高脂血症、肥満、骨粗鬆症、副腎系抑制。

実際に処方する立場になると、これらの副作用はどれくらいの投与量で発生し、どのように予防し、発生した場合にいかに早期発見/早期治療するかが気になる。

調べてみた。

○ 感染症
10 mg/day未満では感染症の発症率は増大しないが、20〜60 mg/dayまたは累積投与量が700mg以上では。感染症の発症が増大する1)。

○ 耐糖能低下、糖尿病
発現は、投与後1〜3か月以内に多い。

○ 脂質異常
PSL換算で15〜60 mg/day投与で血清コレステロール、中性脂肪の上昇を認めることが多い2)。

○ 骨粗鬆症
経口ステロイドを3か月以上使用中または使用予定で、脆弱性骨折、骨密度YAM80%未満、PSL換算5 mg/day以上で治療を開始する。PSL換算 5mg/day以上が骨折リスク増大の閾値と報告されている3)。

1) 山崎純子ら 全身投与ステロイド薬の副作用、呼吸、18: 281-287, 1999.
2) 佐藤由起夫ら 副作用概論「副腎皮質ステロイド薬」、日本臨床、65: 218-223, 2007.
3) 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2006

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