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2016年07月03日

抗真菌薬について

抗菌薬は学生時代にもよく勉強した記憶があるが、抗真菌薬はあまり国家試験でも勉強した覚えがなく、苦手分野です。

指導医の先生に聞いたところ、抗真菌薬の方が種類が少ないし案外理解しやすいよ、この本で勉強してごらんと渡されたのがこの本。確かに1ページにまとまっていて、すごくわかりやすい。

ここではそのページの記載と個人的な経験も踏まえてまとめてみたいと思います。ただ、勉強したての分野なものでご指摘、ご意見などありましたら連絡いただけると幸いです。

○ミカファンギン(MCFG;ファンガードレジスタードマーク
よく使われる。副作用が少なく、併用注意もあまりない。FNで抗菌薬を使用していても解熱しない場合はまずファンガードレジスタードマークから使っていた。
カンジダには効くが、カンジダ以外が原因と思われるときはオススメできない。

○フルコナゾール(FLCZ;プロジフレジスタードマーク、ジフルカンレジスタードマーク
カンジダ、クリプトコッカスに良く効き、髄液移行も良好。予防投与も含めよく使われる。確かに移植前day-7くらいから飲ませていたような。
アスペルギルスには無効。

○ボリコナゾール(VRCZ;ブイフェンドレジスタードマーク
カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカスに効くが、接合菌には利かない。
何となくアムホテリシンBより安全そうなイメージと、発売時の「アムホテリシンBと同等以上」といううたい文句から、アスペルギルス疑いの際の第一選択になっている。

○アムホテリシンB(L-AMB;アムビゾームレジスタードマーク、AMPH;ファンギゾンレジスタードマーク
接合菌までカバーするスペクトラムの広さ、殺菌力の強さがあるが毒性の強さもある。リボソーム製剤のL-AMBが出現してからは使いやすくなった。個人的には低カリウム血症に困ったことがある。また、ケモ中の患者さんでアムビゾームレジスタードマークを使っているとなると、あー、全然発熱がコントロールできないんだなと思う。

○イトラコナゾール(ITCZ;イトリゾールレジスタードマーク
カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカスに効く。
カプセルだけでなく、注射剤、内用液の登場で使いやすくなっている。
併用注意が多く、あまり人気がないみたい。
個人的には移植後、自宅に帰す際には予防内服としてイトリゾールレジスタードマークを出すことが多いが、容器があけづらい、苦い等不評。また免疫調節薬との相互作用もあるため、用量の調節が難しい。

以上、簡単なまとめと、個人の経験・感想でした。

抗真菌薬は総じて価格が高い。そのためDPCで負けにならないように、抗真菌薬を使った患者では、その他の薬剤の使用や入院日数にも注意が必要であり、あまり使いたくないのが正直な感想です。

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感想(1件)


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