これら2つのアプリは、英会話をするために必要な基礎力と、実践力を見につけるために開発しました。いずれも口頭英作文(瞬間英作文)をすることにより、日本語⇒英語の回路を作ることを目的にしています。
※アプリの紹介はこのページの下部にあります。
「分かる! 英作文 〜中学基礎文法〜」の内容をご紹介しています。
分かる! 英作文 〜中学基礎文法〜
「36 動名詞の用法」
※アプリと表記が異なるので、一部加筆修正しています(アプリでは日本文をタップすると英語が表記されるので、口頭英作文はアプリで練習することをお勧めします)
動名詞は、端的にいうと、動詞を名詞化したものです。例えば「歩く(walk)」を「歩くこと(walking)」にするのが名詞化です。
「歩くことは楽しい」という文では、主語が「歩くこと(walking)」ですよね。動名刺は名詞の働きをするので、主語になるほか、補語、目的語になることができます。
これは、不定詞の名詞的用法の働きと一緒です。そのため、一部の文では動名詞を使っても不定詞を使っても同じ意味を表せることができます。
一方で、不定詞しか使えない場合や、動名詞しか使えない場合もあります。また、意味に違いが出る場合もあります。そうした違いを確認していきましょう。
●人気の曲を歌うことはとても楽しいです。
Singing popular songs is a lot of fun.
Singing popular songsが主部。主語はSinging(歌うこと)なので、後ろのsongsにつられて述語動詞をareとしない
●彼は新車を買うのを諦めた。
He gave up buying a new car.
buying(買うこと)がgave upの目的語。give upは後ろに動名詞のみをとる(不定詞は不可)
動詞によって、後ろに動名詞のみをとるもの(enjoy, finish, mind等)、不定詞のみをとるもの(want, need, hope等)、両方とるもの(like, start等)があります。
●医者は毎日朝食を食べることを提案した。
The doctor suggested eating breakfast every day.
eating(食べること)がsuggestedの目的語。suggestは後ろに動名詞のみをとる(不定詞は不可)
●彼の仕事は靴を作ることです。
His job is making shoes.
making(作ること)が補語になっている。His job is to make shoes.とto不定詞にしても同じ意味になる
●私は水泳が上手だ。
I am good at swimming.
be good at 〜で「〜がうまい」。動名詞は名詞相当語句なので前置詞の目的語になる
●彼は朝食を食べずに家を出た。
He left home without having breakfast.
「〜なしに」。havingが前置詞withoutの目的語
●食べる前に手を洗ってね。
Wash your hands before eating.
before 〜ingで「〜する前に」 after 〜ingで「〜した後に」
前置詞の目的語には動詞を置くことができませんが、動名詞は名詞相当語句なので置くことができます。不定詞もごく例外的に置かれることがありますが、基本は、動名詞にすると覚えておくとよいでしょう。
次は、動名詞の現在・過去志向に着目します。全てに当てはまるわけではありませんが、一般的に不定詞が未来志向であるのに対し、動名詞は現在・過去志向です。
●彼女はあの男と付き合い始めたよ。
She has started dating that guy.
dating(付き合うこと)がstartの目的語になっている。startは動名詞も不定詞も取る動詞(もう付き合い始めたので現在・過去志向の動名詞)。guyはmanのくだけた言い方(集合的には男女にも用いる)
●お会いできてよかったです。
It was nice meeting you.
meeting you(あなたに会うこと)が主語(Itは仮主語)。別れの時の決まり文句(過去志向)。初対面の挨拶のit’s nice to meet you.(お会いできて嬉しいです)は不定詞で未来志向
●あなたにお会いできることを楽しみにしています。
I look forward to seeing you.
look forward to 〜で「〜を楽しみにする」。toの後ろは不定詞ではなく名詞相当語句がくる(動名詞としては珍しく未来志向。こうした例もある)
後ろにto不定詞か動名詞かで、意味が変わる動詞を確認しましょう。
●彼女は彼と話すことをやめた。
She stopped talking to him.
to不定詞の文は、She stopped to talk to him. (彼女は彼と話すために立ち止まった) →未来志向
●私は彼と会ったことを覚えている。
I remember meeting him.
to不定詞の文は、Remember to meet him today. (今日彼に会うことを忘れないで) →未来志向
●傘を持ってくるのを忘れた。
I forgot bringing an umbrella.
to不定詞の文は、Don't forget to bring your umbrella. (傘を持っていくのを忘れないで) →未来志向
動名詞が動詞の働きをしつつ名詞の役割をすることが確認できたでしょうか? 次は、動詞の働きをしつつ形容詞の働きをする「分詞」を学習します。
それでは次回!
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