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冠詞特化 for 英会話 Part 8
※「冠詞特化 for 英会話」アプリの内容を一部修正してご紹介しています。アプリでは日本文をタップすると英語が表記されるので、口頭英作文はアプリで練習することをお勧めします。
◆ 名詞に冠詞が付かない場合
可算名詞の複数形や不可算名詞などは、総称用法や抽象的な意味で用いられた場合には冠詞が付きませんでしたが、可算名詞の単数形であっても冠詞が付かない場合があります。
@ 固有名詞化している場合
例1:季節(summerなど)、月(Mayなど)、曜日(Sundayなど)、休日(Christmasなど)
例2:Heaven(天国)、Hell(地獄)、God(神)、Devil(悪魔)、Government(政府)、Congress(米の国会)、Parliament(英の国会)など、大文字で始まるもの
ただし、神(God)は、多神教で「神々」という場合はgodsとなりますし、日本の国会(the Diet)は大文字で始まりますがtheがつくなど、全てに当てはまるルールがあるわけではありません。
冠詞に限りませんが、言語は時代で進化するものなので、用法も変わっていきますし、例外もたくさん出てきます。
くれぐれもルールを暗記しようなどと思わず、何度も繰り返していくうちに感覚が分かってきた、となるように取り組んでください。
Q8−1 私は1月生まれです。
【解答】 I was born in January.
【解説】基本的に月の名称は大文字で始まり無冠詞
【参考】空間・領域のinで「1月中に」を表す
Q8−2 私たちは7月に旅行を計画しています。
【解答】 We are planning a trip in July.
【解説】基本的に月の名称は大文字で始まり無冠詞。a tripは「ある1つの旅行」という意味
【参考】空間・領域のinで「7月中に」を表す
Q8−3 私は水曜日に会議があります。
【解答】 I have a meeting on Wednesday.
【解説】基本的に曜日の名称は大文字で始まり無冠詞。a meetingは「ある1つの会議」という意味
【参考】曜日は前置詞onで表すことが多い(onは接触を表す)
Q8−4 プロジェクトの締切は6月30日です。
【解答】 The deadline for the project is June 30th.
【解説】具体的な日にちは一般的に無冠詞。deadline(締切)、project(プロジェクト)は会話相手が認識できるので、特定を表すtheを用いる
【参考】June 30thの語順は米で、英は30th Juneの順 → “The deadline for the project is 30th June.”
Q8−5 感謝祭の前の金曜日にコンサートに行きます。
【解答】 I am going to a concert on the Friday before Thanksgiving.
【解説】休日は原則、大文字から始まり無冠詞。a concertは「あるコンサート」。曜日であるFridayにtheがつくのは、Thanksgivingの前の「日」と特定されるためで、the day before yesterday(一昨日)と同じ考え
【参考】Thanksgiving Dayはアメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日に行われる重要なイベントで、家族や親類と七面鳥を食べ収穫を感謝する祭り
Q8−6 彼らは冬にスキーを楽しみます。
【解答】 They enjoy skiing in winter.
【解説】季節名にはふつう、冠詞をつけない
【参考】skiingは動名詞(名詞の役割をする)なので冠詞は考えない。enjoyは後ろに動名詞をとる動詞
Q8−7 クリスマスの前の金曜日がレポートの締切だ。
【解答】 The Friday before Christmas is the deadline for the report.
【解説】The Friday before Christmasは、「Christmasの前のFriday」と特定されるのでtheが付く。Christmasは固有名詞扱いで原則、冠詞を付けない。deadline、reportはいずれも[C]で、「(その)レポートの締切」と特定されるためtheがつく ※[C]はCountableで加算名詞、[U]はUncountableで不可算名詞(以下、同様)
Q8−8 あなたは神を信じる?
【解答】 They enjoy skiing in winter.
【解説】キリスト教などの一神教の神は[U]で大文字のGodとし、theもつかない
【参考】believeは目的語を取る他動詞の用法で使われることが多いが、「(神など架空の存在を)信じる」は自動詞の用法でbelieve in~。アメリカの1ドル札には「IN GOD WE TRUST」(我々は神を信じる)が表記されている
Q8−9 日本には八百万の神々がいると言われています。
【解答】 It is said that there are eight million gods in Japan.
【解説】多神教の神は[C]扱いになり、小文字のgodを使う(theも特定されれば用いる)。一方で一神教の神は[U]でGodと頭文字が大文字になる。Japanなど、たいていの国名はtheをつけない
【参考】It is said that SVで「SVと言われている」。数字の表記は、1から9まで(英では1から10まで)ならアルファベット表記(8 millionではなくeight million)に、それ以上なら数字表記にする(例: 25 million)。最初から8,000,000と表記してもよい
A 慣用句として用いられる場合
例1:by bus(バスで)、by air(飛行機で)、by email(eメールで)のように「by+通信・交通手段」で表される慣用表現
例2:go to university(大学へ行く)、after school(放課後)など、生徒が通う場合のschool(学校)、university(大学)や信者が行くchurch(教会)などは無冠詞
例3:at lunch(昼食中)、at work(勤務中)、at rest(休憩中)、at home(自宅にいて)、at sea(航海中で)など、前置詞atで何かに従事する慣用表現
その他、go to bed(寝る)など多くの慣用句では無冠詞になりますが、例えば「Don't sit on the bed.(ベッドの上に座らないで)」のように慣用句から外れた表現では冠詞を考えなくてはなりません。
Q8−10 博多へは飛行機で行くのですか、それとも電車で?
【解答】 Are you going to Hakata by plane or by train?
【解説】「by+通信・交通手段」で用いられる交通手段は無冠詞
【参考】take(~を使う)で具体的な交通手段を用いる場合は冠詞がいる。例:I take the bullet train to Hakata. (私は新幹線を使って博多に行く)
Q8−11 彼はたいてい自転車で大学に行くが、雨の時はバスで行く。
【解答】 He usually goes to university by bicycle, but when it rains, he takes the bus.
【解説】学生が通うuniversityと、「by+通信・交通手段」で用いられる交通手段は無冠詞。by+交通手段の形ではなく、動詞take(~を使う)の目的語として具体的な交通手段を使う場合は冠詞がいる → 後段のhe takes the busのようになる
Q8−12 私たちの子どもたちは学校へ歩いていく。
【解答】 Our children walk to school.
【解説】通学の時に使うschoolは無冠詞。on foot(徒歩で)という言い方もあるが、「歩いて〜へ行く」は、walk to~を使うのがふつう
【参考】Our childrenは、夫婦間で話す時にはOurをTheに替えたり、明らかなときは冠詞が省かれることもある(このときは抽象的な意味で使う場合の無冠詞ではなく、「baby!」などの呼びかけと同じような冠詞の省略にあたる)
Q8−13 私は昨夜、夜行バスでほとんど眠れなかった。
【解答】 I slept very little last night on the overnight bus.
【解説】by busなどのように抽象的に交通手段を言うわけではなく、具体的に言う場合には冠詞がつく。ここでは実際に乗ったバスを指すのでtheがつく
【参考】last night(昨夜)、last month(先月)など、lastやthisなどが時を表す名詞につくと前置詞を伴わずに副詞句として用いられる
Q8−14 1台の車に5人はつらいから、2台の車で行きましょう。
【解答】 Five people in one car is hard, so let's take two cars.
【解説】車を手段として抽象的に言う場合はby carだが、具体的に言う場合はby以外の前置詞と限定詞を伴うことが多くなる
【参考】「2台の車で行こうよ」は「2台の車を使って」ということ → take(又はuse) two carsとする
Q8−15 来週、トムの車でスキー(場)に行くんだ。
【解答】 We are going to the ski resort in Tom's car next week.
【解説】単に「車で」ならby carとするので冠詞がつかないが、具体に「○○の」と限定される場合、「手段のby」ではなく他の前置詞を使うことが多くなる。ここでは空間・領域のinを用いて「Tom’s carに乗って」と表現している
【参考】日本語だと「トムの車でスキーに行く」が自然なので、We are going skiing in Tom's car…と英訳してしまいがちだが、これではTomの車の中でスキーをする意味になってしまうので注意。※「スキー場に行く」と和文和訳する
Q8−16 私は高校の時、サッカー選手になりたかった。
【解答】 I wanted to be a soccer player in high school.
【解説】学業に従事する意味でのhigh schoolは無冠詞
【参考】I wanted to be a soccer player (when I was) in high school. のカッコ内が省略された形(英ではinよりatが多く使われる)。これを「高校生の時」と考えwhen I was a high school studentとするのは文法的に間違いではないが、会話ではあまり使われない
Q8−17 a) カレンはどこにいますか? b) 彼女は今ランチです。
【解答】 a) Where is Karen? b) She is at lunch now.
【解説】lunchは「I had lunch.」のように無冠詞で使う
【参考】at lunchは「昼食中」という慣用句。ただし、a light lunch(軽い昼食)など具体的になると冠詞がつく 直訳して「She is now lunch.」などとしない
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そのためか、きちんと学ぶ(教えてくれる)機会はほとんどありません。
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