※アプリの紹介はこのページの下部にあります。
冠詞特化 for 英会話 Part 2
※「冠詞特化 for 英会話」アプリの内容を一部修正してご紹介しています。アプリでは日本文をタップすると英語が表記されるので、口頭英作文はアプリで練習することをお勧めします。
◆不定冠詞a/anは可算名詞の単数形につく
名詞には、数えられる名詞(可算名詞)と数えられない名詞(不可算名詞)とがありますが、不定冠詞a/anは可算名詞の単数形のみに付きます。
可算名詞は、身の回りにあるものではノート(notebook)やペン(pen)、犬(dog)、椅子(chair)などたくさんありますね。
これら可算名詞が単数形の場合、つまり1つだけの場合は、成句などの一部例外を除いて、必ず冠詞(a/an、the)か、this、that、my、your、two、threeなどの限定詞(名詞が何を指すか、どんな量かを示す語)を付けなければなりません。
これ以外、つまり可算名詞の複数形と不可算名詞は、冠詞等をつけずに単体で使えます。可算名詞の単数形はこの点がほかと大きく異なるのだということをまずは頭に入れておいてください。
◆不定冠詞a/anの意味
不定冠詞a/anの特徴をおさらいすると次のとおりです。
@不特定のものを表す
A原則として単数の可算名詞(数えられる名詞)だけにつく
B初めて話題になる名詞につく
以上を踏まえて、不定冠詞a/anの基本の使い方を確認しましょう。
Q2-1 母はオレンジを1個買った。
【解答】 My mother bought an orange.
【解説】不定冠詞a/anには「1つの」という意味がある。1つを強調する場合はone orangeと数詞をつける
【参考】orangeは発音が母音で始まるので不定冠詞はaではなくan
Q2-2 私は慶應大学の(ある1人の)学生です。
【解答】 I am a student at Keio University.
【解説】多数の学生の中の不特定の1人なのでstudentにaをつける。Keio Universityは固有名詞(としてそもそも唯一のものでtheで限定する必要がないの)で冠詞はつけない
【参考】at+学校名で学業への従事を意識した言い方になる(前置詞atには何かへの従事を意味する用法がある)
Q2-3 彼女は私のクラスメート(のうちの1人)です。
【解答】 She is a classmate of mine.
【解説】誰かに初めて話す(紹介する)ときは、基本的には初めて話題にのぼる名詞につくa/anを用いるが、ふつうの会話なら「She is my classmate.」とした方が自然
【参考】会話の相手が「彼女」を既に知っている(既知の情報)なら解答文は不自然。a/anを使わない”She is my classmate.”または”She is in my class.”(彼女は私のクラスにいる。)とした方が自然
Q2-4 私に(ある1つの)良い考えがあります。
【解答】 I have a good idea.
【解説】ideaは可算名詞。初めて話題にする1つのideaなのでa/anが付く(aは名詞ideaに付いている) an ideaにgoodなどの形容詞をつける場合、形容詞が冠詞と名詞の間に挟まれる形になる → a good idea
Q2-5 私は解決が必要な(1つの)問題があります。
【解答】 I have a problem I need to solve.
【解説】problemは可算名詞で、トラブルや課題といった問題のこと(questionは質問)。問題が複数あるならproblemsとする
次は、主語が複数の場合でも、それに対応する名詞に不定冠詞a/anが付く例です。
Q2-6 多くの人がインスタグラムのアカウントを持っている。
【解答】 Many people have an Instagram account.
【解説】「多くの人々のそれぞれが1つのアカウントを持っている」という意味で、「多くの人々で1つ(全部で1つ)のアカウントを持つ」という意味ではない
【参考】"Many people have Instagram accounts.”でも同じ日本語訳になるが、「多くの人それぞれが(1つ以上の)アカウントを持っている」という意味にもなるので、アカウントを1人1つしか取れないような場合は、単数形のan Instagram accountとする
不定冠詞a/anは、「ある1つの」の意味のほかにもたくさんの意味がありますので、よく使う代表的なものをご説明します。
◆同じ種類の中から「どれでも」を表す
不定冠詞a/anは、ある同じ種類の中から「〜どれ(誰)でもよいから(=any)」という意味で使われることがあります。
Q2-7 雨が降ってるから、(どれでもよいので1つ)傘を持って行きなさい。
【解答】 It is raining, so take an umbrella with you.
【解説】いくつかある傘の中から「(どれか)1つ」という意味 soには接続詞の用法があり、「そういうわけで」を意味する
Q2-8 a) 朝食は何が食べたい? b) サラダで(あればどれでも)いいよ。
【解答】 a) What would you like to have for breakfast? b) A salad is fine.
【解説】「サラダなら(どんなのでもよいから)」という意味。カジュアルな会話では”A salad.”のみでもOK。saladは基本的に不可算の名詞だが、具体性が出ると可算名詞扱いになることがある
【参考】breakfast(不可算名詞)を抽象的に使う場合は無冠詞で使う。※a light breakfast(軽い朝食)のように具体的になると可算名詞扱いになりa/anが付く
◆職業に付くa/an
職業としての名詞には、たいていa/anが付きます。
Q2-9 彼女のお父さんは(学校の)先生です。
【解答】 Her father is a teacher.
【解説】Herは「彼女の」と特定を表すのでtheと同じ効果がある。そのためThe(又はa) her fatherなどとしない。職業としての名詞にはa/anが付く
Q2-10 私の弟はプログラマーとして働いている。
【解答】 My brother works as a programmer.
【解説】Myは「私の」と特定を表す冠詞相当語なので、これに冠詞を加えない。職業としての名詞(programmer)にはaが付く
Q2-11 私は医者になりたい。
【解答】 I want to be a doctor.
【解説】職業としての名詞(doctor)にはaが付く
◆「ある〜」「いくらかの」を表す
不定冠詞a/anは、「いくらかの(=some)」、「ある(=a certain)」の意味を表すときがあります。
Q2-12 私はしばらくの間、ロンドンに滞在する計画です。
【解答】 I plan to stay in London for a while.
【解説】whileには「時間」という意味がある(不可算名詞)が、解答分のように「(しばらくの)間」の意味ではaが付くことが多い。aはこの時「いくらかの(some)」を意味する
【参考】“I plan to stay in London for some time.”としてもよい
Q2-13 私は彼女にある程度賛成だ。
【解答】 I agree with her to an extent.
【解説】extentは「程度」「範囲」を意味する不可算名詞で、anやa certain、someを伴って「ある程度まで」を表す。→ I agree with her to some(= a certain) extent.ともできる
【参考】「agree with 人」で「人と同意する」。”I agree with her to a point.” [彼女の意見には一応賛成だ(一理ある)。] としてもよい
◆総称的に「いずれも」を表す
a/anは、総称的に「〜というものはいずれも」という意味にもなります。総称用法については別の表現方法もあるのでまたご説明します(Part 8)。
Q2-14 (いずれも)女の子(というもの)は心変わりをする(ことがある)ものよ。
【解答】 A girl can change her mind.
【解説】この文では、A girlは「一般的に女の子というものは誰でも」という意味
【参考】この文でのcanは「〜できる」という能力ではなく、「〜することがある」という可能性を表す用法
◆「〜につき(=per)」を表す
「a/an+単位を表す単数形の可算名詞」で「〜につき(=per)」を意味します。
Q2-15 私たちは週に1回、チームミーティングをします。
【解答】 We have a team meeting once a week.
【解説】a/anは、twice a month(1ヶ月に2回)など数(twice)の表現とともに用いられ、「〜につき」を表す
【参考】We have a team meeting one time a week.”としてもよい
◆具体例につくa/an
知識(knowledge)や経験(experience)などの抽象名詞(抽象的な概念を表す名詞)は数えられないので基本的に不定冠詞は付きませんが、具体例をいう時はa/anが付くことが多くなります。
Q2-16 外国の文化について学ぶことは貴重な経験になる。
【解答】 Learning about foreign cultures is a valuable experience.
【解説】経験(experience)は可算名詞と誤解しやすいが抽象名詞として不可算。ただし、この文のように形容詞(valuable=かけがいのない)を伴うなど具体的になるとa/anが付く
【参考】このように具体になるとa/anが付く抽象名詞は多い 例:feeling(感情)、patience(忍耐)、understanding(理解)など
不可算名詞であるコーヒー(coffee)や紅茶(tea)などの物質名詞(少量でも切り分けでも性質が変わらない名詞)を数えるときは、通例a cup of~やa piece of~などの数量を表す形容詞句を付けますが、種類や製品(単位)をいう場合はa/anが付くことがあります。
Q2-17 これは(1つの)違った香りのする(1杯の)紅茶だ。
【解答】 This is a tea with a different aroma.
【解説】Teaは種類をいうときやお店で商品として注文するときなどはa/anなどを付けることがある。arome(芳香)も種類をいうときは可算名詞扱いになるのでaが付く
【参考】素晴らしい香りと言いたいときは、“This is a tea with a unique aroma.”としても良い。英語のunique(格別な)は、唯一無二で素晴らしいという意味で、日本語の「(悪くとも)独特」というようなネガティブな意味はない
不定冠詞a/anは、基本的には可算名詞の単数形に付きますが、不可算名詞でも具体例をいうとき、種類をいうときは付くことがあります。
「分かる! 英作文 中学基礎文法」iOSアプリ
英会話は口頭で瞬間的に作る英作文です。簡単な英文なのに作り方が分らない。そんな経験がある方は、ぜひ英文の作り方を学べるこのアプリをお試しください。話すために必要な基礎文法を体系的に学ぶことができます。
開発者自らの経験を踏まえ、英語学習者がつまづく「なぜ?」を解決できるよう、分かりやすさにこだわりました。理解して作る、これが結局は英語習得の早道だと考えています。ぜひご活用ください!
/apple.co/3C96h6b
「冠詞特化 for 英会話」iOSアプリ
冠詞はルールが複雑な上に例外も多く、かつ感覚的なところがあるので、なかなか理解しにくいものです。
そのためか、きちんと学ぶ(教えてくれる)機会はほとんどありません。
英語圏の人がどのように冠詞を捉えて使っているのかを学びましょう!
https://apple.co/401F7rS
「英語deガイド」iOSアプリ
中級者以上は、日本のことを英語で説明する「英語deガイド」アプリをお勧めします。
外国人と話をすると、思いのほか日本のことを話すことが多いことに気がつきますが、意外に知らない日本のこと。それらを話せれば、ネイティブとの会話も弾み、英会話の運用力も向上します。
せっかく英会話を学習するなら、実践的に使える英語表現を身につけましょう!
https://apple.co/3yYRzNF
こんなアプリです
【広告】
“聞く”“考える”“喋る”を繰り返す中で英語をマスターしよう!【トーキングマラソン】まずは2週間無料でお試し!