これら2つのアプリは、英会話をするために必要な基礎力と、実践力を見につけるために開発しました。いずれも口頭英作文(瞬間英作文)をすることにより、日本語⇒英語の回路を作ることを目的にしています。
※アプリの紹介はこのページの下部にあります。
いつもご利用いただきありがとうございます。
「分かる! 英作文 〜中学基礎文法〜」をアップデートしました。
内容は、主に「名詞と冠詞」の項目の内容追加です(その他全般的に表現の整理等を加えています)。
冠詞は米国、英国でも微妙にルールが違うものがあることもあって、英語上級者でも迷うことがあります。
多くの場合は厳密に冠詞を選ばなくともネイティブはこちらの意図を分かってくれますが、とはいえ、よく出てくる基本的なことは押さえておかないと、自信を持って話すことができないこともありますよね。そのため、少しこの項目を充実させました。
今後も英文例を加えるなど、適宜、改善を加えていきますので、引き続きご活用の程、よろしくお願いします。
本日は、改訂した名詞と冠詞の項目をご紹介します。前半1/3以降は追記修正しています。
分かる! 英作文 〜中学基礎文法〜
「8 名詞と冠詞A(改訂版)」
※アプリと表記が異なるので、一部加筆修正しています(アプリでは日本文をタップすると英語が表記されるので、口頭英作文はアプリで練習することをお勧めします)
名詞には、不定冠詞a(an)が付く場合、定冠詞theが付く場合、冠詞が付かない場合とがあります。
よく、theは特定のものに付くと言いますが、特定のものとは何でしょうか? まずは上の表の「a(an)とtheの使い分け例」でa(an)とtheの違いを確認してみましょう。
例えば、たくさんのリンゴの中から適当に一つ取ったらan appleですが、真っ赤で美味しそうなリンゴを、「そのリンゴ」と指定して取ったらthe appleです。
theは「その」と訳せることが多く、話し相手にthe appleと言ったら、相手が「ああ、そのリンゴか」と分かるという点で「特定されたもの」という意味です。
なお、this, those, some, every, his, myなどは冠詞相当語なので、これらが名詞につく場合はa(an)やtheを付けません。また、固有名詞にも基本的には冠詞を付けません。
それでは、名詞と冠詞について、実際に英作文することにより、もう少し深く学習してみましょう。答えでは、冠詞を青字に、名詞を赤字に表記します。
私はゾウを見た。
I saw an elephant.
初めて見た象なので冠詞はan(elephantの発音はa,i,u,e,oのeから始まるのでan)
そのゾウはとても大きかった。
The elephant was very big.
既に見た「その象」のことを言うので特定のthe
私はその絵がとても好きです。
I like the picture very much.
「その」と指定しているので特定のthe
窓を開けてください。
Please open the window.
その場の状況で話し手も相手もどの窓か認識できるので特定のthe
職業としての名詞には、たいていa(an)が付きます。
彼女のお父さんは(学校の)先生です。
Her father is a teacher.
Herは特定を表すのでThe her fatherなどとしない。職業としての名詞にはa(an)がつく
あなたの弟はエンジニアですか?
Is your brother an engineer?
yourは特定を表すのでこれに冠詞を加えない。職業としてengineerかどうかを尋ねるので、an(発音が母音のeから始まるのでan)
Johnは医者になりたい。
John wants to be a doctor.
人名(John)は固有名詞で無冠詞。職業としての名詞(doctor)にはaがつく
after school(放課後), after work(勤務後), go to bed(寝床につく), go home(家に帰る), at home(家に)などの慣用句や慣用表現には、名詞にa(an)やtheが付きません。また、play soccerなどスポーツをするときの名詞にも冠詞はつきません。
放課後にバスケをしよう。
Let's play basketball after school.
スポーツをする時の名詞(basketball)には冠詞をつけない。放課後を意味するafter schoolは慣用句で名詞に冠詞はつかない
私はたいてい10時に寝ます。
I usually go to bed at ten o’clock.
「寝る、寝床に入る」を意味するgo to bedは慣用表現なので冠詞は不要、go to the(a) bedとしない
私は昨日、一日中家にいました。
I was at home all day yesterday.
「家に」を意味するat homeは慣用句で名詞に冠詞はつかない。 all dayは「1日中」。yesterdayなどの副詞は名詞ではないのでそもそも冠詞は考えない
通学する場合のschool, university, collegeなどは無冠詞です。また、by busやby emailなど「by+交通(通信)手段を表す名詞」で表す慣用表現につく名詞もたいてい無冠詞です。
その子どもたちは歩いて学校に行きます。
The children walk to school.
childrenは「その」と特定されているのでtheをつける。通学の時に使うschoolは無冠詞
彼女は大学へ自転車で行きます。
She goes to college by bike.
通学の時に使うcollegeは無冠詞。by bikeは「by+交通手段の名詞」で冠詞不要
あたなにその報告書をファックで送りました。
I sent you the report by fax.
reportは「その」と特定されているのでtheがいる。この場合のfaxは無冠詞(by+通信手段の名詞)
国名は固有名詞なのでたいてい無冠詞ですが、いくつか例外があります。覚えておくべき例外の一つは、Unitedがつくとtheが要ることです。例: The United Kingdom(the U.K.), The United States of America(the U.S.A.) ※単にAmericaとする場合は無冠詞
彼女はアメリカを訪問した。
She visited the United States.
Unitedのつく国名はtheがいる。the U.S.(the US), the U.S.A.(the USA)でも可。Americaのみだと、北米、中南米を含む意味があるため、the USAを指したい場合は使わない
カナダではフランス語が話されています。
French is spoken in Canada.
言語名には冠詞は付かない。多くの国名も冠詞は不要
一般的に唯一と認識されているような、the sea(海), the sun(太陽), the earth(地球)などにはtheがつきます。
月が明るく輝いている。
The moon is shining brightly.
月には通例theがつく。brightlyは「明るく、鮮やかに」
太陽は東から昇る。
The sun rises in the east.
太陽、方角には通例theがつく。「東から」は日本語につられてfrom the eastとしない
その他、慣例的にtheが付くもの、付かないものなどを含めて英作文してみましょう。
私はギターを弾いた。
I played the guitar.
演奏する時の楽器はtheをつける。play soccerなどスポーツの時にはtheがつかない
彼は午前中走っていました。
He was running in the morning.
in the morning(午前中), in the afternoon(午後), in the evening(夕方)は1日の中の特定の時間なのでtheがつく
私は朝食を(AM)7時に食べた。
I had breakfast at 7 a.m.
lunch、dinnerなどの食事の名詞は無冠詞。ただし修飾語がつくと冠詞がいる(例: a small lunch)
私の母は学校で私の先生に会った。
My mother met my teacher at the school.
通学など生徒以外が訪問する場合のschoolには冠詞がいる(この文の場合、特定の学校に行くのでthe)。myは特定を表す冠詞相当語なのでthe my teacherなどとしない
駅までの道を教えてもらえますか?
Can you tell me the way to the station?
駅や空港などの公共物はtheがつきやすい(この場合「その」という特定の意味はない)。ただし、Tokyo station、Haneda airportなど、固有名詞が名詞の前につくと無冠詞
私は毎日新聞を読む。
I read the newspaper every day.
日常生活の一部として使う場合の名詞にはtheがつきやすい(この場合「その」という特定の意味はない)。everyは冠詞相当語で単数名詞につくので、an every dayやevery daysなどとしない
インターネットを使わせてもらえる?
Can I use the Internet?
Internetには通例theをつける(この場合「その」という特定の意味はない)。※基本的には大文字のInternetを使うが、近年、小文字で始まるinternetも一般的になりつつある
冠詞は複雑ですね! でも、今少し分からないところがあっても大丈夫。細かいことをいっぺんに覚える必要はありません。
これからたくさんtheやaが出てきます。名詞があったら、これはtheかな? aかな? と意識して考えることで、だんだん理解が深まりますよ。
それでは次回!
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