これら2つのアプリは、英会話をするために必要な基礎力と、実践力を見につけるために開発しました。いずれも口頭英作文(瞬間英作文)をすることにより、日本語⇒英語の回路を作ることを目的にしています。
※アプリの紹介はこのページの下部にあります。
「分かる! 英作文 〜中学基礎文法〜」の内容をご紹介しています。
分かる! 英作文 〜中学基礎文法〜
「17 自動詞と他動詞」
※アプリと表記が異なるので、一部加筆修正しています(アプリでは日本文をタップすると英語が表記されるので、口頭英作文はアプリで練習することをお勧めします)
動詞には自動詞と他動詞があります。これは、英会話をする上で、そして、これからのステップを進める上で、重要な項目ですので、しっかりと押さえましょう。
上の表を参照してください。動詞の「目的語」という言葉が出てきましたが、この目的語を取る、取らないで文章の意味が変わってきます。つまり、これを知らないと正しい英作文ができないことになります。
実際に英作文をして確認していきましょう。
動詞の目的語には名詞に相当する語や句、節がきて、動詞のすぐ後ろに置かれます。
●彼らは公園でバスケットボールをした。
They played basketball in the park.
playの目的語(動詞の動作の対象)はbasketball(名詞)。「プレイする」という意味ではこの目的語が必要。in the parkは「前置詞+場所」の副詞句(修飾語)なので、文法上はなくても文が成立する
●彼らは庭で遊んだ。
They played in the garden.
playはここでは「遊ぶ」という意味の自動詞(自らの動作のみで目的語を伴わない) → 「公園で」はplayの後ろに「前置詞+場所」で表わす(play the parkとしない)
●彼らは庭で犬と遊んだ。
They played with a dog in the garden.
playはここでは「遊ぶ」という意味の自動詞 → 「犬と」は”同伴のwith”を使う(play a dogなどとしない)。※動詞が自動詞の場合に「庭で」などの名詞を伴う語を付加する時は、基本、「前置詞+名詞」の形にする
●彼は速く走る。
He runs fast.
runはここでは「走る」という意味の自動詞 → fastは様態を表す副詞なので動詞の直後に置くが、動詞の目的語になるのは名詞相当語句なので、副詞は目的語にならない。fastは目的語ではなく単に動詞を修飾しているにすぎない。
自動詞の後ろに捕捉情報を付加する時、動詞の直後には、副詞か「前置詞+名詞」の副詞句が置かれることが多くなります。ここで品詞の知識が問われてきます。
●彼はレストランを経営している。
He runs a restaurant.
述語は「〜を経営する」を意味する他動詞のrun。「〜を」にあたるのが動詞の目的語(動詞の動作の対象)になることが多く、何を経営するかというと「レストラン」← 目的語
●彼女はナイフでロープを切った。
She cut a rope with a knife.
「〜を切る」は他動詞のcut。何を切るかというと「ロープ」← cutの目的語。「ナイフで」は道具を手段として使う場合の前置詞withで表わす
●このナイフはよく切れる。
This knife cuts well.
動詞cutの後ろのwellは副詞で動詞を修飾、このcutは自動詞の「切れる」
●彼はドアの近くに立っている。
He is standing by the door.
動詞standの後ろは前置詞+名詞の副詞句(場所)、この時のstandは自動詞で「立つ」。byは「そばに」
●私はこの暑い天気に耐えられない。
I can’t stand this hot weather.
動詞standの後ろは名詞句(複数の語で名詞の役割をする)、この時のstandは他動詞で「〜を我慢する」
目的語は「〜を」にあたります。例えば、日本語では「これが好き」で通じますが、英語に直す時の日本文は「私はこれを好む」→ I like this.としなければいけません。英作文では、このような和文整理が必要となることがよくあります。
それでは試験にもよく出る勘違いしやすい文を少しだけで参考にやってみましょう。
●私たちは、それについて話し合った。
We discussed it.
「〜について」となるとaboutを入れたくなるが、discussは他動詞なので、後ろに前置詞は入らない。talked about itに言い換え可能(この時のtalkは自動詞で前置詞aboutを伴う)
●私は彼女と結婚した。
I married her.
marryは他動詞なので、marry withとしない。結婚している(状態)は、I am married to her.(これもwithではない)
上記の例2つは、会話で使うときも、つい言ってしまいがちになります。
さて、自動詞、他動詞はいかがでしたでしょうか?
これまであまり意識したことがなかった方は、今後、必ず意識して使うようにしてください。
辞書では「自」「他」(○で囲われていることもある)と書いてあるので区別できます。
次回から、この自動詞、他動詞の用法を踏まえた英文の構造を学習します。
それでは次回!
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