ワンルームで在宅勤務する単身者の苦悩 「まるで独居房」の声も
️狭い部屋での一人暮らし生活はメンタルにも影響するのか
外出自粛要請の中でテレワークでの在宅勤務を続けている会社員たちは多い。
在宅勤務に移行した結果、夫婦喧嘩や育児との両立の難しさなど、トラブルや苦労の声はよく聞こえてくる。
「問題」は、夫婦・子育て世帯ばかりがフォーカスされがちだが、ワンルーム住まいの単身者たちも苦労の日々を過ごしている。
ここから詳しく説明していきます。
️オンとオフの切り替えができない
⏹️30代の男性会社員・Aさん
職場の近くがいいという理由で、都心のオフィス街に家賃10万円弱のワンルームを借りている。
部屋の広さや築年数には目をつむり、通勤という苦痛を減らすため「地の利」を取った。
在宅勤務に移行したことで、その目論見はもろくも崩れた。
職場まで徒歩圏内の場所に住まいを借りたので、これまでは本当に楽だった。
土日になると周辺にほとんど人がいなくなるのも、むしろ心地よかった。
今は半ば強制的にこのウサギ小屋みたいな狭い部屋に閉じ込められて、外もゴーストタウンのようになっているなか、一日中PCに向かっている。
⏹️正直、気が変になりそう
通勤にかかわる時間と労力の削減を前提に部屋を借りていたAさんは、「とにかく会社に近いこと。
どうせ寝るだけなのだから、ある程度の清潔感が保たれれば、それでいい」というスタンスだった。
しかし、在宅で仕事をするとなると、その立地と狭さがネックになっていると話す。
基本外食の生活でしたが、在宅勤務になると、周りがオフィス街なのでスーパーがない。
⏹️ウーバーイーツとコンビニでどうにかしのぎ、問題は、狭さ
部屋のほぼ半分がベッドで、食事もベッドの上に座ってするしかない状態。
洗濯物だって、カーテンレールにずらりと吊るして乾かしている。
そういった空間では、オンとオフとの切り替えが本当に難しい。
家で仕事をする想定はしていなかったので、机もイスもないし、買ったとしてもスペースがない。
同僚は『在宅勤務をするなら機能面に優れた椅子を買ったほうが良い』と言うが、本格的なものならなおのこと置く場所はない。
外出自粛でカフェに行くのも難しいし、なんとなく引っ越しもしにくい。
今は床に座り、ダンボールの上にPCを置いて仕事をしているが、集中できるわけがないし、体も痛い。
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️一人で壁に向き合う毎日
⏹️20代の男性会社員・Bさん
オフィスまで徒歩15分、家賃7万円弱、10平米ほどの狭小ワンルームに住んでいる。
だがコロナ禍の今、住まい選びを後悔している。
とにかく部屋が狭く、コロナ前でも休日は外出ばかりしていた。
友人や彼女の部屋に遊びによく行き、千葉県にある実家に帰ることもしばしば。
あくまで平日の夜を過ごせればいいというだけの部屋で、生活の中心は家ではなく“外”にあった。
⏹️その前提が崩れ去ると、ただの“独居房”でしかない
同じくらいの賃料で、会社から少しくらい遠くても広い家に住めばよかった。
“外”ありきのBさんの生活は、コロナ禍で一変した。苦労が絶えないため、実家に帰ることを検討するほど、行き詰まっている。
ちゃぶ台に12インチノートPCを置いて、腰に痛みをおぼえながら、座イスで仕事をしている。
スーパーでの買い物は3日ごとという推奨という話も無理がある。
部屋には冷凍機能がない小さな冷蔵庫しかなく、3日分のものを入れておくのは厳しい。
元々シャワーはあるけど浴槽がなく、ジムに行ってお風呂に入る生活だったが、今はそれもできなくなった。
⏹️狭い部屋での一人暮らしの苦労は、メンタルにも影響している
なんだかんだいっても、家の中に誰かいると気分転換にもなることもある。
その人のために料理をしようと思うかもしれない。
オンラインでつながるといっても、その後の虚しさは底知れないものがある。
一人で壁に向き合う毎日で、おかしくなりそうになるので、実家に帰ることを真剣に検討している。
空間の広さがいかに大切かを、実感し、緊急事態宣言が再延長されるなら、6月に部屋を解約するかもしれない。
️「寝ても覚めても仕事場」が辛い
⏹️20代の女性会社員・Cさん
職場に少しでも近いところがいいという理由で、約1年前に埼玉県の家賃6万円の1Kから東京の職場に近い8万円のワンルームに引っ越した。
Cさんにしてみれば、たとえ家賃がアップしようと、当時はメリットがあった。
しかし「家がリラックスできる場所だった頃が懐かしい」と覇気がない。
寝ても覚めても仕事場、という状況が辛い。
もともと在宅で仕事をしていた人は別に気にならないと思うが、PCを閉じると、その空間からどこか別の場所に移動したくなってしまう。
家がリラックスする場所ではなく、ただの職場になった。
仕事終わりの帰り道、あの言い知れぬ解放感が懐かしい。
⏹️精神的に追い詰められていた
もともと旅行が趣味だったことから、息抜き手段として実践していることがある。
一人でのホテル宿泊。
お風呂を楽しんで、いつもよりリッチな食べ物やお酒を持ち込んでリラックス。
広いベッドの上でゴロゴロしながら、映画や音楽を思いっきり楽しむ。
同じ“ワンルーム”でも、ホテルには、生活感がない。
いつも誰かが近くにいてくれるという安心感と、非日常がある。
コロナ禍に聞こえてきた、ワンルーム住まいの在宅勤務者たちの悲鳴
職住近接を選んだ人たちが、今苦境に立たされている。
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2020年05月26日
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