空き家をリノベした「セーフティーネット住宅」、高齢者の住まいの選択肢に
️高齢者の住まい選びは重要な問題である。
介護スタッフが常駐する老人ホームやサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)は、比較的知られた選択肢。
一方で、いまは制度として位置づけられていないが確かなニーズがあり、ジャンルとしても確立しつつある高齢者の“もう1つの住まい方”がある。
個人用の居室と共同生活空間で構成される住宅で、高齢者同士が助け合いながら暮らす「グループリビング」などはその代表格。
⏹️視野を広げればさまざまある
高齢者の住まいを考えるとき、【介護】【経済】【情緒(生きがい)】の3つの要素が重要。
いま多くの高齢者の選択肢は自宅か介護施設。
自宅は独居になれば不安が大きく不経済。
施設は、介護は重視されるが介護事業者が運営しているので生活は受け身。
空きがある民間施設は費用も高い。
選択肢がこれだけでは将来が不安になる。
同じような立場、考えの人が集まって暮らすグループリビングは、介護保険サービスを使えば【介護】と【情緒】(安心)が。
さらに発展形として、たとえば独居の広い一戸建てに4〜5人が共生すればかなり安上がり【経済】で、三拍子揃う。
グループリビングは制度の枠を先取りしている住まい。
いずれは福祉支援制度の中に位置づけられることを期待している。
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️空き家利用のセーフティーネット住宅で弱者に光
東京都豊島区内の空き家をセーフティーネット住宅として活用する「一般社団法人コミュニティネットワーク協会」が、築35年の4LDK一戸建て住宅をフルリノベーションし、多世代共生型のシェアハウスとしてよみがえらせた。
⏹️4世帯が入居できる
セーフティーネット住宅は住まい確保が困難な人を救う狙いで2017年に国土交通省がスタートした住宅制度で、高齢者や障がい者、生活困窮者などの入居を拒まない専用住宅。
豊島区民で一定の条件を満たせば、家賃(1室7万8000〜7万9000円)が5万円減額(※豊島区家賃低廉化補助3万円+同協会基金2万円)になる。
シェアハウスにしたことで家賃を抑え、セーフティーネットの機能も果たしているが、共に暮らし支え合うスタイルはグループリビングと同じ方向性。
運営方法によってはグループリビングのメリットも享受できる住宅になると期待できる。
よく見回せば最期まで自分らしく暮らすための住まいづくりの試みは、地元でも展開されているかもしれない。
視野を広げてみよう。
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2020年12月01日
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