【心理学×投資】

東急田園都市線の「溝の口」が住みたい街上位に選ばれないワケ


️駅前には多くの商業施設が並ぶ（溝の口駅前）


住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるもの。


憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか？


まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は？


「溝の口」（神奈川県川崎市）について、ここから詳しく深掘りしていきます。


️東急田園都市線は首都圏屈指の人気路線


⏹️SUUMOの「住みたい街ランキング」の2019年版


BEST50に二子玉川、三軒茶屋、たまプラーザの3駅がランクイン。


これらはいずれも急行停車駅だが、同じく急行が停まる溝の口はランキングから漏れている。


いったいどういうことなのか。

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️鉄道は東急田園都市線と大井町線、さらに「武蔵溝ノ口」という別の駅名になっている


JR南武線も隣接しており、計2社3路線が使える。


⏹️田園都市線のラッシュは混雑が酷いことで有名


大井町線はほぼ始発なので座れる確率も高く、大井町線が乗り入れるようになったことで、田園都市線のラッシュもいくらかマシになった。


田園都市線は、朝のラッシュ時は準急しか走っておらず（二子玉川〜渋谷間は各駅停車）、遅延も日常茶飯事。


快適な通勤通学には程遠い状況。


道路状況はあまり良くない。


駅付近には国道246号と府中街道の2本の幹線道路が通っている。


東名高速の川崎インターや第三京浜の出入り口も比較的近く、246号は交通量が凄まじく、府中街道は片側1車線。


️どちらもスイスイ走れるイメージはありません。


駅周辺は細い道が複雑に交差しており、そこに路線バスもやって来るので、運転者も歩行者も気を遣うような状況。


車移動の快適さに関しては「微妙」としか言いようがない。


️東急文化と南武線カラーが混在


⏹️三軒茶屋、二子玉川、たまプラーザが人気ランキングに入りながら、なぜ溝の口は漏れたのか


【理由の1つは“東急色の薄さ”】


上述の3駅はすべて東急の路線しか通っておらず、街の雰囲気もどことなくスタイリッシュ。


一方の溝の口は、駅を出たペデストリアンデッキ付近の光景こそ“東急的”だが、そこから地上に降りれば、オシャレ感よりも、庶民的な南武線のカラーがにじみ出て来るような印象。


️住みたい街ランキングの調査方法


「都道府県→沿線→駅」の順で、住みたい駅を選ぶ。


そこで田園都市線を選ぶ人が、いかにもオシャレな三軒茶屋、二子玉川、たまプラーザを選ぶのは自然な流れなのかもしれない。

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⏹️住む街としての溝の口の実力は、同等かそれ以上


駅付近にはマルイ、商業ビルの「ノクティ」があり、スーパー、ドラッグストア、100円ショップ、家電量販店、大手銀行の支店などが揃っていて、生活の便は文句なし。


飲食店もあらゆるジャンルの店があり、居酒屋の充実度は目をみはるものがある。


パチンコ、カラオケ、ゲームセンター、ボーリング場など、アミューズメント施設も揃っており、老若男女が退屈しない状況。


️魅力的なのが家賃


⏹️ワンルーム・1K・1DKの家賃相場


三軒茶屋の10.18万円


二子玉川の8.42万円


たまプラーザの7.51万円


溝の口は7.41万円


️さらに先のたまプラーザよりも安く、これはお手頃。


徹底的にオシャレな都会生活を送りたいのなら、三軒茶屋や二子玉川に軍配が上がるかもしれないが、実際の住みやすさや家賃相場などを総合的に見れば、まったく負けていない街。


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