2021年03月27日
声聞のネタバレなし映画レビュー 韓国映画遍 D「飛べない鳥と優しいキツネ」
映画のプロフィール
「飛べない鳥と優しいキツネ」
どこの国の映画か
監督 イ・ギョンソプ
出演 キム・ファンヒ, スホ(EXO), チョン・ダビン
韓国映画 2019年
映画のジャンル
イジメ。
最後までみたか?
見ました。いい映画だと思います。粗削りですが面白い。イジメのシーンが頻出するが、かなり露骨なので賛否両論があるかと思います。決して救いのない映画ではないが、イジメ撲滅の映画でもない。ある意味いじめられている中学生の少女の私小説的内面世界に招かれている感じ。
ビックリしたか?驚いたか?
後半30分、主人公の中学生の行動に驚かされました。
特筆すべき男優、女優はいたか?どのように?
この映画に取り立てて有名な俳優は出ていないように思われる。そしてこの弥生土器みたいな顔をした主人公の演技が全て。イジメられている少女の内面を私小説的ナレーションなしで、よく表現しています。
もう一度みたいか?
どちらでもない。一緒に見て困る人はいるか?
イジメのシーンは流石韓国映画、露骨です。日本でやったらクライアントが付かず、ネットは炎上するんではないか?印象に残るシーン
結局のところ、イジメと言うのは一人の人間を攻撃する共同作業で、集団で行うからにはどんなに非道なことでも正当性を作る必要がある。このいじめられている少女にはそこまでの正当性を周りが創作しえなかったので、また、この子がかなり内向的でイジメても面白い反応をしないので、いじめの対象は1転2転したのであろう。そういうシーンが何度かありました。学校の先生も職業なので、長く続けるにはどこかドライに生徒と接しなくてはならない。人を無視しようと思えば別に話をしないとか目を見ないとか、あると思うが、普通に話をして自分の話しかしないでさっさと話しを終わらせるというのもまた無視である。そういう風にして、未だ人生のスタート地点にいて人生を誤魔化す方便を知らない子供が、自己の内面を照射してゲームや小説の世界に入り込む。ところが何故かその世界にいた人に現実で偶然出会って自殺を止められるとは面白いストーリーです。
自殺を止めるのに、遺書を書いてみせろとはけだし名案です。。
仏教的にはどうか?
仏教の十善戒の中に、両舌という言葉があり、イジメという行為はこの両舌が連鎖した行為かなと思いました。点数(10点満点)
7点
合掌
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