2021年03月24日
声聞のネタバレなし映画レビュー 韓国映画遍 B 「テレシネマ 楽園」
映画のプロフィール
「テレシネマ 楽園」
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どこの国の映画か
韓国映画 2010年 ただし、日韓のテレシネマというプロジェクトの一作品らしい。
映画のジャンル
恋愛映画。ただし、子供がほとんど物語の中心である。人類愛と言うか,,,
最後までみたか?
見た。面白かった。韓国映画のタイプで言えばこの美しい島なり自然なりを愛でながら、ホワンと時間がたっていく、そういう映画である。結構好きなタイプであるが、私小説的なナレーションはなし。
ビックリしたか?驚いたか?
そういう要素はなかった。
特筆すべき男優、女優はいたか?どのように?
まず、この主演のキムハヌルという人は母に聞いたところ、大変有名な女優だそうである。前回の「私を忘れないで」にも出ていた。韓国映画の魅力のひとつに、女性が独り言をいいながら素朴な出来事にいちいち感じ入りながら過ごすシーンがある。有名だと聞かなければ、地味な女性の健気さに救われる
次に、チ.ジニという俳優は確か、「トンイ」で王様を演じていた人。如何にも女性にもてそうな顔だが、その逆に、なんとも言えない不器用な愛情表現は「トンイ」でも共通していた。そもそも、韓国俳優は日本の俳優にありがちな妙な余裕がない。虚構の世界で本当に切羽詰まった演技をする。
そして、この映画の本当の主人公は上記の二人でもなければその恋愛模様でもなく、この子役のキム.ユジュンである。この人も確か「トンイ」に出ていた筈であるが、というかトンイの子供の時代を演じていた筈であるが、細かい演技が秀逸である。子供故にどうしようもないことへの苛立ちを一瞬で表情に表現する。島の中の美しい森、そこに彷徨う緑のセーターの少女。これこそがこの映画を最後まで見させる力となっている。
そこで気が付いたのだが、何故日本の俳優に妙な余裕を感じるかである。我々は、日本の俳優についていえば、同じ経済の階層の中で生活しており、彼らが豊かな生活をしているのを知っている。彼らが女性にもてるのも知っている。ましてその俳優がクレジットカードのプレミアムカードのCMでも出ていたとしよう。そんな人間がいくら貧しい役をやって顔に泥を塗っても、実感がわかない。正直映画が台無しである。そういう先入観をもってみてしまう。たとえば上記のチ.ジニも韓国本国ではそういう俳優かもしれない。でも我々は韓国の経済階層の中で生活をしていないので、ただの離島の先生という役に先入観が邪魔をしないということはある。沢山CMに出ている俳優はCMに自分のイメージを決定づけられている。日本の映画とCMとの間の業は深い。
もう一度みたいか?
もう一度見たいとはあまり思いません。ただこのキム.ユジュンの演技がをまた別の映画で見たいです。一緒に見て困る人はいるか?
大丈夫。韓国人アレルギーの人でなければ印象に残るシーン
森、そして緑のセーターの少女、その顔の表情の演技に注目 それと、この映画の音楽であるが、これは「製パン王 キムタック」と同じ人ではないか?あの独特の妙に不安と不幸をあおるメロディー、ついつい先をみてしまう魔法のメロディー。
仏教的にはどうか?
当然、因果が出てくるが、やや弱い。点数(10点満点)
6点
合掌
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