2021年05月11日
聖天(歓喜天)様 信仰 5ー13 勤行の手順 大日真言 (二十一遍)
おん あびら うんけん
仏眼真言を唱えた後は大日如来(だいにちにょらい)の真言を唱えます。
仏教は、お釈迦様の教えから始まっていますが、そこから分化した大乗仏教が発生し、そして更に発展した密教において最高の尊格は、この大日如来です。
このブログで行っている聖天様の勤行は、真言宗のものです。
真言宗は弘法大師の開いた密教の宗派ですから、必ずこの大日如来の真言と光明真言をお唱えするのです。
大日如来は毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)ともいい、奈良の大仏さまは毘盧遮那仏です。 密教においては、この大日如来こそが万物の表れなのです。
その大日如来を中心とした大日如来の慈悲の放射状に広がる様子と、衆生の悟りを求める心が表されたものを胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)と言います。
そして これもまた大日如来を中心に仏の智慧が人々を救済する道筋と人々が悟りへと至る道筋を表現されているのが金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)と言います。
この二つの曼荼羅で唱えられる大日如来の真言はそれぞれあり、この勤行で唱えるのは胎蔵界曼荼羅の真言です。
聖天様は胎蔵界曼荼羅に、そのお姿が描かれています。それは聖天様もまた、衆生と共に、悟りを求める心をここで表現しているものです。
聖天様の御真言を唱える前に、まず大日如来の真言を唱えるのです。そして、聖天様信仰が真言宗、しいては密教の御尊格に対する信仰であることを再確認します。
合掌
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