知足按分 癒しのTemple World

　　
供養の六波羅蜜の説明は、全ておわりましたが、聖天様にはこの7つ目の説明が重要です。
利養供養です。真心をこめて色々なものを捧げることです。聖天様は、他の諸尊と違い、この供養に特徴があります。
　百味供養というのがあります。これはお寺で100枚のお皿にお供物を並べ、聖天様に御供えする。これを見ても、聖天様の類まれなるグルメぶりが分かるでしょう。



�@日本酒
まず、お酒と聞いて仏教はお酒ダメなんじゃないの？と思います。私もそう思いましたが、そうなのです。いい加減な理由は言えませんが、お酒は大事なお供物です。また分かれば情報を更新します。
�A大根
聖天様のお蔭で、大根を毎日食べ、恐らく、成人病の数値を改善していると思います。大根は重要な聖天様のお供物です。写真のように丸々供えたり、料理したり、沢庵をだしたり。メルカリで、よく農家の方が出されている訳ありという大根は安くて、量も多く、しかも見栄えがそれほど悪いわけでもなく、お勧めです。毎回日本の色々な地方の大根を味わうことが出来ます。誰の供養をしているのかわかりません。


�B清浄歓喜団
これは京都であるお店でしか作っておらず本当に高い。今まで買ったことはありませんが、雨宝院の住職様からおさがりを頂いて食べたことがあります。表面は硬くやや油っぽい。中の餡子は、線香臭いという人もいるようですが、まあおいしかったです。
お金のある人はこのアマゾンのリンクで
�Cお餅
仏様にはこのお餅と言うのはかなり良いお供物の様です。私はお餅など、正月でも食べないほうでしたが、聖天様のお蔭でお餅の手軽さを知りました。
�D甘いお菓子
洋菓子は卵が入るのものが多いので、和菓子が最適です。最中のようなお菓子が良いようです。
�Eお茶
お茶には本当に気を使います。本当に心を込めてお茶を入れようと思うと道具そのものから源流に返らなくてはならない。
お茶を作る急須、（アマゾンのリンク）
お湯を作るケトル、（アマゾンのリンク）
お水は麦飯石で作った水、（麦飯石を紹介したページのリンク）
湯呑は当然聖天様専用です。（アマゾンのリンク）
なるほど昔、戦国大名がお茶に凝ったのも分かります。最も緊張するお供物です。

これは雨宝院様の勤行と聖天様に関する本を参考に書きましたが、お寺によってはこうでない部分もあるかもしれません。共通して言えるのは、聖天様が穢れを嫌うという事であり、聖天様専用の仏器を使ってお供えすることが無難の様です。以下の写真は昨日のお供えです。お金がないのであまり良いものはお供えできませんが、その人の経済力にあったお供物でよいとのことです。




お供えしてはいけないもの。何故お供えしてはいけないのか、多分夫々に何か伝説がありそうで、面白いと思います。どうも刺激物がいけないみたいですねー。


　さて、今までは聖天様に御供えするもの、お供えしてはいけないものでしたが、今度は、聖天様のご縁日にあなた、私、自身が食べてはいけないものです。
　聖天様のご縁日は、今この記事を書いている1日と16日が毎月です。その日は勤行もいつもより多めに、普段は読まないお経を読み、特別のお供物を捧げたり、花を替えたりしています。またその前日にお宮、お札の埃払いをしております。
　そんな大切な日に、以下のものを食べたら台無しですが、大体、ネギ系がおおいようです。ひともじのびるとは、初めて聞きました。全く世間知らずでした。


というわけで、聖天様信仰の供養のお話はこれで終わりです。
次回から、勤行の環境設定と、勤行内容そのもののお話を進めてまいります。



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