2010年04月29日投稿。
お題で無茶修行、どうやら十二弾目です。
「Liar Paradox」より、お題を借りてきました。
「遠いあの、夏の日」
1.綿菓子のような恋
始まりは
綿菓子のような雲が空をよぎる
夏の午後でした
2.さよなら、
一度は終わった想いでした
最初は想っていることを否定してさえいました
でも
止められませんでした
その言葉を
聞いた後も、ずっと
3.曖昧な距離
昼下がり
貴方はいつも同じ場所で
夢に向かって走っているから
勝手に見つめているだけの
そんな
遠い存在でした
4.手を伸ばせば届きそうなのに
手を伸ばすことを諦めていた
それは私が
臆病だからに他ならなくて
ああ、でも
伸ばしたところで
届いた手を振り払われては
意味がないでしょう
5.笑顔が切ないから
それは
その笑顔が
他の誰かのためのものだから
私はくるりと踵を返し
鼻歌で
ごまかしている
いつも、ね
6.幼き約束も
あの子の笑顔の前では
意味を成さないのだと
知っていたけど
貴方の悲しそうな顔を見ると
どうして
またあの約束を口にしてしまいそうになる?
7.恋の欠片
届かないなら捨ててしまおう
投げました
そしたら
拾ってくれたのは、貴方でした
8.それすらも青春の日々
また一緒に歩けるなんて
思ってもいなかったから
今まで一緒に歩けなかった分まで
一生懸命ついていこう
離れていた時間
それすらも、
9.せつないね
幼い日
「結婚しよう」
笑ってごまかして
さよならと言って別れた
時が経って
貴方は他の誰かを愛していて
でも
また出会ってしまって
この気持ちは勘違いだって
思い込むことで
それをごまかして
でもいつも貴方を見るのを止められなくて
手を伸ばしたくても
臆病な自分がいて
逃げていただけなのに
貴方は歩み寄ってきて
ねぇ、あの子はどうしたの?
聞けないけど
「一緒にいよう」
その言葉が
昔の約束に重なったから
また
一緒にずっと歩ける気がしていたの
勘違いだったけど
「どうしていつも、貴方は先に行ってしまうの?」
無茶修行第十二弾は、碧河さまの「Liar Paradox」からお借りしました。
意外や意外。詩バトンばかりやっていて、「Liar Paradox」からの無茶修行には手をつけていませんでした。
今回は、お題の順序をばらばらにして答えてみました。
理由は、ありません。
ただ、最後に「せつないね」を持ってきたかっただけの、僕の、我儘です(苦笑)
片想いは、叶ったと思っただけ、再び離れた時、とても、胸が苦しいものです。
でも、それすら思い出に変えられれば。
なんて、幻想じみたことを、言葉にしてみたり。
難しいですね。
タグ:Liar Paradox 2010
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