2013年12月14日
”マスター”と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。名人のこと、修士のこと、バーのマスター、ポケモンマスター。あと、技術をマスターするって言い方もあります。コンピュータの世界では、データ処理の基本となるデータの事をマスターと言いますね。そんな中、パワーポイントにもスライドマスターという機能があります。全てのスライドの元になるスライドを編集することができる機能で、これを使うと一度に全てのスライドや特定のレイアウトのスライドを変更することができるんです。
スライドマスターって何?解説と使い方
スライドマスターとは何でしょう?まずは公式の説明を見てみましょう!
スライドマスターの概要スライド マスターとは、スライドの階層内の最上位スライドであり、背景、色、フォント、効果、プレースホルダー サイズ、位置など、プレゼンテーションのテーマやスライド レイアウトに関する情報を格納しています。 Office.comより引用
スライド階層内の最上位スライドと説明されています。このスライドマスター、要は年賀状の版画のようなものです。はがきサイズの木の板に彫刻刀でフレームとかイラストを彫って、はがきにぺったん!量産します。その後に、それぞれのはがきに直接ペンなどでメッセージを書いて年賀状の完成です!この時の”木の板”がスライドマスターにあたります。木の板に彫ったことは、全ての年賀状に反映しますよね。また、メッセージはそれぞれ別のものを書けるわけです。
話をスライドマスターに戻しましょう。スライドマスターに何かを書くと、その時点で書いたことが全てのスライドや特定のスライドに反映します。版画より優れている点は、あとからスライドマスターを変更しても、それがスライドに反映する点です。
なにやら難しい話になってきた気がします。まぁ、使ってみるのが理解への近道なので、使い方をご紹介します。
1. 「表示」タブをクリック
2. 「スライドマスター」をクリック
すると、スライドマスターの画面に切り替わります。切り替わると、こんな感じ↓
右側にあるスライドの一番上を選択すると、全てのスライドに反映させることができます。あとは、真ん中に表示されたスライドに何かすると、それが全てのスライドに反映されます。
例えば、このスライドに大きく赤文字で「S」を書いてみます。ちなみに、テキストボックスを挿入して書いています。
すると、全てのスライドに今書いた「S」が反映されるので、
このように、元々作成していたスライドに反映されます。ちなみに、このあと新しいスライドを挿入しても、同じように「S」が書かれていることになります。
反映するスライドを限定したい
スライドマスタを変更すると、全てのスライドに反映するのは分かりました。次は、反映させるスライドを限定してみます。スライドマスターでは、各レイアウトごとに反映させることができます。
やり方は簡単。先ほど選択した一番上のスライドが”全てのスライド”のマスターなので、それより下のスライドを選択しましょう。それぞれ、登録されているレイアウトに対応しています。
これで、例えば「セクション(見出し)のスライドにだけ同じイラストを表示する」とか、「タイトル以外のスライドに資料のURLを表示する」みたいなことができるようになります。基本的にスライドマスターで変更するのは、全体のスライドである場合が多いですが、こういう使い方ができるということを覚えておくと役に立つかもしれません。
スライドマスターで出来ること
では、実際にスライドマスターを使って何が良いのか、どんなことができるのかというのをご紹介します。
・背景のデザインを変える
自分でオリジナルの背景デザインを設定したい場合があったとします。この時、一枚ずつスライドに設定していくのは非常にめんどくさいですよね。さらに、スライドごとに背景が微妙にずれてたりすると気になってしょうがないですよね。そんな時、スライドマスターに一回背景を設定すれば、全てのスライドに反映します。あとは、何枚スライドを新規作成しようと版画の要領で、最初にスライドマスターに書いたスライドが作られるだけです。この使い方だけでも、パワポ作りは非常にラクになります。
・フォントを変える
パワーポイントでデザインテーマを設定すると、そのテーマに合わせたフォントに勝手に統一されます。問題ない場合はそれで良いのですが、自分が使いたいフォントで統一したいですよね。これも一枚ずつスライドのフォントを変更していくのは、スライドの枚数に比例してどんどん骨が折れる作業になっていきます。この場合も、スライドマスターのフォントをちょっといじれば一発で全てのフォントを統一できます。スライドマスターに表示されているテキストボックスは、それぞれ各レイアウトのものと対応しているので、フォントなどは変えたい部分を選択して変更します。
・レイアウトそのものを変える
先ほど説明したとおり、スライドマスターではレイアウトごとに反映するスライドを決めることができます。この特性を上手く使って、元々あるレイアウトそのものを変更する事ができます。例えば、「このタイトルがもう少し大きければいいのに」とか「タイトル部分は中央揃えにしたいな」等という時にこのスライドマスターをいじれば一発です。
・会社のロゴマークを入れる
この使い方は会社のプレゼン用にパワポを作る場合に便利です。ノイズの観点から言えば、ロゴマークを全てのスライドに記入するのは避けるべきですが、会社の決まりになっている場合があります。上司から全てのスライドにロゴマークを入れろと言われたら従っておくのが吉ですよね。そんな場合も、スライドマスターにロゴマークを一つ置くだけで解決できます。
まとめ
・スライドをまとめて変更する
全てのスライドに同じように何かを反映させたいときはコレ!特に背景の設定やフォントの変更などで役立つ機能です。
・レイアウトごとの変更も
「タイトルとコンテンツ」だけとか、「セクション」だけに反映させることも可能です。複雑なパワポを作成した時も、スライドマスタから一気に変更しましょう!
【パワーポイントの最新記事】
トラックバック
この記事へのトラックバックURL※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
https://fanblogs.jp/tb/2105356
この記事へのコメント