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2021年12月02日

<シーズン1> 故郷への遠い道(3)(2014年05月05日)


シーズン1は、先行ブログのデジタルリマスターwです。
(初公開 2014年05月05日17:40)

○ ○ ○ ○ ○

ハンバーグの種のようなミートソースの素、までたどり着いた。

まだ、味のボディに満足してはいなかったが、
剛性バランスが全体で取れていれば、総合的なしなやかさになる。
エンジンパワーも旋回時のGも、受けとめ、受け流せるはずだ。

最初のイメージどおりではないが、和風パスタにすることにした。
麺ゆでには岩塩ではなく、ダシ醤油をつかう。
ソースがアレなので団子になりかねず、かために茹で上げることに。

あたためたボウルに適量のソースを敷き、ダシ醤油と酢を白湯で薄めたつなぎをかけ、
粉チーズを多めにふりかけ、麺が出来るのを待つ。
ここからの見切りと作業は秒単位だ。

麺が仕上がった。湯切りは、いつもより多めに水分を残し、間髪いれずボウルの上に。

次に注意深く、プレーンのオリーブオイルを細く、軽く、満遍なく麺にたらし、上から軽くハシで振りながら麺だけになじませる。
熱と水気で粉チーズが溶けることを期待した。
あらかた麺がなじんだら、少しずつ、次に大きく全体をまぜ、麺全体に満遍なくソースを絡める。

温めておいた皿に手早く取り分け、乾燥パセリをトッピング。
狙ったとおりのビジュアルになった。

あとは味だが、もうどうでもよくなっていて、思いのほか高揚感はなかった。

それでも多すぎたミートソースの残りは、翌日、トースト用のペーストになった。

それでも多すぎたソースの残りは、翌日、麻婆豆腐風ひき肉豆腐炒めでつかわれた。

発進したときから刻々と目的地が変わり続けた割には、
味は収拾がついていて、正直拍子抜けだ。

それは腕前など関係なく、アレだけの食材を投入すればたどりつけるもので、
より少ない食材と調味料で直感的に食えるものをつくる、という
別人料理の大原則とは異なる価値観から生まれ、たどり着いたものだ。
充実感など得られないのはそれが理由だろう。

サバの味噌煮の煮汁の転用、試しにはやってみたが、次回は捨てるだろう。
そもそも、煮汁が大量に発生する調理方法を私は選ばない。
キャンプダイモンは飲食店ではない。中年1名高齢者1名の一般家庭に過ぎないのだ。
捨てるものは適宜捨てないと、トータルのロスが膨らむ。
それは目指すところへの道のりを遠くするだけだ。

捨てるものが多く発生しないよう、なぜ考えない?



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