シーズン1は、先行ブログのデジタルリマスターwです。
(初公開 2014年05月05日16:23)
○ ○ ○ ○ ○
サバ、昆布、生姜、醤油、味噌、アンチョビ、鶏肉、タマネギ、人参、ジャガイモ、トマト。
材料だけ見れば、不味いものは何ひとつないのだが、
なじんだスープは、まだボディが頼りなかった。
このまま香辛料を足したとしても剛性は補えないだろう。
次のオプションへ進むことにした。
メインの食材によって、味のモノコック構造をめざす。
念のためそのままにしていたフライパンで、
新たにみじん切りにしたタマネギを炒めると同時に、
それまでのスープを吸わせてしまう。
あめ色になったら一旦取り出し、コンビーフを投入。
繊維をすべてほぐしつつ、新たな脂をつくる。
繊維表面を焼きかためたらタマネギ再投入。
そして、例のスープを少しずつ足してゆく。
コンビーフはそのままでも食うのだが、独特のくさみは決して大好きではない。
サバのくさみもそうなので、それをぶつけ合えば消せるのでは、と踏んだ。
それは大成功。
あらかじめ大量のショウガが入っていたことも功奏しているはずだ。
だが、まだ一味二味、足りない。
それ以上に、ミートソース風を目指していたビジュアルが、またしてもカオスなものに。
ハルマゲ丼事件以来、頻度こそ下がっているが慣れてはいるのでいちいちアタマは抱えない。
すぐに次の材料を探す。
残念、いや、ラッキーなことに、プレーンの卯の花(オカラ)があった。
迷わず、だが少しずつ、投入。
カオスは脱した。
だが、ミートソースを目指したそれは、いまや立派なハンバーグの種にwww
いっそのこと、ジャガイモつぶしてコロッケにしてやろうかと思ったが、
これ以上キャストを増やしてどうするよ、と思い直し、
ミートソースへ舵を切り戻す。
大丈夫だ、おれはどこかのフェリーのようにトップヘビーでも過積載でもないぜ。
一瞬、人生が過積載じゃないか、との思いがよぎったが、心を黙らせる。
軍艦乗りにも、船乗りにも、なれなかったけれど、
憧れと目指すところはいつもサブマリナーだったじゃないか。
潜りっぱなしでも、すっから艦でも、最後に勝てれば勝ちは勝ちだ。
( to be continued to next episode ... )
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