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2024年03月01日

愛知県常滑市 「常滑やきもの散歩道」 歴史的産業遺産を巡る 2022年10月8日来訪

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ノスタルジックな世界に魅了される「常滑やきもの散歩道(とこなめやきものさんぽみち)」です。

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名鉄常滑線の常滑駅から10分ほど歩いて陶磁器会館に到着。
ここから、観光コース「やきもの散歩道」を歩く。
歴史と芸術の旅が今、始まった。
丘の上から常滑を見守る巨大招き猫「とこにゃん」に圧倒されつつ、とこにゃんに招かれるように、古い家や木々に囲まれた細い坂を登る。
しばらく進むと、左右の壁面が土管や焼酎瓶に覆われた、「土管坂」が現れる。
赤茶色でくねくねした道は、絵本の世界のようでもあり、非日常の世界に心が躍り出す。
芸術的にはめ込まれた土管や焼酎瓶は、壁が崩れたり坂道が滑らないようにするために、廃材を用いた住民の工夫であったという。

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「やきもの散歩道」のマップを片手にしながらも、童心に帰って興味のおもむくままに小径を進んでいく。
道中、懐かしさを感じさせる情景が続く。
常滑は日本六古窯の中で最も古く、平安時代末期から窯が築かれていた、最大規模の産地だ。
「やきもの散歩道」は昭和初期ごろに最も栄えた窯業集落一帯で、今も黒い壁の古い建築が立ち並ぶ。
黒い壁は、最盛期には300基以上あった煙突から吹き出る煤が壁を汚すため、あらかじめコールタールを塗って黒くしていた名残であるそうだ。
大気汚染防止法が施行され、土管の素材がコンクリートや塩化ビニールへ転換すると、土管生産は急速に衰退。
今現在は、使われていない煙突や窯が各所に点在している。

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さらに細い坂を登っていくと、登窯(のぼりがま)がそびえ立つ場所にたどり着く。
常滑の登窯 陶栄窯(とうえいがま)は、日本で現存する最大規模の登窯で、国の重要有形民俗文化財、近代化産業遺産に認定されている名所だ。
1887年(明治20年)に建設された連房式登窯で、約20度の傾斜地に8つの焼成室を連ねる。
自然に囲まれた閑静な場所。
印象的な、高さが異なる10本の煙突を構える陶栄窯に、当時働いていた人々の姿を思い浮かべる。

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迷路のような道の中には、趣きある数々の古民家が軒を連ねる。
素敵なカフェや、有名作家により作られた器のお店、陶芸体験のお店など、見ているだけでも楽しい。
「暮布土屋(くらふとや)」では、昔の常滑焼の工房をお店に仕立て、食事、パン、生活雑貨などを商っている。
立ち寄ったのが、「暮布土屋」の一画にある、「常滑牛乳」のミルクスタンド。
「常滑牛乳」は、1926年(昭和元年)に常滑の三和地区に「三和牛乳」と言う社名で創業した、地元で出される学校給食ではお馴染みの牛乳だ。
レンガの窯のある心地のよい広場で、ビン入りの常滑牛乳を手に一休み。
かつては栄えて今は衰退した街を、若者がレトロな風情として上手く生かし、ものづくりに励んでいる。
時代は移り変わり、人々がしなやかに新しい時代に対応する姿は、とても感慨深いものがある。

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「やきもの散歩道」ガイドマップでは、Bコースの経由地に加えられている、INAXライブミュージアムにも足を伸ばす。
解放感あふれる広場の向こうで、高い煙突と、大きな窯を内部に抱く黒壁の土管工場が迎えてくれる。
チケット料金は700円。
実際の焼き物作りの道具に触れ、栄えていた頃の等身大の映像を、スクリーンで見る。
先程歩いた、やきもの散歩道と名づけられた街を、人々が汗を流しながら活気よく行きかっている。
当時、陶器製造に携わった人たちの気持ちが伝わってきて、何とも言えない気持ちになった。
お洒落なレストランやミュージアムショップ、体験工房もあるINAXライブミュージアム。
時間の許す限り、丸一日かけて楽しみたい。

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愛知県といえば味噌カツだ。
「やきもの散歩道」から車を30分走らせ、中部国際空港にある「矢場とん」で味噌カツを頂く。
東海地方で主に生産されている、豆味噌をベースにしたタレがたっぷりかかり、濃厚な味に舌が躍る。
キャベツがおかわり自由なのもうれしい。
常滑市で懐古的な世界に浸る、「やきもの散歩道」を進む路地散策の旅。
窯元の知識に加え、お腹もお肉で満たされ、充実した旅となった。

改稿・編集 HT

詳しくは以下のリンクを参照してください。
やきもの散歩道|【公式】愛知県の観光サイトAichi Now 
https://www.aichi-now.jp/spots/detail/33/
INAXライブミュージアム https://livingculture.lixil.com/ilm/
名古屋名物みそかつ 矢場とん https://www.yabaton.com/

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