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2022年12月29日
カメムシ捕獲器
田舎暮らしをしていると、毎年春と秋にカメムシによく出会いますよね。カメムシといっても、屋外で見かけることの多い、緑色のアオカメムシではありません。ここでいうカメムシは、家の中に侵入する、灰色や焦げ茶色っぽい色をしたクサギカメムシ(下写真参照)です。
特に秋に出現するクサギカメムシは、越冬のために屋内に侵入し、様々な悪さをします。窓やカーテンに張り付いたり、夜になると照明の周りをグルグルグルグル飛び回ったり、外干しの白いタオルにくっ付いたり、手袋やソックスの中に入り込んだり。手袋をはめた瞬間やソックスをはいた瞬間、腹部の穴から独特のカメエキスを放出し、そのにおいが手足に付き、洗濯物は洗い直しです。
【窓に張り付いたカメムシ(左)、夜の電灯に集まったカメムシ(右)】
そんな田舎の厄介者のカメムシ、できれば屋内への侵入を阻止したいのですが、戸や窓を完全に閉め切っていても、窓枠の隙間を通れるようで、いつの間にか、我が家はカメハウスと化します。捕まえて、外に逃がしても、また入ってくるし、下手に刺激すると、カメエキスを出してくるし・・・。虫嫌いな人、慣れない人はカメノイローゼになってもおかしくありません(私はなりかけました)。そんなカメムシを簡単に、かつカメエキスを出させずに、捕獲・殺虫する方法はないだろうか・・・。ネット情報等を参考にして、私が考えた方法を紹介したいと思います。
その方法はずばり、手製のカメムシ捕獲器を使って捕獲・殺虫します。
まずは、カメムシ捕獲器を作成します。材料は500mlのペットボトルと、百均で売っている窓の結露取りです。結露取りは、ペットボトルの口に装着できるタイプのものを使います(下写真参照)。
捕獲器の作り方は簡単、ペットボトルに容量の1/2〜2/3程度の水と、適量の食器洗い用洗剤を入れます。そして、それに結露取りを装着すれば完成です(下写真参照)。結露取りがなくても捕獲できますが、カメムシを確実にペットボトルの中に落とし込むためにも、結露取りは必須です。
次に、実際の捕獲作業に入るのですが、捕獲器の他に、割りばしと、百均で売っているミニホウキ・チリトリセットを用意します。割りばしは、先端を間違えて触らないようにするために、赤マジックで着色しています(下写真参照)。
捕獲作業は、カメムシがいる場所によって3パターンの方法を使い分けます。
@ カメムシが平らな壁にくっ付いている場合
道具は捕獲器のみを使います。壁にくっ付いているカメムシに対し、捕獲器を下から上に「サッ」と突き上げると、「ポトッ」と捕獲器に落ち込みます。
この方法を「突き上げ法」と命名することにします。突き上げ法は最も簡単な方法であり、高い場所にくっ付いているカメムシでも、捕獲器(結露取り)の先端さえ届けば、捕獲することが可能です。
突き上げ法(動画)
A カメムシがデコボコした壁(突き上げにくい場所)にくっ付いている場合
道具は捕獲器と割りばしを使います。壁にくっ付いているカメムシに対し、捕獲器をカメムシの真下に構えた後、割りばしでカメムシを「コツン」と小突くと、「ポトッ」と捕獲器に落ち込みます。
この方法を「割りばし法」と命名することにします。カーテンや窓枠の上側の溝等、突き上げにくい場所にいるカメムシでも、難なく捕獲できます。カメムシは警戒すると自ら「ポトッ」と地面に落ちる性質があるため、割りばしを近づけるだけで、自ら捕獲器の中に落ちてくれる場合もあります。
割りばし法(動画)
B カメムシが地面(床)にいる場合
道具は捕獲器と割りばしとミニホウキ・チリトリセットを使います。まずはホウキを使い、チリトリの上にカメムシを誘導します。ホウキでカメムシの背後を軽く押してやると、カメムシ自身の足でチリトリの上に移動してくれます。ゴミをはくような強引なやり方では、カメエキスを出すかもしれないため、優しく押してやるのが重要なポイントです。次に割りばしでチリトリの上にいるカメムシを小突き、捕獲機に落とし込みます。割りばしではなく、ホウキで落とし込んでも良いのですが、小突いた際にホウキの先端にくっ付き、難儀する場合があるため、カメムシがくっ付きにくい割りばしを使うことをお勧めします。
この方法を「チリトリ&割りばし法」と命名することにします。道具がたくさん必要なため、正直面倒くさい方法ではあります。ただ「踏んでしまいそうな場所にいるカメムシを今すぐどかしたい」場合には、やる価値があります。もちろん、カメムシが壁に這い上がるのを待って、突き上げ法や割りばし法で捕獲するのもありですし、ガムテープに「サッ」とくっ付け、「スススッ」と素早くくるみ込み、「ポイッ」とゴミ箱に捨てるのもありです。
チリトリ&割りばし法(動画)
上記の3パターンの方法に共通する注意点として、カメムシを捕獲器の中(ペットボトルの水の中)に落とし込んだと思っていても、実際には結露取りの所で粘っていて、這い出てくる場合があるので、落ちたかどうか不確かな場合は確認し、もし粘っていた場合は割りばしで小突いて落とし込むようにします。
捕獲器に落ち込んだカメムシは、1〜2分程度で溺れて死にます。少し可哀想な気もしますが・・・。
溺れるカメムシ(動画)
ちなみに、1度捕獲器の中に落ちたカメムシは、自力で這い上がってくることはないと思われます。私は3年間で1,000匹近くのカメムシを捕獲してきましたが、1度も這い上がってきたツワモノはいませんでした。
順調に捕獲していけば、ペットボトルはすぐにカメムシでいっぱいになります(下写真参照)。
捕獲器を保管する場所については、「取り出しやすい場所」、「誤って倒してしまわないような場所」、「誤って倒して、中の液体がこぼれても大丈夫な、掃除しやすい場所」の3条件がそろう場所に、割りばしとミニホウキ・チリトリセットと一緒に置いておくと良いと思います。結露取りを外して、ペットボトルにフタをしておけば、誤って倒しても大丈夫なのですが、捕獲器を使うたびにイチイチそれらを着脱するのは手間です(手間に感じなければ、フタをしておく方が良いと思います)。
カメムシ捕獲法に関する説明は以上になります。これを読んで、カメノイローゼに悩んでいる人が、少しでも救われたら幸いです。ただ「せっかく田舎暮らしに興味があったのに、こんなにカメムシがいるなんて、田舎はやっぱり嫌」ていう声が聞こえてきそうです。ごめんなさい。でも「カメムシとの同棲生活は、慣れたら意外と楽しいですよ!」ってそんなことないか(^_^;)
※ 記事一覧はこちら
特に秋に出現するクサギカメムシは、越冬のために屋内に侵入し、様々な悪さをします。窓やカーテンに張り付いたり、夜になると照明の周りをグルグルグルグル飛び回ったり、外干しの白いタオルにくっ付いたり、手袋やソックスの中に入り込んだり。手袋をはめた瞬間やソックスをはいた瞬間、腹部の穴から独特のカメエキスを放出し、そのにおいが手足に付き、洗濯物は洗い直しです。
そんな田舎の厄介者のカメムシ、できれば屋内への侵入を阻止したいのですが、戸や窓を完全に閉め切っていても、窓枠の隙間を通れるようで、いつの間にか、我が家はカメハウスと化します。捕まえて、外に逃がしても、また入ってくるし、下手に刺激すると、カメエキスを出してくるし・・・。虫嫌いな人、慣れない人はカメノイローゼになってもおかしくありません(私はなりかけました)。そんなカメムシを簡単に、かつカメエキスを出させずに、捕獲・殺虫する方法はないだろうか・・・。ネット情報等を参考にして、私が考えた方法を紹介したいと思います。
その方法はずばり、手製のカメムシ捕獲器を使って捕獲・殺虫します。
まずは、カメムシ捕獲器を作成します。材料は500mlのペットボトルと、百均で売っている窓の結露取りです。結露取りは、ペットボトルの口に装着できるタイプのものを使います(下写真参照)。
捕獲器の作り方は簡単、ペットボトルに容量の1/2〜2/3程度の水と、適量の食器洗い用洗剤を入れます。そして、それに結露取りを装着すれば完成です(下写真参照)。結露取りがなくても捕獲できますが、カメムシを確実にペットボトルの中に落とし込むためにも、結露取りは必須です。
次に、実際の捕獲作業に入るのですが、捕獲器の他に、割りばしと、百均で売っているミニホウキ・チリトリセットを用意します。割りばしは、先端を間違えて触らないようにするために、赤マジックで着色しています(下写真参照)。
捕獲作業は、カメムシがいる場所によって3パターンの方法を使い分けます。
@ カメムシが平らな壁にくっ付いている場合
道具は捕獲器のみを使います。壁にくっ付いているカメムシに対し、捕獲器を下から上に「サッ」と突き上げると、「ポトッ」と捕獲器に落ち込みます。
この方法を「突き上げ法」と命名することにします。突き上げ法は最も簡単な方法であり、高い場所にくっ付いているカメムシでも、捕獲器(結露取り)の先端さえ届けば、捕獲することが可能です。
突き上げ法(動画)
A カメムシがデコボコした壁(突き上げにくい場所)にくっ付いている場合
道具は捕獲器と割りばしを使います。壁にくっ付いているカメムシに対し、捕獲器をカメムシの真下に構えた後、割りばしでカメムシを「コツン」と小突くと、「ポトッ」と捕獲器に落ち込みます。
この方法を「割りばし法」と命名することにします。カーテンや窓枠の上側の溝等、突き上げにくい場所にいるカメムシでも、難なく捕獲できます。カメムシは警戒すると自ら「ポトッ」と地面に落ちる性質があるため、割りばしを近づけるだけで、自ら捕獲器の中に落ちてくれる場合もあります。
割りばし法(動画)
B カメムシが地面(床)にいる場合
道具は捕獲器と割りばしとミニホウキ・チリトリセットを使います。まずはホウキを使い、チリトリの上にカメムシを誘導します。ホウキでカメムシの背後を軽く押してやると、カメムシ自身の足でチリトリの上に移動してくれます。ゴミをはくような強引なやり方では、カメエキスを出すかもしれないため、優しく押してやるのが重要なポイントです。次に割りばしでチリトリの上にいるカメムシを小突き、捕獲機に落とし込みます。割りばしではなく、ホウキで落とし込んでも良いのですが、小突いた際にホウキの先端にくっ付き、難儀する場合があるため、カメムシがくっ付きにくい割りばしを使うことをお勧めします。
この方法を「チリトリ&割りばし法」と命名することにします。道具がたくさん必要なため、正直面倒くさい方法ではあります。ただ「踏んでしまいそうな場所にいるカメムシを今すぐどかしたい」場合には、やる価値があります。もちろん、カメムシが壁に這い上がるのを待って、突き上げ法や割りばし法で捕獲するのもありですし、ガムテープに「サッ」とくっ付け、「スススッ」と素早くくるみ込み、「ポイッ」とゴミ箱に捨てるのもありです。
チリトリ&割りばし法(動画)
上記の3パターンの方法に共通する注意点として、カメムシを捕獲器の中(ペットボトルの水の中)に落とし込んだと思っていても、実際には結露取りの所で粘っていて、這い出てくる場合があるので、落ちたかどうか不確かな場合は確認し、もし粘っていた場合は割りばしで小突いて落とし込むようにします。
捕獲器に落ち込んだカメムシは、1〜2分程度で溺れて死にます。少し可哀想な気もしますが・・・。
溺れるカメムシ(動画)
ちなみに、1度捕獲器の中に落ちたカメムシは、自力で這い上がってくることはないと思われます。私は3年間で1,000匹近くのカメムシを捕獲してきましたが、1度も這い上がってきたツワモノはいませんでした。
順調に捕獲していけば、ペットボトルはすぐにカメムシでいっぱいになります(下写真参照)。
捕獲器を保管する場所については、「取り出しやすい場所」、「誤って倒してしまわないような場所」、「誤って倒して、中の液体がこぼれても大丈夫な、掃除しやすい場所」の3条件がそろう場所に、割りばしとミニホウキ・チリトリセットと一緒に置いておくと良いと思います。結露取りを外して、ペットボトルにフタをしておけば、誤って倒しても大丈夫なのですが、捕獲器を使うたびにイチイチそれらを着脱するのは手間です(手間に感じなければ、フタをしておく方が良いと思います)。
カメムシ捕獲法に関する説明は以上になります。これを読んで、カメノイローゼに悩んでいる人が、少しでも救われたら幸いです。ただ「せっかく田舎暮らしに興味があったのに、こんなにカメムシがいるなんて、田舎はやっぱり嫌」ていう声が聞こえてきそうです。ごめんなさい。でも「カメムシとの同棲生活は、慣れたら意外と楽しいですよ!」ってそんなことないか(^_^;)
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