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2023年07月10日

脱臼後の経過(脱臼初日〜3週間)

 久しぶりの投稿になります。3月に仕事中に斜面を滑落し、右の肩関節を脱臼し、約4ヶ月が経ちました。現在の肩の状態はというと、痛みはほぼ無くなり、可動域も左肩(脱臼前の右肩)とほとんど変わらないほどに回復しました。また、仕事の方も作業班に復帰し、以前と同じように働けています(現在は刈払機で下刈り作業中です)。ただ、ここに至るまでは、やや長い道のりでした。

 病院で外れた肩をハメてもらった後、三角巾とバストバンドで固定しました。内旋位固定という固定法です(下写真参照)。

204 内旋位固定.png
【写真は祐天寺整形外科クリニックHP「https://yutenji-seikei.jp/column/single.php?id=432&org_page=9」より引用】

 この内旋位固定を3週間しておかないと、脱臼時に損傷した関節包という組織(関節が外れないようにする役割を果たす)が回復せず(緩んだままの状態となり)、再脱臼しやすくなります(癖になります)。

 病院から帰宅後、早速脱臼についてネットで調べてみました。その中で、自分が今している内旋位固定よりも外旋位固定という固定法(下写真参照)の方が、脱臼再発率が低いという報告があることを知りました。

205 外旋位固定.png
【写真は祐天寺整形外科クリニックHP「https://yutenji-seikei.jp/column/single.php?id=432&org_page=9」より引用】

 そこで、脱臼2日後、病院へ行き、「外旋位固定に変更したい」と医者に相談しました。ただ、私が診てもらった病院には外旋位固定の装具が無いため、「残り2週間ちょっとしか使わない装具を取り寄せるのはもったいないこと」、「外旋位固定は手を身体の前側(外側)に出す姿勢のため、日常生活を送る上で不便であること」、「再脱臼するようなら手術をすれば良いこと」等を言い、外旋位固定に対して否定的でした。多少モヤモヤは残りましたが、結局内旋位固定を継続することにしました。

 下写真は三角巾の付け方を示すイラストですが、当初どう考えても一人では付けられないと感じました。しかし、結び目を先に作っておいて、それを首にかけることで、どうにかなりました。

206 三角巾の付け方.JPG

 三角巾は長時間着用したり、散歩したりする時等、首に荷重がかかり、首が痛くなりました。また、結び目をほどいて、再度結び目を作る際に、長さを調節するのが面倒だったり、洗い替えが欲しかったりしたので、ネットでアームスリングを購入しました(下画像参照)。

207 アームスリング.png
【画像は楽天市場HP「https://item.rakuten.co.jp/livecare/yh20210204/」より引用】

 アームスリングは三角巾と比べ、首への負担は軽減しましたが、日常動作により次第に腕が斜め下に下がって、アームスリングからズレ落ちる感じになってきます。それを防ぐために、親指をはめ込む輪っかがありますが、手先を使う作業をする際、輪っかから親指を外していると、ズレ落ちてきます。
 三角巾、アームスリングともに一長一短があるので、私は家で過ごす時は三角巾、外で買い物や散歩をする時はアームスリングと、使い分けていました。

私が購入したタイプのアームスリング↓

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感想(26件)


 3週間の固定中は仕事を休み、マラソンも休み、パソコン作業、散歩、買い物、家事(身の回りのこと)を繰り返す日々でした。
 パソコン作業のタイピングは、全て左手で行ったため、効率が悪かったです(Shiftキーを押しながらの作業等、どうしても右手が必要な時は、右手を使用)。
 散歩はマラソンの代替運動として行いました。時間だけはあったので、最低1日2時間半は歩きました。ただの散歩50分、スーパーへの往復50分×2セットといった感じです。車の運転ができないため、普段は車で5分のスーパーが50分かかりました。買い物の荷物はリュックに入れましたが、背負えないので、肩にかけて運びました。痛めていない左肩にかけるとズレ落ちやすいし、そうかといって痛めた右肩にはかけたくないし、と悩みましたが、結局は左肩にかけたり、右肩の首に近い方にかけたりを繰り返しながら、左肩、右肩の両方に負担がかかりすぎないようにしました。
 家事はほとんど左手で行い、右手は物をつかんだりするだけの補助的な役割でした。利き手が右手なので、左手で食事(箸を使うこと)と歯磨きが苦労しました。箸の使い方は3週間でだいぶん上手くなりましたが、茶碗を右手で口の近くに持っていけないため、食べ物を箸でつかみづらい時は、茶碗をなめるしかありませんでした。一方、歯磨きも3週間でだいぶん上手くなりましたが、小刻みにブラッシングするのがどうも難しく、完璧にはできませんでした。現代はパソコン・スマホ社会のため、意外とペンで字を書く機会が少なく、そのあたりはあまり苦労しませんでした。左手ばかり使う生活のため、1日が終わる頃には左肩にかなり疲労が溜まっている実感がありました。左肩も痛めてしまうと、一人で生活できなくなり、介助してもらう必要が出てくるため、左肩の疲労には気を配りました。
 医者からは三角巾等での固定は、風呂に入る時も外してはいけないと言われていました。ただ、外さないと3週間風呂に入れないことは明白だったので、私は外してなるべく右腕を動かさないようにして入りました。
 風呂と同様、寝る時も外してはいけないと言われていました。外すと寝相で無意識に右手を頭の方へ動かしてしまい、再脱臼する危険があるからです。そうかといって、ガチガチに固定した状態で寝ると、首や肩回りがかなり痛くなるので、三角巾もバストバンドも緩めた状態で寝ました。この寝る時の肩回りの痛み(夜間痛)については、三角巾等を緩めた状態でも寝付けないほど鈍く痛み、3週間が経って、固定が外れた後も長く続きましたが、それについては次の記事で詳しく書きたいと思います。

 そんなこんなでようやく3週間が過ぎ、病院で診察を受け、あっけなく固定は外されました。ただ、右手は頭の高さまでしか上がらないし、右手を伸ばして遠くの物を取ることはできないし、車の運転はできるのだろうか?また、医者からは「脱臼してから3ヶ月は重労働(現場仕事)禁止」と言われているため、「順調に治ってもまだ現場復帰まで2ヶ月ちょっとかかるのか」と思い、ため息が出ました。
 様々な思いが交錯しながら、週2回の病院でのリハビリと、週3回の軽作業勤務(測量の仕事)が始まりました。この続きは、次の記事で!




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